今宿泊している宿は一泊700円くらいとお手ごろ。カザフスタンは物価が高いと聞いていたが数年前に変動相場制になってからテンゲが相対的に安くなったそうな日経新聞。でも宿は確かに安かったけどファストフードとか野菜果物とかはウズベキスタンよりも高かった。
数家族のグループが宿に泊まっているらしくかなり賑やか。というかうるさい。子供はまだしょうがないと思うけど24時を回ってからの母親たちの大声の会話が堪らなかった。僕の部屋は普段は客室じゃないらしいが今はそのグループが客室を借り切っているので特別の部屋。長期滞在でアルマティで仕事をしているらしいアゼルバイジャン人のおじちゃんと2人部屋。
朝はお構いなしにうるさかったので中途半端な覚せい状態で11時くらいを迎えた。出掛けたらしく静かになったので洗濯をしパスタを食べる。トマトソースから作ってみた!潰して適当に味付けただけだけど結構イケる!
お昼を過ぎたころに街歩きに出発。
のんびりとバスを待つ。結局20分くらい待ったので歩くのと変わらなかったけど今アルマティはとても過ごしやすい季節なのでバス停で通り過ぎていく車や人を見ながら待った。到着したのはトロリーバスだった。トロリーバスって知ってる?僕と同世代の人だったらなんか聞いたことはあるけどどんなものかよくわからないって人が多いと思う。旅をしてると結構見かけるんだけど道路の上に張り巡らせた電線から電力を受け取って走る電気自動車。黄色いポールが電線と接していられる範囲で左右に可動範囲がある。もちろん地面には線路が無い。
さて歩行者天国のジペックジョル通りに来た。ウズベクの宿でもジペックジョリってあったけどここら辺の言葉でシルクロードを意味するらしい。まず目に入ったのはGAP
そしてM&SとZARA。欧米じゃねーか!
SAMSUNの大看板も。
ふと反対側を見ると青いテントが並ぶバザールが開かれていた。日曜日だから特別だったのかも!
歩行者天国は本当にカザフスタンという国にいるという事を忘れさせる。右に写っている人はボイスパーカッションのパフォーマー。
道で売られている絵はやはり草原や馬の絵が圧倒的に多かった。
ショッピングモールもそこら中に溢れている。町ゆく人々はアジア系じゃない人もかなり多く、髪の色、目の色、肌の色の違いはこの町では気にならない。お陰で僕も普通にこちらの言葉で話されるのでちょっと大変。逆に見た目から外国人てわかるほうが楽だなって感じた笑。言葉はカザフ語と共にロシア語を喋る人がかなり多いらしい。国民でカザフ語を喋るのは約65%。35%は喋らないってことか。当たり前かもしれないが旧ソ連で特に現在のロシア連邦と国境を接しているところでは当たり前のようにロシアが使われている事が多い。序盤は全然縁のなかった言葉だがユーラシアを旅してるとロシア語の影響力を感じる。
中央バザールの隣にもでかくて新しい商業施設。こんだけショッピングモールみたいなのが沢山あるけどバザールと上手く棲み分けて共存してるんだな。この後もバザールは残って欲しい文化だけどどうなのだろう。
大安売り看板とマイクを持っての客引きはアメ横を思い出させる。
ってか隣通しだから気づいたらバザールに入っていた。
そしてアルマティの名産と言われるのは
りんご!確かにさっきの青空バザールでもこの中央バザールでもリンゴは圧倒的な存在感を誇っている。
明日からちょっと田舎に行こうと思っているので食料として二種類500gをお買い上げ!
続いてさらにこちらもよく見かけるハチミツ。特別好きなものでもないがハチミツさえあればまっずいパンでもそれなりに美味しく食べられる。バザールらしくちょっとずつ舐めさせてもらってから気に入ったやつの小さいのをお買い上げ!
さらにさらに仙豆がわりに二種類のナッツをお買い上げ!おじさんはこれも食えあれも食えとどんどんドライフルーツやナッツを試食させてくれた。それで500gしか買わないんだけどね。ありがとう\(^o^)/
。
バザールを堪能した後は少し歩いて楽器の博物館に行ってみた。中々可愛らしい佇まいの建物。500テンゲくらいかかったけどこれはお勧め。色々興味深い楽器が展示されている。楽器への興味は旅に出て気づいた点だな。
バグパイプ的な?袋が凄く原始的。
これはわかりやすい!
ワインの匂いがしてきそうなやつ。笛か?
これめちゃくちゃかっこいいじゃん!笛だと思うけどかなりでかい!カメルーンのブブゼラを思い出した。
弦楽器は二本が多かった。
両面に弦が張ってある夢の様な楽器。ハープみたいに演奏するのか?
こっちは本当にハープだな!
凄く民族楽器感のあるよくわからない弦楽器
これは俺でも使い方わかる気がする!
これは杖型のなんかしらの楽器。
こ、これは?
