ケベック空港で3時間の仮眠。顔を上げると日が昇っている。
予想どうりのだるさと眠さを抱えつつKikiと空港出発。そもそも僕は気を使ってもう一泊Hostelに泊まろうと提案したがKikiが、お金もったいないから空港か車で寝ればいい、というバイタリティを見せつけてくれた。まぁ先輩の飛行機の時間もあったし僕も賛成した。
さて最初にミッションをこなさなければならない。宿に戻りタブレットとお泊りセットの回収。空港からケベックのメインエリアまでは車で20分くらい。宿に到着。タブレットもセットも無事に回収。タブレットは中身リセットしてKikiがお泊りセットの方は袋と中身の必要なものだけ選んで僕が頂いた。
次の行き先はKikiが知っていた公園。フランス語ばかりで公園の名前すら正確にわからなかったがあとから調べるとジャックカルティエ国立公園。ケベックから北側にハイウェイで30分くらいだったかな。
中に入ってからも一本道で車道が走っているが入り口や駐車場が沢山ありどこは居ればいいのか悩む。2人ともネットを繋げないのがきつい。
とりあえず大分スルーして奥の方行ってみると広い駐車場に沢山車が止まっていたからそこに決定。うおー街から30分くらいでこんな大自然の光景が。。。さすがカナダのキャパの広さを感じる。
周りにはヘルメット等装備してマウンテンバイクに跨るグループ、リュックと杖を持って本気のトレッキングをしそうなグループ、ベビーカーを押す夫婦、子供の集団など多様性を秘めた公園の様だ。インフォセンターみたいなのに入ってみると釣りや狩りもできるらしい。
僕たちは野生の動物に会えることを期待しつつお手軽そうなハイキングコースを歩きだす。どこまで繋がっててどれくらいかかるのかもよくわかっていないが、まぁ疲れたら戻ってくればいいか、くらいの気持ち。癒されるわー。森の中は日が遮られてヒンヤリしている。
2人でお互いの国の話などをしながら30分弱歩くとこんな場所を見つけた。森からふと出たと思うと石がごろごろする河原。
こんな中で育ったら心が豊かな大人になるのかなぁ、とか考える。
カヌーやってる人も
大きめの石に座りゆっくりしてから来た道を戻る。野生の動物は残念ながら見られず。2人で昼寝スポットを探し求めるが昨日のように理想的なベッドは見つからず諦めて車で昼寝。1時間半も。(笑)
4時半ごろに起きて公園を出発し、モントリオールまで約4時間のドライブ。日本にいる時に国際免許を取得したが、よく知っている先輩がいる時にデビューできて本当に良かった。ちなみにドライバー増やすと追加料金ということで今回は僕だけの運転。国際免許は免許センターで書類書いてお金払うだけで講義もなく、即日発行してもらえる。
ずーっとハイウェイを進む。ハイウェイといっても無料。広い片道二車線で信号は無く、夕方~夜にかけて走ったが渋滞は無かった。制限は100でみんな120くらいで走る。オーストラリアとカナダは日本と同じくkmの表示。ハワイはマイルだった。ちなみに左ハンドルなので左側が追い越し車線。
100
ハイウェイににはもちろん標識があるがフランス語で書いてある上に現地の地名を全く知らなかったのでかなり神経を張り詰めていた。iPhoneのオフラインのマップ上にはモントリオール島の中に返却するレンタカーショップのところにピンが打ってあるだけ。必死に曲がるところ、降りるところを見極めてなんとか予定どうりのところに到着。一通とか上下で交差してて地図上じゃわよくからないとかがきつい。
地図の確認と返却の為の燃料を入れるためにガソリンスタンドに入る。するとKikiがあと$7だけ持ってるから、と最後の持ち合わせのお金でドーナッツを買ってきてくれた。なんだかんだ夕方6時、これが今日最初の食事。2人で今日切り詰めた分、夜はステーキを食うことに決める。
さて、セルフでの給油。日本と変わらないな。でも現金そんなに持っていなかったのでクレジットカードで払ってみる。特に問題なし。あと違うのはノズルが3つあるのだがレギュラーとかではなくて、オクタン価、で記載されている点。
