クタイシでは何か見るものがあるのかすらよくわからずに来た。 イランのビザ待ちで時間もあるし、スリコメディコに会おうかなーと立ち寄ったく らい。朝飯を食いながら孫のクリスティーナにオススメの場所を聞き、 そこに行ってみることにした。
ってかクタイシに来たら雪から逃れられると思ってたのにまさかの昨晩から降雪。スリコメディコの家は町の中心から少しだけ離れおり15分くらい歩かなければいけない。町の中心と思われる噴水と劇場(テアトロ)。
公園も急に降り始めた雪で白く染まり始めてる。
山もうっすらと白くて綺麗。 凍ってるように見えた深い水たまりにハマり靴の中がビッチャビチャ。これは今日帰るまでずっと足元が冷たいという事を意味する。スリコに長靴借りてくれば良かったー。。
町の人々は雪に慣れてる、というか普通の事なんだろーなー。
最近気に入ってる、橋から眺めた光景。なんかどこか日本ぽくない?
少しだけ階段を登る。
到着したのはバグラティ大聖堂。晴れてたらどんな景色だったんだろう笑。いやーこれは晴れの時の方が青空に映えていいだろーなー。
前からは十字架と一緒に町を見下ろせる。
中はトビリシで見た教会のように質素に感じた。
お祈りに来てる人が数人いたが観光客は僕1人。ちなみにこれ世界遺産。Wikiによると「 中世グルジアの建築水準を例証するものである点が評価された」らしい。どこに行っても修復された跡をやたら見てしまうのは悪い癖かもしれない。
続いてテアトロの裏に向かう。マルシュが幾つか並んでいる。
今から向かうのはゲラティ修道院。マルシュの前には写真が貼ってあるのでわかりやすい。2時間ごとに出てるようで僕は14時のに乗った。2ラリ。
気づけば更に雪の降る勢いは増している。
正直言ってゲラティ修道院のハードルかなり低いです。期待値低いです。こんな雪の中で自分にとって観に行く価値がありそうかというと正直無さそうです。でも気力を振り絞って行ってみよう。予定したからって半分意地になってるけどね笑
約20分ぐらい雪降りしきる中走り到着したゲラティ修道院。運転手は親切に次にここに来るバスは16:20だからと教えてくれた。つまり16時にクタイシを出たのが16:20にここに来てまたクタイシに引き返していくということか。絶対2時間もいないやーん\(^o^)/
相変わらず犬は走り回る。ゲラティは工事中らしい。
うん。とりあえず入り口を求めて誰も踏んでない雪を踏みしめながら一周する。さらにお足元はびちゃびちゃになった。しかも一周したのに入り口わからなかったから奇跡的に見つけたスタッフ(修道士?適切な表現わからないからスタッフで。)に入口を教えてもらった。
今までのところよりはフレスコ画が派手目だ。思ったよりも好き!観光客、僕1人。マルシュに乗っていた人たちは途中で乗り降りする地元の人たちだった。ちなみにこれも世界遺産。
2時間待とうとは一切考えずに中に入ってから5分で出発。温まる場所もないので早足で歩き始める。実はもう1つ少し離れた場所にモツァメタ修道院というのがあり、クリスティーナにナイスだから行ってみろと言われていた。もう、ここまで来たら行くだろ。少しだけ調べていた情報だと通常なら歩いていけないこともないが、少し坂道を下ったところでヒッチしようとのこと。でも坂ってことは雪みたいな氷みたいなのが滑って嫌なんだよねー。。
とゲラティを出たすぐのところでタクシー運転手に話しかけられる。ゲラティ→モツァメタ→クタイシで15ラリでどうだ?と聞かれたが高い!!と言って歩き出すと10(約420円)でいいと言うので乗ることにした。物価の安さに甘えて妥協気味だなー。
運転中ドライバーはゴリに行かないか?とか洞窟に行かないか?と誘ってくるが今日はぜっっったい行きません!
モツァメタへ続く道に到着。ここからは急な下り坂だからここで待っていると運転手。荷物も持って歩き出す。ここまで降ると凄い綺麗だな。
モツァメタ見えてきた。コナンで閉じ込められたりする洋館を思い出す。
修道院の両脇は谷になっている。これまた綺麗。
5分少々歩いて修道院へ。入り口のいい感じの橋が印象的だった。
ゲラティよりもこじんまりした修道院。嫌いじゃないかな(←上から目線)。観光客は僕1人。
丁度15時だったからか、もしかしたら客かもと思っていたラフな服装のスタッフが何かを読み始めた。
すると中から立派な服装の人が出てきてそれぞれの絵に向かって鈴をしゃんしゃん鳴らし始めた。これは少し宗教感を感じられて良かった!
VIDEO
運転手に20分で戻ると言っていたので儀式の途中で退出。クタイシの宿の近くで降ろしてくれた。運転手はなんだかんだ良い奴だった。今日は正直三つともそこまでだったけど雪の中目標を達成した自分を褒めることにする。
宿に戻るとメディコばあさんが帰って来ていた!昨日クリスティーナが電話をした時に少し話してはいたのだが、実際に会ってみても母性本能溢れる優しいおばあさん。クリスティーナは昨日から「明日メディコ戻ってくる!」とキャッキャしており、待ちきれない様子だった。メディコは大分前から腿のあたりの具合が良くなかったらしいが最近国からの補助が下りることになり手術に踏み切ったという。家には帰ってきたが2ヶ月は薬を飲みリハビリをしつつの不自由な生活のようだ。お手洗い以外はずっとベッドに寝たまんま。
スリコも嬉しそうで"I love Medico!!"と騒ぎながらベッドにいるメディコにちょっかいを出す。メディコも微笑みながら嬉しそうにやめてよ!という感じでスリコをひっぱたきスリコはcrazyだと僕に説明する。これがスリコメディコ劇場か!笑。クリスティーナは嬉しそうに恐らく何十年も繰り返されているだろうこのやりとりを見ている。クリスティーナのお母さん(メディコの娘)がメディコに付き添い病院から帰ってきたようだ。
スリコは僕に寒かっただろ?と昨日以上の笑顔でワインを注いでくれる。一昔前まではメディコがお客さんのご飯を用意していたようだが、少なくともしばらくは無理だろう。娘のナタリーがご飯を準備してくれる。
スリコはまた嬉しそうにテープの一曲目アイアイを流し宴が始まるのだった。
P.S.マルメロって果物知ってる?恐らく砂糖漬けの状態で今日出してくれたんだけど林檎とか梨のようでどこか違う不思議な果物だった。世の中まだまだ知らないものだらけだ。
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