あー楽しかった\(^o^)/
博物館のすぐ隣は公園になっている。日曜日というのもあるのか家族連れがかんなり多かった。言ってみれば町の真ん中にあるただの公園なのに本当に凄い人の入り。
そしてとりあえず目に着くのは
これ結構各地で見るけどここまで流行ってるのは初めて見た。絶対安くは無いでしょ?今のカザフを象徴するものの1つに感じなくもない。
そしてこの公園はアルマティの一大観光地でもある。
28人のパンフィロフ戦士。「大祖国戦争(第二次世界大戦での対ドイツ戦)のとき、カザフ社会主義共和国から出征しモスクワを防御し、戦死したパンフィロフ将軍率いる28人の戦士を記念して造られた公園。」歩き方より。
いや、それよりも自分が勝手に持っていた「カザフスタン」というイメージを覆されたよ。信じられないくらい平和で都会的でそしてピースフルな町。ってか例の電動のやつ以外でもキックボード、ローラーブレード、スケボー、チャリ、とカザフ人は乗り物が大好きなようだ。やっぱり昔から馬に乗ってたから?いやそりゃ偏見か笑
あーーー!馬に乗ってる人いた
そして公園内でもう一つ存在感を放っているのはゼンコフ正教会。これはこれは久々の金の玉ねぎじゃないか!にしても色どうなっちゃってんだ!凄く好き!
僕が旅中に見る最後の正教会になり得るな。目に焼きつけておきます。
ちなみにみんな教会に入るときにはこの謎のふさふさした植物を持っている。これ何だったんだろう。教会の周りではそこら中に売られている。
ってか今更気づいたけどこの公園にいる人ってロシア系が圧倒的に多い。
教会あるから当たり前なのかもしれないけど。なんかそう考えるとあの電動おもちゃとかちょっと裕福っぽい遊びしてるのってロシア系が多い?いやいやロシア系とかそもそも言うのが間違っていて彼らもれっきとしたカザフの人って考えた方が良いか。失礼だよな。統計的にはカザフ人65.5%、ロシア人21.4%らしい。そしてイスラム教70.2%、キリスト教26.2%らしい。
やっぱりこうやってみると分かれてるな。でも旅中会う欧米人、更には最近だとイランや中央アジアの人でさえも自分は無宗教だ、という人が少なからずいる。面白い。
公園でこんなに楽しめるとは思っていなかった。アルマティ来て良かったな。国境超えたシムケントではカザフのちょっとした田舎町感を、そして最大都市であるアルマティでは現在のカザフ感を感じられた。ちなみに首都は北に有るアスタナ。ここから直線距離で1000kmもあるので行きません笑。
公園で凄いテンション上がったのがこれ
テントウムシ!!!え?いない?よく見てよいるじゃん!久々だなー!
帰りに乱立してるお洒落っぽいカフェでスイーツでも食おうと思ったけど途中で面白そうな人だかりを発見したので予定変更。映画の撮影だ!しかも低予算映画ではなくて素人目で見てもセットの規模や人員から金を掛けた映画だというのがすぐにわかった。通行止めにしてクレーン車を持ち出し近くの広場に沢山トラック停まってたし。
あれ?でもなんかスターウォーズのパロディ感満載だ笑。絶対ライトセーバー持ってフォースの力使ってるよね?笑
英語は全然聞こえなかったしロシア映画かな?それともカザフ映画???しばらく待ってたら綺麗なヒロイン出てこないかなーって思ってたけどフォースで宙に浮くおばちゃんたち(予想)しか出てこなかったので1時間後に撤退。でも1時間も見てたっていうね笑。超暇人。
立派な建物だと思ったらKazakh-British Technical Universityらしい。立派なウズベキスタンの国旗がなびいている。
その前ではParty Busから降りてきてやたらハイテンションで騒ぐ一行。
宿に帰ると丁度うるさい団体が出て行くところだった。なぜかアゼルバイジャンのおじさんが相手をしており出て行ったときには一段落、というリアクションを見せてくれた笑。
夜もパスタ。これで使い切った。やっぱ自炊したらそれなりに野菜取れてうれしい。夜はちょっと豪華に魚の缶詰を使った。
シャワーも浴びてのんびりタイムに入ろうとするとアゼルバイジャンのおじさんがキンキンのビールをくれた\(^o^)/僕はバザールで買ったナッツをおすそ分けしてかんぱーい\(^o^)/うめーーーーー\(^o^)/アルコール摂取するの約二か月前のジョージア以来じゃね???
ふと思うとアゼルバイジャン人て多くは無いけど意外と会うんだよね。コーカサス地方を除いて言えば彼は三人目。アメリカとドイツとカザフスタン。しかも三人ともビジネス。みんないい人だし。今のおっちゃんはケバブを焼いてるらしい。でもまぁここはカスピ海渡ったら隣だし近いっちゃ近いか。でもジョージア人とかアルメニア人とは会ったことないもんな。少し気を付けていると世界はまだまだ知らないことだらけだなと改めて思う今日この頃。