朝飯はビュッフェ形式でこの中庭で頂く。ドミなのにビュッフェ付きの朝飯があるのはとても嬉しい。もちろんお腹いっぱい頂く。
今晩チェックアウトなので荷物をまとめる。先日エスファハーンで買った布が思った以上にかさばる。そうだ!もうこのあと氷点下のところにはいかないだろ多分!再出発後にウクライナで400円で購入した防寒用ジャンパー。かなり役立ってくれた!ちょっと寂しいけどここでお別れすることに。ありがとうございましたm(_ _)m
今日もおふたりにご一緒させてもらうぜ!三人でタクシーに乗って向かったのは昨日閉まっていたアーテシュキャデ、通称ファイアーテンプル。これはゾロアスター教寺院と訳されるらしい。なんか色々かっこよすぎる。まず外観はかなりシンプル。ってか何の建物か予想もつかない。
建物の上にあるこれはゾロアスター教の守護霊であるプラヴァシ。ヤズドの町では注意して見てるとたまにこのロゴを見つけられる。お土産屋さんとかでも意識して探すと意外とグッズが売られていた。
そしていざ寺院の中へ。結構観光客がいる。
みんなが見ている先には
おぉぉぉぉ!この炎なんと1500年以上燃え続けているという。寺院内に偶像は無く信者は炎に向かって礼拝をする。神秘的だなぁ。この方は開祖であり預言者のザラスシュトラ。
Wikiによると「一神教を最初に提唱したともいわれるが、ゾロアスター経典の中には、古代アーリア人に共通する多くの神々が登場する。したがって、正確には「数多くの神々の中から、崇拝に値する神をアフラ・マズダーだけとした」人物である。その教えは、ユダヤ教、キリスト教に影響を及ぼし、また初期仏教にも影響を及ぼしていると一般に言われる[要出典]。」。す、すごいじゃないか。にも関わらず全く知らなかったな。
隣に展示場みたいなものもありもうすぐ訪れるノウルーズ(イラン歴の新年)のお祝いの服装とお供えと思われるものを見られた。
オレンジになんかコイン刺してる。外国人が見たらナスに割り箸刺すのもびっくりするんだろうな。
ゾロアスター教は紀元前6世紀頃にアケメネス朝ペルシアがが成立した時にはそのペルシア人のほとんどが信仰しており、ペルシャ商人によって中国や中央アジアにも広まっていった。しかし7世紀後半以降にイスラムが台頭し、ペルシア人の多くがムスリム化し活動の中心はインドに移った。今でもインドでは活動が行われているらしい。世界に教徒は約10万人。このヤズドでは人口の1割がゾロアスター教徒。一神教だったり経典を持っていたりと当時としては超カリスマだったんだろうな。
少しだけゾロアスターについての理解が深まったところで帰りはヤズドの街並みを楽しみながら宿に戻ることにする。
ここら辺は歴史地区として認定されているんだ。
結構劣化して崩れているところもある。その断面を見るとレンガを重ねた表面に泥と草を混ぜたもので塗り固めているようだ。凄い独特な景色。女性の黒いチャドルとこの土の町とのフィット感が半端なかったのだがシャッターチャンスを逃した。
たまにこのロゴも見かける。
イランでは国産車があると聞いていたのだがこのSAIPAと言うのがイランの国産車らしい。町で一番多く見かけるのはプジョー。プジョーが多い理由はイラン国内で造っているしエンジンだけは中国製だから安いってタクシーの運転手言ってた。本当なのかな。 僕は日本でヴィッツ(外国だとヤリス)に乗っていたと言うと彼はこっちだと400,000ドルするとか!輸入だし税が高いんだって。道理で日本車は少ない。でも韓国のKIAはチラホラ見たなー。
バイクは謎のメーカーが多かったがシートだけはやたらHONDAが多かった。このバイクは純正HONDAっぽいね!
