~2023年5月30日より3ヶ月予定でヨーロッパ旅に出ました!~
wordpressに移行したことにより、若干エディターの使い勝手に手こずっています。少しずつ改善していきます。

アルメニア ナゴルノ・カラバフ

DAY532 アルメニア:エレバン→ナゴルノ=カラバフ:ステパナケルト 憧れの場所

目覚ましで起きるとすぐに外に出て空を見上げる。文句のない霧だ!もし晴れているようだったらエレバンにもう一泊してアララト山見たり虐殺博物館に行こうと思っていたが、これなら迷いようもなく出発できる。


隣で寝ている中国人を起こさないように荷物をまとめる。別れの挨拶できないけどまぁしょうがない。一応昨日のうちにリダたちには挨拶を済ませていた。太い道に出るとすぐにマルシュを見つけキリキアのバスターミナルへ。


今日は今からナゴルノ=カラバフに向かう。バスターミナルの手前には大きくそのナゴルノ=カラバフの写真を掲げたオフィスがあったがまだ8時前なので閉まっていた。


そこで話しかけてきたのは乗合タクシーの運転手だった。しかもなんか高級そうな車。値段を聞くと20000ドラム(約4600円)だと言う。いや、乗らねーし。彼曰く「ノーバス」しつこかったが丁寧に断りつつバスターミナル内のチケットのおばちゃんに聞くとさっきのタクシーから20mくらい離れたところにさりげなく停まっていたマルシュがそれだった。よく見るとこういう看板あったんだねー。人だけだと5000、バックパックが1000。8時過ぎに満席で出発。

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途中休憩。エレバンから離れていくとどんどん青空が見えてきた。

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晴れているとそこらへんの景色も素晴らしい。
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あの可愛らしいお揃いの家が見えてきたら国境も近い。
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ナゴルノ=カラバフに入るわけだが国境とは公式にはアルメニアとアゼルバイジャンの国境。そう、ナゴルノ=カラバフは僕のブログ読んでくれてる人にはお馴染みのいわゆる未承認国家となっている。詳しい事は省略するが要は昔からアルメニアとアゼルバイジャンで取り合ってる領域で現在アゼルバイジャン領となっているがナゴルノ=カラバフ共和国として独立宣言をしている。住んでいる人々はアルメニア人がほとんど。独立を承認しているのはジョージア内のアブハジア及び南オセチア、そしてモルドバ内の沿ドニエストル共和国の3つ。しかも、その3つも未承認国家。ここまで未承認国家を攻めてくると北キプロスとかアブハジアとかも行ってみれば良かったって気もしてくる。ちなみにアルメニアへの編入を求めているだけあって通貨もアルメニアのドラム、宿泊した宿のおばあちゃんのパスポートはアルメニアだった。


13:30頃に国境到着。これがみんなよく上げてる写真か💡左がアルメニア、右がナゴルノ=カラバフ。

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ここではパスポートを提出して5分くらいで返され通してくれる。面白いことに入ってしまってからビザを取るシステム。


首都とされているステパナケルト(←何回言ってもしっくりこない)のバスターミナルに到着したのはエレバンを出てから丁度8時間後くらいの16時頃だった。

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マルシュを降りるとタクシーの客引きは数人いたが期待していた宿の客引きが1人しかいなかった。ここで有名なのは通称ノープロブレムおやじと言われる人。「プロブレム」「ノープロブレム」「OK」「Good」の4単語だけでコミュニケーションをとる宿のおやじらしい。


しかし今日の宿の客引きはノープロブレムと言ってこないので別の宿なのだろう笑。全然こだわり無いのでそのおじさんに話を聞いて連れて行ってもらうことにした。バスターミナルから車で2分で到着です笑。超近い。このおっちゃんはタクシーの運転手らしくて家に入ると優しそうなおじいちゃんとおばあちゃんがいた。運ちゃんはちゃんとお礼もらってるのかなーとかいらん心配をする。コーカサス来てからどこに行っても日本人、と言うだけで喜んでもらえるのは本当に幸せな事。自分の行いも気をつけなければならない。


おじいさんはエドワードというらしい。おばあさんはわからない。2人も英語を喋らないけど顔を見ているだけで人柄が溢れ出している。一泊4000ドラム。Wifiはあるのだが途中から使えなくなりこっそりとルーターをリセットしたりしたがダメだった。まぁご愛嬌!飯ついてんのかもよくわからないがタイミングが良くてかつ気が向いたら出してくれるシステムなのかもしれない。僕は2泊のうち2食出してもらった。


到着したらマストでやらないといけないのは例のビザ。エドも良く知っているようで宿の住所が書かれた紙をくれ、あっちに行けばあるから、とその施設の場所を教えてくれた。maps.meだとMinistry of Foreign Affairsってところ。夕方の町に繰り出す。晴れてるのもあるのか明らかにエレバンよりは暖かい。

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到着!中には観光地の写真や町のパンフレットもありそれなりに観光に力を入れているんだなと感じた。この簡単な入国のシステムはそういうのもあるのかも。

