朝から移動する予定だったのに大分寝てしまった。今日は遂にイランに向かう!イラン西部の町タブリーズまで到着したいところだがバスが少なかったり無かったりで面倒くさそう。
でも、寝坊したし今日は態勢整えて明日移動する??いやいやいや!昨日頑張ってナゴルノ=カラバフから帰ってきたし明日は雨っぽいから出遅れたけど今日移動しよう。
ゴリス→カパン→メグリ→国境の町アガラク→国境越え→ジョルファー→タブリーズ。これ見ただけで大変そう。バス無くてタクシーでしか行けないところもあるとか。
そもそも最初のゴリスからカパンに行くバスの情報も宿の人と昨日のレストランの人とで話が違っていた。そして宿の人は1日1本しか出てないと言っていた。好きではないけどヒッチハイクで行くか。
カパン方面の町外れで始めると10分くらいで停まってくれた。迷彩服を着たおじさん2人。カラバフでの彼といい軍の人たちの笑顔は逞しいけど優しさを感じた。
しかしカパンより結構点前の謎の交差点まで。びっくりするくらい辺鄙なところ。通る車は少ないがそれでも比較的順調に2台目ゲット。仕事で配達中っぽいハタチ過ぎくらいの2人。ってか乗せてくれた人たちの写真撮れば良かった。失敗。
カパン到着。降ろしてもらったところからメグリ方面の町外れまで歩く。
ゴリスよりも栄えてそうだしいい景色かも。
気温も上がり太陽も出ており汗をかくくらいだった。
メグリ方面に行く車は多いのだが中々苦戦。停まってくれたかと思ったら僕が日本人と言うのを確認してからカーナビを見させられた。日本製らしく日本語が表示されている。僕は日本語表示にして日本語あるよ!って見せてくれたのかと思ったがどうも違うようだ。どうやら言語を変えられないか?と聞いているっぽい。しばらくいじったが言語変更は見つからず時間だけ合わせてあげると彼は去っていった笑。まぁ多くの人に助けられているからそん位の事ならしますよ。(去っていったとき若干凹んだけどね笑)
そしてここでヒッチしているときに軌跡の再会。先日ジョージア、バトゥミの宿で出会っていたドイツ人の2人組のライダーが通りかかったのだ!!2人はずっとバイクで旅をしているらしい。ジョージアの西端の町で出会いお互いの旅をして今度はアルメニアの東端の町で再会。向うから気づいて停まってくれ、お互いを鼓舞して別れた。疲れ始めてたけど凄い勇気づけられた
少し場所を変えたりしつつ30分以上かかってゲット。私服のおじさん2人。1人は少しだけ英語を喋った。到着したのはカジャランという町。
さぁ、やっと次で決められそうだ。しかしこの町から先が急に車通りが少なくなる。次の写真のようにここからは少しハード目な山越えっぽい。多い時は5分で3台くらい通るが少ない時は5分で一台も通らない。
うー、厳しいな。ヒッチなんてほぼ初心者だけど、車が減速して停まりやすいところ選んだり、礼儀正しく帽子は脱いだり、少しでも小綺麗に感じよい振る舞いを見せるようにはしている。
途中停まってくれた人は途中まで乗せて行ってあげると言ってくれたが助手席の人が指を擦り合わせてマネーマネーと言う。多少お金を払うのは構わないのだがその人がマネーっていうときの指の動きと顔がどうしても嫌だったので断ったりもした。通り過ぎていく車で手を上げて挨拶をしてくれるとそれだけでちょっと救われる。晴れてたらここからの景色もいい感じっぽいな。
今までも所々でヒッチはしてきたがアルメニア入ってから急に頻度が増えた。最初の頃と比べると慣れて断られる事に対する耐性ができてきたと思う。最初は一台に無視されただけで若干堪えたもんなぁ。これは一応成長なのかもしれない。
結局1時間くらいで同年代と思われる男性3人の車に乗せてもらった。カパンからメグリまでのバスが15時に出るとの情報があったのでそれを待って乗ったとしても結局時間はそこまで変わらなかったかもしれない。が、何ごとも経験だよね♪
ここからは思っていたよりも時間がかかった。車内ではビール飲んだりタバコ吸ったり爆音で音楽流したりと正直快適では無かったがもちろん文句を言う立場ではない。感謝しなければ。しかし1時間くらい全くわからない言葉で話しかけられ続けるのも疲れる。地名しか理解できないがひたすらハイテンションで話しかけてきた。少しでも理解しようと必死に耳を傾けるがまぁまっっったくわからないよね笑。逆の立場だったら日本人は日本語で話しかけ続ける事はしないタイプだと思う。あ、伝わらないな、と思って諦めるのかもしくはそれでも話しかけ続けるのか。もしかしたら話しかけ続けるってのも優しさなのかもしれない。
メグリ到着!すげー山の町だな。
彼らはここまでだけどお金くれたらボーダーまで(10km少々)行ってあげるよ、と言うので手元にあったドラム全部をあげて(とは言っても3000ドラム、700円)国境まで行ってもらった。ボーダー着いたぜー!!