ヤギが歩き回っている。
僕のここ最近のお気に入り、子ヤギが弱弱しく「めぇぇぇぇぇ~」って泣きながら好奇心旺盛に寄ってきた。警戒心は0。
風採り塔と黄色いレンガ
ヤズドの街並みとおじさん
結構飽きないなー。三人とも写真を撮りまくる。
なんか爆撃を受けた後みたいな場所もあった。
所々で見かけた謎のマーク
同じく所々でみかけた神輿のようなもの
歩いているとこんなもの発見。なんとなく行く流れに笑。一人だったら絶対入ってなかったからこそ面白い。
うげぇ
学生の時に数日だけ友人の子蛇を預かって餌付けとかしてたことあるけどこのサイズは本当に無理だわ。僕は触らず。2人は結構触ってた笑
わいわいキャピキャピやって退出。なんか今までも夫婦とかカップルと一緒に旅してた期間が余りにも多すぎて三人が何故か結構落ち着く笑。
昨晩も見たタキィーエ
サンギャクというナンみたいなやつを窯で焼いているところに遭遇。
シャッター商店街の自転車はアートみたいになっていた。
もう少し早く昼飯にする予定だったのになんかふらっと立ち寄りたくなる誘惑が多く15時ごろに昼飯。日本人にも有名なシルクロードホステルというところのレストラン。ビーフカレーとヨーグルト。
もう特別見たいところも無かったので飯を食い終わってから二時間くらい世間話。たまにはこういうのも本当に良い時間。まだ昨日会ったところだが2人の空気感は僕にとってとても居心地が良く大分癒された。
宿へ戻りがてら偶然見つけた骨董屋に入ってみる。やたらテンションが上がる彼。
え?何持ってるんですか???おっちゃんたちもそれで聴けるのか?と興味津々。
実は彼はバリバリのDJだったのです。で海外へ旅行するごとに現地のレコードを調達して帰り東京で使用するらしい!だから今回は視聴できるようにポータブルのレコードプレイヤー持参。面白すぎる。
骨董屋のおっちゃんが家にもっとたくさんあるから30分待ってくれと言って店をいったん閉め友達のバイクに跨りわざわざレコードを取りに行ってくれた。しばらくソフトクリームでも食ってまったりしよう。店を任されてる少年。
サービスなのか雑なのかわからないがとりあえず凄い量のソフトクリーム。
おっちゃんは10枚くらいレコードを持ってきて、一枚ずつ丁寧に確認作業に入る彼。正直言って雑音も入ってるし僕にはその貴重さが全くわからずまぁ2,3枚買うんだろうなーと思っていたら彼は"All!"。おぉ!そんな貴重だったのか!全然自分が知らない世界の人と出会うって面白いことだな本当に。日本帰ったら一回聴きに行って見たいものだ。
僕は便乗して気に入った旧モデルのコインとゾロアスターのアクセサリーパーツをゲット。久々に巻くか。
宿に戻ると結局僕が出発する23時まで彼らは中庭で付き合ってくれた。短期で旅行に来ている人とここまで長く時間を過ごしたのは初めてかもしれない。旅が終わってからもお付き合いしたい友人が増えました
夜行バスは宿で手配してもらいしかもこんな時間まで普通に中庭に居させてくれる。昼間チェックアウトタイムを聞いたときも答えはanytime。水とコーラを一本ずつ飲んでたけどそれはなんとサービスしてくれた。サービス精神溢れる宿だったな。なんかあるときは眼鏡かけて太ってるオーナーに相談しましょう。良くも悪くも宿の評価をかなり気にしているので悪いようにはしないと思う笑。気に入ったので紹介しておきます。ドミ一泊$8、2人に聞いたらダブルはトイレシャワー付きで一泊$30。両方ビュッフェ形式の朝飯付き。Wifiまぁまぁ。タクシーで"Friendly Hostel"と名前言えばわかると思います。maps.meには出ず。
2人とお別れをして宿で手配してくれたタクシーに乗る。来た時は100,000だったが今回は150,000。こんな時間まで居させてくれたことを考えると全然気にならない。タクシーの運転手はバスターミナルで予約していたチケットを受け取るところまで手伝ってくれた。ヤズド最後までいい思い出で終れて良かったなー!ということで今から6時間かけてさらに南のシーラーズに向かいまーす\(^o^)/