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申請書をもらって記入。宿の住所や滞在中に訪れる町などが必要。あれ?あ、金かかるのね!そりゃそうか!3000ドラム。あれ?財布に1000しか入ってない。ということで急いでATMを探す。


少し心配だったがアルメニアと全く同じ通貨のドラムゲット。ビザの発行が完了すると担当者が「パスポートに貼ってもいいですか?」と聞いてくれる。これはどういうことかというとナゴルノ=カラバフのビザがパスポートに残っているとアゼルバイジャン入国時に拒否されるらしい。逆にアゼルバイジャンのビザがあってもナゴルノ=カラバフには入れるっぽい。ということで問答無用にパスポートに貼り付ける訳でなくちゃんと考慮して確認してくれるのだ。でも僕はアゼルバイジャン行くことは99.5%ない気がしたので記念の意味も込めて貼ってもらった。

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この施設の受付の人もビザの担当者もとても丁寧だ。ATMから20000ドラム札という究極に使えない札が出てきたがしょうがないので申し訳なさげにビザの担当者に釣りある?と聞くと彼は17000は返せないけど10000と5000×2なら崩せるよ、と自分の財布から崩してくれた。要は僕が3000別に持ってることを見透かしていたにもかかわらずに明らかに使いにくい20000を崩してくれたのだ。それだけではない。訪れる町の申請に基づいてビザと別にそれらの町の名前が書かれた滞在証明みたいな紙をくれるのだが僕は今いるステパナケルトとシュシーという町しか書いていなかった。この日の晩にもう1つ、ヴァンクという町に行きたくなったので明日もう一回行って書き足してもらわないとなーと思ってその滞在証明を見るとなんと、そこにはステパナケルト、シュシー、ヴァンク、と記載されているではないか!彼は何も言わず好意でメジャーな観光地のヴァンクを書き足してくれていたのだ。それに気づいた時なんとも言えぬ幸福感があった。ありがとうございますm(_ _)m

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あんまり時間が無いので町歩きは明日に回してステパナケルトの一大観光地を目指す。

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当たり前の事なのだが未承認国家といえど他の国と変わらない生活がある。

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その観光地は少し町から外れたところにある。

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お!

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おぉ!来たー\(^o^)/これの名前は"We are our mountains"。名前の意味はよくわからないがとりあえずナゴルノ=カラバフといえばこれ、というのは間違いないだろう。

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下で遊んでた子供達、というよりもお母さんたちが寄ってきて写真撮影。

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来たねー!!!

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実はこのナゴルノ=カラバフは旅に出る前から来たかった場所の1つ。出発前に色々と調べ物をしている中で発見した「未承認国家 ナゴルノ=カラバフ!」みたいな記事。まだ承認国家ですら全然見たことのなかった僕にとって未承認国家というのは心に刺さり貫通した。これの前に立つとその頃のまだ見ぬ世界にワクワクしていた初心を思い出した気がした。もちろん今だって新しい地域に行く時とかはワクワクするけど最初ほどの新鮮感は減ってるからねー。ということで彼らの横に座って暗くなっていく町を1時間くらい眺めていた。さっきの子供達は手を振って帰っていく。あ、ずっとぼーっとしてられる場所だ。

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帰ろうとすると少年集団が登場。挨拶をしてしばらくするとわざわざお菓子とコーラを差し入れてくれた。

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一緒に記念撮影。憧れてた場所で現地の子供達と写真撮影とか感無量だ。

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逆光だったがそんなことも吹き飛ぶくらい満たされて帰途に着く。夜飯にふらっと寄ったケバブ屋さん。3人の従業員が興味半分だがとても良くしてくれ、ファンタいるか?タバコいるか?とサービス❤

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彼らは自分たちはアルメニア人、いやナゴルノ=カラバフ人と言いなおしたところにナゴルノ=カラバフへの愛を感じた。
 

宿に戻ると事情はわからないが今晩はおじいさんおばあさんと同じ部屋で寝ることになった笑。しかも帰ると同時に簡単な夜飯出してくれた。食うしかないっしょ!!!おばあさんは嬉しそうに手を握ると歌いながら踊りだす猫を持ってきて僕の前で踊らせる。終わったかと思うとまたおばあさんが猫の手を握りに来る笑

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しばらく経つと犬にチェンジ笑

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食後はお茶をもらいながらパスポートを見せ合いっこしたりニュース番組を見たりした。Euro Newsというのを見ており日本とか北朝鮮とかも出てきていた。


遊びに来ていた(?)若者は簡単な辞書みたいな本を見ながら"What can I do for you?"と英語を試して僕の答えを求めてくるが答えても一切伝わらない。tomorrow、tea、where、nameとか通じなかったので学校では全く勉強しないようだ。ロシア語やるのかなー?しかも途中からWifi死んでgoogle翻訳もできなくなったからカオス笑。


言葉はわからないけどやっぱ民泊はいいものだ。ジョージア、アルメニアと沢山おじいさんおばあさんとの素敵な思い出ができた

明日は歩き回るぞー

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