昨日バスターミナルで言われたように5:30にはバスターミナルの前に到着。一番乗り。結局6時発のカンディン行きのバスに乗るということらしい。
僕は今日は来た道を戻り先日写真も撮った聖湖、新路海(シンルーハイ)に立ち寄ることにした。チケット売り場が開いたので買おうとするも「メイヨー(無いよー)」落胆して次のバスを聞くも通じたのか通じてないのか「メイヨーメイヨー」。このバスはカンディン行き。結局のところ昨日もチケットを売ってくれなかったのは僕が終点のカンディンではなくその1/3も行かないようなところだったので弾かれた感じだろう。バスは満席で出発していった。
しょうがないから乗り合いの客引きを待っていると欧米人が話しかけてきた。成都を出てから検問で見たオランダ人女性に続いて2人目の欧米人。"Do you speak English?"僕は日本人だよと答えると嬉しそうに話し始める彼。言葉も通じず文字も読めないんだからそりゃきついよな。
25歳のイスラエル人。三年間の兵役が終わってから更に三年間軍で働き、それを辞め旅行中らしい。イスラエル人に会うのってかなり久しぶり。彼も僕と同じ運命を辿って取り残された1人。シンルーハイの少し先のマニカンコという町に行きたいらしい。
その後無事にシェアタクシーを見つけて2人で乗りこんだ。シンルーハイまで70元。僕に合わせてゆっくりと英語を喋ってくれる彼はとてもいいやつだった。お互いの仕事の話、イスラエルの話、チベットの話をしていると7時過ぎに車は出発した。みんな1番後ろの奥には座りたがらないが僕は気に入っている。確かに乗り降りは面倒くさいけど後ろに人がいないのは気が楽だし満席にならなかったときに大体一人分空いて広くくつろげるのは1番後ろ。今日もニック(便利なので仮名。結局の最後までお互い名前は聞かなかった。)と2人で後ろの席。そういえばニックの親父さんは今アウシュヴィッツに行っているらしい。歴史を学ぶという意味でイスラエルでは意外とメジャーなんだって。
舗装路を抜けて未舗装路へ。相変わらずの振動を受けていると、一気に尿意と便意が押し寄せてきた。この振動はやばい。このまま5000mのデスロード越えはやばいが我慢できるところまで我慢しようと思っていると横からニックが"We need to pee."と言ってきた。
ということでトイレ、すなわちウェイシンジェンと2人で騒ぐも発音が悪く伝わらず。「厠」と打った画面を見せてやっと止まってくれた。他の乗客もここぞとばかりに立ちション。みんなしたかったのね。勇気を出した自分たちに感謝しろ!笑。ちなみに赤い袈裟を来た僧達はスカートを履いた女性みたいにそのまましゃがんで用をたす。
幸いにも尿意が解消したら便意も失せた。よかったよかった\(^o^)/行きで慣れたのか深くはないもののひどいガタガタ道はウトウトしながら過ごした。ニックは横で二度と経験したくないとつぶやいていた。
無事にシンルーハイに到着。ニックは少し先のマニカンコという町で車を乗り換えて北の青海省の方に抜けるらしい!面白いルートだ!僕以上に苦労が多いと思うが最後まで楽しんで!!
って降りるとものすごい景色だ。。。やっぱりこの水の色は魅力的だ。
聖湖らしいが観光地化しておりゲートの前で30元払う。バックパックはここで預かってもらった。息を切らさないようにゆっくりと湖の方に向かう。動いてなくても写真撮ろうとしていて一瞬呼吸を忘れると息苦しくなる。
ピクニックをしに来ているチベタンの家族もいた。
湖の手前には無数のマニ石が散乱している。さすが聖湖!!!小さいマニ石1個欲しいなー。そういうもんじゃないか。
いや最高じゃねーか。
マーモット先輩もいる。
そしてー
っしゃぁぁぁ!!!いいねいいね!久々の水辺フェチ発動!!!空の青と湖の青のギャップやばい!!!
そしてマニ石!!マニ石フェチにもなりそうだ笑
ニックはデルゲに行く前にこのシンルーハイに来ていたので情報をもらっていた。向かって左岸をずっと歩いて湖の向こう側に行く。すると遊牧民の家族が数組住んでいても彼らと仲良くなれば食事どころではなく泊まらせてもらえるよ、との事。とりあえず向こう側まで行ってみよう。
景色は素晴らしいのだが標高は3000mを超えてると思うので、10kgくらいの荷物を持って足場の悪いところを行くのは結構疲れた。
途中でチベタンのおばちゃんとすれ違った。訝しがることもなく向こうから笑顔でタシデレー!と挨拶をしてくれた。
到着!!こりゃヤクたちの楽園だ。ってかそんなことより雲行きの変わるスピードが尋常じゃない。ほんの今まで青空見えてたのに。
奥に柵が見えたので更に進んでいく。振り返ったときの青色もまた素敵。
チベットで見かける黄色と紫の小さい花たち。さりげなく綺麗だよ!
青ってレアじゃない?
見えている山の間の白いのは氷河らしい!
途中から緑の混ざったカモみたいな鳥が僕の周りを鳴きながら飛んだり降りたりしていた。
結局の確かに2,3軒の家があったが人気はなく、ほどほどなところで折り返して戻ることにした。動物はたくさんいるんだけどねー!もしかしたら放牧などの仕事が終わったらみんな湖の向こう側になんかしに行くのかもねー。
改めて歩いてると地面のぼこぼこ。もしかしたら一昔前まで今歩いているここも湖の底だったのかもしれないな。
少し湖に飛び出した大岩の上で休憩。かつて多くの水辺を見てきたがここまで周りに誰もいなく水の音が心地よく感じたのは初めてだ。その水の音と鳥の鳴き声を聞いていると気づけば寝ていた。さいっこうの昼寝。チベタンが聖湖と位置付けるのもよくわかる。
そして一度曇ったが再び晴れ間が!
オタマジャクシを大量に発見。
遊牧民に会えなかったのは残念だけどそれにしても来てよかったー!結構名残惜しい。
DAY618②へ続く
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