朝5時。アラームで目を覚ました。ん?少し喉痛くて鼻水出るぞ?(笑)まぁ昨日からその兆候はあったけどなんとかなるだろ。ルル様に頼る。ドミトリーという相部屋なので他の人を起こさないように散らかっている荷物をひっそりと共有エリアに出してパッキングを始める。
気づけばマクラメセットが結構なボリュームになってしまった。次の目的地パナハッチェルでは材料が手に入りにくい、という情報もあったので糸と石を買い込んだ。一か月はスペイン語勉強するしな。お陰でバックパックはパンパンだがまぁ自分がやりたいことだから許す。
この宿にはマクラメの師匠が四人もおり、本当に恵まれていた。誕生日や出発の餞別で師匠たちがくれた大切な石たち。
1つ厄介だったのが洗濯物が乾かなかった件。昨日洗濯するつもりは無かったのだが、歩いているときに泥水たまりを踏んでズボンが汚れたため勝負に出た。しかし夜は雨も降りそうだったので室内にしか干せず、朝起きた時には軽く湿っていた。悪あがきでドライヤーを借りて乾かした気持になってからバックパックに詰めた。
朝の6:30だったのに宿の仲間たちが早起きして見送ってくれた。みんなと握手、ハグをしたり他の国での再会を誓って出発した。やはりメキシコのはずれのこの町に集まるようなみんなだから少し感性が似ている部分はあるのかもしれない。みんなのお陰で本当に充実した12日間だった。良い出会いに感謝
さて、今日の目的地はグアテマラのパナハッチェルという湖のほとりの町。そうです!約二か月半いた北米を遂に出て中米、グアテマラにインするのです。どんなイベント、景色、出会いが待っているのか本当に楽しみ。
移動はハイエースの様なシャトルバス。2000円ちょい。僕の他はカナダ人やオーストラリア人やドイツ人など欧米系の観光客だった。いろいろな宿を回って満席にして出発だった。大きい荷物は車の上に括り付けられる。
僕は運悪く、一番後ろの四人席の真ん中だったので狭くてあまり快適とは言えなかった。そして体調の異常に気付くのであった。まず、汗がなぜか止まらない。エアコンガンガンで明らかに温度低いのは自分でもわかっているのになぜか汗が止まらない。そして多少の乗り物酔いもあったのだろうが気分が悪い。そしてなぜか両手が痺れていた。落ち着いて深呼吸して、水筒の水をこまめに取り、極力寝るように努めた。
さらに不快だったのはメキシコの道。かなりの頻度で謎の膨らみがある。スピードを出させないためなのか、水道工事かなんかの処理が悪いのか知らないが本当に多いところでは1分に一回以上の頻度である。ドライバーもその都度速度を落としてゆっくりと乗り越えるのだが、それにしても上下の揺れは僕にとってかんなり不快だった。
10時ごろ、国境に着く手前で朝食休憩みたいなのがあった。ずっと寝ていたのが良かったのか体調も気分も良くなっており食欲もあった。コンビニでホットドッグを食って再び車に乗り込む。結構世話になったコンビニ、oxxoともお別れかな。
すぐにメキシコ側のイミグレがあるシウダッドクアウテモック(?)に到着した。メキシコでは国旗の色であるこの三色をよく見た気がする。ちなみに緑は「民族の運命における国民の希望」白は「カトリックや宗教的な純粋さ」赤は「国に殉じた愛国者の血」を表しているらしい。Wikipediaより。
ドライバーにパスポートと入国時にもらった紙切れと税の330ペソを渡すと出国スタンプが押されたパスポートが返された。
さらに進んでグアテマラとの国境。車は通過しないらしく、荷物を持って国境に向かう。カナダ→アメリカに続いて二回目の陸路国境越え。どこからグアテマラなのかよくわからないがゲートをくぐった。
パスポートを持ってグアテマラ側のイミグレに向かう。パスポートを出すとコンピューターになにやら打ち込んで20ペソ出せ、と言ってくる。グアテマラの入国には金がかからないとも聞いていたが言葉全くわからないし、20ペソ(約150円)と高くは無かったので大人しく出した。なんの金だったのだろう。言葉が通じればなー。とりあえずアメリカ入国の時のトラウマがあったので波風立たずに済んで良かった。質問などは一切なかった。
そして別の車に乗り込み超簡単な別の簡単なゲートをくぐった。とりあえず、無事入国完了。ほっとして再び爆睡。スタンドで休憩の時に起こされた。とりあえず現地通貨ケツァールが無かったのでATMで金を下す。イミグレのあたりで両替商たちがペソと交換してくれるようだったがレート悪いのは明らかだったのでそこでは両替しなかった。使い慣れない感じのATMで困っていると同じ車に乗っていた人が親切に教えてくれた。これは今までも経験していたが最初は英語もうまくない日本人がいる、ということで敬遠気味かもしれないが何時間も同じ車やバスに乗って一緒に休憩したり、トイレに行ったりしていると別に会話をしていなくても自然と仲間意識を芽生えさせてくれるようだ。特に多くないアジア人だから物珍しい感じもあるだろうし、目立つから印象に残りやすいのだと思う。逆に言葉が達者じゃないから良くしてくれるのもあると思う。なんにせよ嬉しいこと。笑顔でお礼を言う。
ジュースを買おうとするとでかい札しかなく、釣りねーから売れない、攻撃。出ましたよ。釣り準備するのは店側の義務じゃないのか?商売のチャンスを逃しているんだぞ?フィリピンでもメキシコでもよくあった。 とりあえず欲しくもない他の物を買うのは馬鹿馬鹿しかったし、水はあったので今回は我慢して次の休憩で再チャレンジすると普通に行けたので助かった。
しばらくすると湖と火山が見えてきて目的地が近い事を認識する。今日は雲が多くあまり綺麗とは言えなかったがこの火山に囲まれたアティトラン湖は世界一美しい湖、とも言われるらしい。そんな湖のほとりでスペイン語を勉強してやるか、ということでこの町に来た。明日からの光景が楽しみ!
車内では旅好きでお馴染みのドイツ人と話をした。彼はドイツ語、英語、スペイン語を使いこなしていた。ここ等辺に住んで長いらしく他の乗客にも湖の周りの他の町の紹介をしたりしていた。彼に今日の宿泊の場所を教えると、バス停からは遠いからトゥクトゥクに乗ると良い、と教えてくれここ等の相場も教えてくれたので助かった。
目的地に到着し、ドライバーとドイツ人に礼を言いトゥクトゥクを探しているとすぐに捕まった。乗る前に聞いていた通り5ケツァールでいいかと聞くとすぐに頷いてくれたので乗り込んだ。そもそもグアテマラにもトゥクトゥクという乗り物があったんだな。超質の悪い写真たち↓(笑)
宿に到着するとそのドミにはサンクリで一泊だけ被った旅人がいた。ここでは二泊する予定。実はこの宿、風呂、しかも温泉があることで少し有名。しかし温泉のお湯が来るのは午前中ということで朝風呂になりそうだ。三か月ぶりの湯舟楽しみだなー
明日はパナハッチェルを簡単に観光して明後日は湖を超えてサンペドロ・ラ・ラグーナという町に行きスペイン語の学校を探す。体調もあるし、明日からのグアテマラ探検に期待して今日は早く寝よう。おやすみなさい!