久しぶりに聞いたオクタン価という言葉。とりあえず数値が高いほうが品質が高い。これは借りる時にさすがの先輩が何入れて返せばいい?と聞いてくれていた。regularと言われていたが、よくわからないので店員ぽいのに聞いてみると87を入れとけ、とのこと。らしいよ。リッター103円だったかな。あとはやり方一緒。
その後スーパーで夜飯の買い出しをして家に荷物を置いてから車返却。返す場所がかなり分かりにくくて苦戦したが親切な人に助けられなんとか車庫に入れる。オフィスに行くと、、、閉まってる。借りる時9時までって言ってただろうが。ホテルの中にあったのでコンシェルジュに聞いてみるとあぁ、あの上の隙間から投げ込んどいてね、とのこと。見ると先客が投げた鍵が5,6個床に散乱していた。日本でもレンタカー借り慣れなくてよくわからないのでとりあえず投げ入れて給油のレシートと借りる時に渡された書類に必要そうなこと記入してドアの下から滑り込ませておく。ふーーー、無事にドライブ終わり、返却終わり、肩の荷が下りる。やはりなんだかんだ言ってただ乗っているだけのバスは楽だなーと実感。
ちなみに直接レンタカー屋行って一番安いので保険込みでケベック→モントリオール乗り捨てで$200。ガソリン代入れて48時間トータル$250だった。計画立てる時はお早めにネットでご予約を。
2人で街を歩いてKikiの家まで帰るためにメトロの駅を探す。そこらへんの人に聞くと快く教えてくれる。
Kikiがチケットを買ってくれた。💲3.25で電車とバスが同じチケットで乗り換え可能らしい。海外ではこのパターンよく見るな。
地下鉄は4路線で色分けされていてわかりやすい。日本のようなカオス状態にはなっていない。地上では多くのバス網で周囲をカバーしているらしい。東京は地下鉄乗ればどこでも目的地の近くまで行けるもんな。というかつくり的にごみごみした道をバスでカバーなんて無理だもんね。その点海外ではバスとか路面電車をもとから走らせる予定だったかのように設計された感じがする。
電車を降り、バスを待つ。ふと空を見る。雲一つ無い空に半月が浮かぶ。
ん??昨日ケベックで見たときほぼ満月じゃなかった??混乱状態で視線を下に戻すと周りの人達もみんな空を見上げている。やはり何か起きてるんだ!
すると隣の白髪男性が、地球の影がー、と急に説明してくれた。たまに何言ってるかわからなかったがとりあえず月食で次見れるのはまたしばらく先だから見逃すなよ、とのこと。すると反対側にいた黒人女性も会話に参加。9時から11時の間で完璧に消えるらしいよ。白髪男性がチリにいた時に、と話し始めるとそのすぐ隣にいた若者も会話に参戦。スペイン語喋れるの?僕はグアテマラ出身なんだけど、と。その後二人でスペイン語で会話を始める。(笑)この参戦率日本では考えられない。とてもフレンドリーな街だ。その後すぐにバスが到着しみんなで乗り込みそれぞれの場所で降りていく。
僕たちも下車してKikiの家に向かう、と、その通りではご近所さんたちが椅子を外に出して月を鑑賞中。通りゆく人にも見ないの?と声をかけている。僕たちも隣で完全に消えるのを待つ。この車たちはただみんな家の前に自分の車停めている普通の光景。
すると突然後ろから10:47に完全に消えるらしいよ、と知らないおねえさんが話しかけてきた。この町はどうなっているんだ。(笑)しかしまさに10:45に流れてきた雲で完全に消えるという悲劇で僕たちの天体観測は幕を閉じた。後ろのおねえさんとオーマイガット、ジーザス、と言ってそれぞれの家に入る。
写真ではうまく映らないけどなんとなく食ってる感出てるかな。
2人とも腹ペコだったので急いで調理して本日唯一のちゃんとした食事をとる。
食事も終わり帰ってきたハウスメイトに軽く挨拶したりしていると緊張の糸がほぐれたのか寝不足と運転による疲れもあり急激な睡魔。風呂は明朝にしてソファお借りしておやすみなさい。
どうやらいつもは彼女の寝床だったらしく、それを奪ってしまった。なので彼女はぼくのお腹の上でおやすみなさい。落とさないか心配だったがほんとうに眠気で何もできずおやすみなさい