結局10時に出て6時間近くかかったー。疲れたなー。ってか国境周辺思ってた以上に寂れてる、ってか何もない。一応アガラクって町。
出国を済ませ歩いてイランへ。
正直別に期待していなかったが素晴らしい景色。
こんなとこに免税店。
イラン来たー!車はあったけど歩いて国境超えるのってかなり久々じゃない?エクアドル→コロンビア以来じゃないかな!
ビザを見せて無事入国。早速ドルをイランのリアルに替える。イランでは外国人が使えるATMが無いらしく僕はドルを替えてやっていく予定。あれ?正規レートよりもいいな。なぜ?ちょっと勉強不足でそこらへんよくわかってないわ。
時計は30分戻る。え???東に進んだのに戻るの???しかも30分て。。。ややこしいね。
ってかやばいなこれ。どうやってタブリーズまで行けば良いんだ。イランは更に人がよくなると聞いているから簡単に乗せてってもらえると思っていたのが甘かった。絶対数が余りにも少なそうだ。
でも旗を見ると遂にイランまで来た!っていう高揚感はある。
とりあえず待ってみる。30分で通った車0台。歩行者はスタッフ以外には一組だけ通ったのだが話してみるも全然会話ができずに断念。やっと乗用車通った!これは何としても停め、、停まった\(^o^)/
プライベートタクシーでした。値段を聞くとタブリーズまで1,000,000リアル。もう一度言います、タブリーズまで1,000,000リアル。そうですイランの通貨は今の所めちゃくちゃわかりにくい。1,000,000リアルもしくは30usドルとの事。
うむ、一応調べていた通りの値段だしタブリーズまで130km、3時間弱というのを考えたらそんなもんだと思う。どうしよう。せめて他に同乗者がいればいいが何せ人が全くいない。もう今から出てもタブリーズ着く頃には暗くなっちゃうだろうなー。下手なりに値下げ交渉頑張ったが全く下がらず。これは乗りましょう。タクシーもいなくなったらマジで最悪だしこれより遅くなりたくない。宿も決めてないしな。
※ちなみにアルメニアの首都エレバンからイランの首都テヘランまでは直通バスが出ており55ドルらしい。高って思ってたけど刻む時の手間とか時間、宿泊費とかタクシー代とか考えたら全然悪くないわ。まぁ旅において面倒くさい移動中の経験はプライスレスだけどね!
タクシーに乗ると朝からの疲れがドッと出てすぐに眠りについた。ヒッチやってて思ったけどとても優しい現地の人と出会えるし何より安く移動できるってところは素晴らしい。公共交通機関無いところもあるしね。
でもやっぱり一言、疲れるわ´д` ;。メリット教授してるんだからしょうがないんだけどとりあえず疲れるわ。頑張ったら成果が出るものでもないのでもしかしたら1日やっても目的地にたどり着けないかもしれない。もしかしたら乗せてくれた人が悪い人かもしれない。もしかしたら後から金請求されるかもしれない。到着時間が読めないのでもしかしたら到着が深夜になってしまうかもしれない。国境越えで未知の国に入るってなるとより神経を使う。そもそも金を払わず乗せてもらっているっていう状況だけで気を遣ってしまう僕。いい経験だったけどとりあえずお腹一杯だなー(^.^)でも中央アジア行ったらまた必要だろうね。
あ、あと、もう1つ思うヒッチの弊害。要は「行けちゃうじゃん」ていう事。このヒッチという方法を知ってしまった今、移動に関してはどうにでもなってしまうのだ。バスが高かったらヒッチで節約できるじゃん!今日のバスもう行っちゃったけどヒッチで行けるじゃん!あそこまでタクシーしかないと思ってたけどヒッチでも行けるじゃん!これは使い分け重要だね。自分が疲れちゃうわ。基本ヒッチで旅するとか僕には考えられないなー。
タクシーでは運ちゃんがイランのパンらしきものとクリームチーズを買ってきてくれて軽めの夕食。車内に茶の入ったポットと砂糖が搭載されてるのには笑った。そして電話していて「インシャーラ」と聞こえてくるとイスラムの国に入ったんだと実感した。女の人はヒジャブで髪の毛を隠してる。運ちゃんとの会話で日本人とわかると「カズ ミウラ」が最初に出てきた。イランと何か関係あるのかなー?
日も沈んだ19:30頃にタブリーズに到着し、無事に宿を決めてチェックインした。噂通りFerdosi Streetの南側の方に宿が集まっており簡単に見つかった。監獄みたいな部屋だけどまぁ居心地は悪くないな。
夜飯ケバブ食いましょう!おー‼米あるやん!
約10時間の国境越え、乗った車の数は5台。結局時間も金もかかったわけだが、まぁ目的のタブリーズに到着したという事で自分を褒める事にする。何より頑張ったし、俺。イラン人のホスピタリティが素晴らしいというのは有名な話!明日からのイラン生活が楽しみです!そういえばリダん家で一緒だった中国人はイランで1ヶ月で200ドルしか使わなかったって言ってたな。。。
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