今日の朝一つの大きな疑問が解けた。昨晩からおばちゃんは多くの事を語ってくれた。「私と旦那は18歳の時に結婚した。」とか「腎臓の手術をした。」とか「娘を嫁にどうだ?」とか「もうすぐ旦那が帰ってくるから」とかなんでもない会話を楽しんでいたのだが時々彼女の中に現れる「アンクル」という存在。 「私は今アンクルと一緒に住んでいて娘が3人いるのと他に2人の息子を養子にもらった。」「明日の朝は私のアンクルがあなたたちを駅まで送るから。」。。。。。アンクルって誰だ?叔父さん?いやでも子供?叔父さんて両親の兄弟だろ。。。。アンクルの存在のせいでイマイチ話がスッと入ってこない。
そして迎えた今日の朝。僕「あきらさん今旦那を見ました!」あきらさん「マジか。俺はさっきアンクルを見たよ。」 僕「え?眼鏡かけてて少し薄くて僕たちと同じくらいの身長の人?」あきらさん「そうそう!あれアンクルじゃないの?」僕「あ、同一人物です。笑」→結果おばちゃんからして旦那の愛称が「アンクル」らしい。わかりにく!会話の中では結構旦那って言ってたしな。しかし朝から疑問が解けてすっきりしたしなんか響きが気に入ったので僕たちも彼の事をアンクルと呼ぶことにした!
にしてもおばちゃんとアンクルのホスピタリティが凄い。毎朝毎晩麺やパンをお腹いっぱい食べさせてくれ、お茶やコーヒーは当たり前に飲み放題。あきらさんが空港に行くというとわざわざ電車の時間や行き方を紙に書いてくれたり、駅まで車で送り迎えしてくれたり、プレゼントまでくれた。素敵な家に泊まれたな。どうやら今は一番下の娘しか家にいないらしくこうやってゲストと話をするのが2人の楽しみのようでもあった。
ご飯が終るとアンクルが通勤途中に僕たちを乗せて行ってくれた。途中で初めて経験した橋が開いているところ。大き目の船が通り過ぎて行った。大したことじゃないけど初めての経験だったから結構興奮しました
そしてアンクルが下ろしてくれたのは
おー!風車って言われて正直ロッテルダムで綺麗なの見たし都会のアムスでそんないい風車見れないだろーとアンクルを舐めていた僕たちを恥た。アンクルは夜も遅くなるようだったら連絡くれれば迎えに行くからと言って職場に向かっていった。オランダらしい光景。
アンクルありがとう!かなり綺麗な光景を見れたよ!
韓国、中国人は多かったが日本人は居なかった。
アムスでも予想を上回る絶景を堪能しアンクルが教えてくれた駅から電車に乗り都心に向かう。実はこのアムステルダムのセントラール駅は東京駅のモデルになった、説、があるらしい。色と質感は言われてみれば感はある。
そして駅のすぐ前には運河。これがこの国の首都の中心の駅だからね。本当に世界は広いと感じる。
地図見てもよくわからないことになってる。
from Google Map
いやーでも綺麗だね。やはり僕は水辺が好きです。
そして最初にやってきたのはある画家の展示会。実はアンクルと別れてから歩いてる途中に僕たちは偶然この展示会のチラシを目にしていたのだ。僕はパレスチナで縁があり幾つか作品を見ており、またあきらさんも前から興味のある人だったらしい。その名はバンクシー。本当にこれも何かの縁だね。誰か個人の展示会に行くとかこの旅で最初で最後だろうな。
HUKKYバンクシーを知る
詳しくはWikiを参照してほしいが覆面芸術家で本性を隠している。風刺が中心のようだ。
芸術テロリストとも呼ばれる彼は世界の名だたる博物館にさり気なく勝手に自分の作品を展示したり多くの路上で壁画などを残したりするのだが大英博物館では後に正式な展示品になったらしい!展示会の中ではそのさり気なく設置する隠し撮り動画を見れたりもしてかなり面白かった。
正直言ってアムスの観光地的なところにはあまり魅力を感じていなかった僕とあきらさん。とりあえず町の中心ぽいダム広場に行ってみた。アムスの駅のすぐ前では路面電車(レールはもちろん上には電線沢山)が頻繁に行き交いそれに加え、バス、チャリ(意外だがオランダはかなりのチャリ文化。歩行者よりも強そう。)、原付、歩行者が激しく交差する。この時点で若干カオスっちゃカオス。
スペインで見てから興味があったバグパイプのパフォーマーがいた。しばし楽しみ珍しく投げ銭した。
僕たちを含め多くの人種、大量のハト、ピカチュウ、パレスチナ関係の活動、多くのパフォーマー、ダースベーダ―、油断した時にふと香るマリワナの香り、すぐ近くにはカジノ。まさにカオスではないか笑。でも不思議とおおっぴら過ぎて全くアングラな感じはしない。
ワクワクする町。しかしなんかわからないけど歩いていてとてもバランスが取れた町のように思える。どこから来るのかわからないこの感覚。都会だが皆とてもナチュラルに居るように見えた。本当にうまく説明できない感覚なのだがスリなどの軽犯罪は多いとは聞くがあきらさんの言葉を借りるとピースフルな町に感じる。
腹が減ったから飯でも行くか。目的の店に向かう途中にも何回も運河を越えていく。景色も中々ピースフル。そして掃除をしている人の姿もちょいちょい見かけ街自体比較的綺麗に感じた。
ハイネケンはオランダのビール
そしてやってきた店はSHABU SHABU。ここ2時間寿司などの日本食が食べ放題で€17。バックパッカーとしては暴挙とも言えるこの価格でのランチ。しかしあきらさんと僕はだいぶ前からアムスに行ったらここに行くと決めていたのだ。飯のクオリティーは中々お勧めは巻き寿司。
ご想像の通り食い過ぎた僕とあきらさんはゆっくり座れる安息の地を求めて歩き回る。途中花の市が開かれていた。言われてみればオランダと言えばチューリップ中心に花のイメージあるかも!
"Let's start!!"当たり前かのようにおかれているマリワナの栽培キット。
沢山こういう店は有るわけだが入ってみると中々面白い。葉っぱからパイプ、その他の嗜好品。別に入ったからってジャンキーに絡まれるわけではありません笑
偶然見つけたエナジードリンク。
オランダに入ってからよく見るガラクタ市も。そのど真中でタイマーも使い本気でチェスをするおじいちゃんたち。ギャラリーも沢山。市の各店の店員も酒飲んだり話しながらのんびりと商売。
いやー確かにピースフルだな。
これはcoffeeshopの写真。
そんな普通の写真上げるわけないでしょ!ここではコーヒーを飲むお店→cafe。ではcoffeeshopとは?これマリワナを買ったり接種できる店らしい。本当に面白いよな。最近仕入れた情報によるとアルコールに酔っぱらった状態はdrank、マリワナでハイになった状態はstonedと言うらしい。まぁ使う機会は無いよね笑。
そして日が落ちてきたころに歩き始めたここら辺一帯は売春地区。
日本語だと飾り窓、とか赤窓、と言われるこの一帯。綺麗な運河を挟むようにして大量の売春婦とcoffeeshopが並んでいる。大きい窓(ドア?)の向こうには水着を来た女性が微笑んで男を誘ってくる。それらは目印であるかのように窓の上に赤いライトが設置されていて赤く照らされている。そんな異様な光景が至る所にある。大きな教会があったと思ったらそのすぐ向かいには飾り窓。そして飾り窓のすぐ隣では老夫婦がレストランで食事を楽しんでいる。そのすぐ隣ではcoffeeshopで若者があの匂いを発しまくっている。その隣には美味しそうなワッフルやさんやお土産屋さん。その隣にはSex shopやtheaterという名の施設。普通の繁華街でもあるから普通に行きかう地元の人や観光客、子供もチラホラ。カオスやないかーい\(^o^)/しかしこれまた大っぴら過ぎてアングラな感じはしない、事もないか笑。相変わらず行きかう人々の表情は老若男女関係無く幸福指数高そう。経緯は詳しく知らないけどこういう形でうまく成り立っている町もあるんだね。
なんていうかオランダ、と言えば風車やチューリップ、という一方で売春とマリワナ、という印象がある人も多いと思う。実際町の中でも売春婦博物館とかマリワナ博物館とかそういうショップやお土産も沢山。そしてよく見る長髪で入れ墨が多い店員(ちょっと偏見も入ってる?笑)。特にここらを訪れた外国人からしたら国としてそういうイメージが付いてしまうのは間違いないがそれも気にしないような国の姿勢がまた面白い。まぁなんでも面白けりゃいいってわけでもないかと思うけどこの町の散歩は貴重な人生経験でした。
写真は撮れないので引き目の上の写真のみ。気になる人はググってみてね。
大して観光地と言われるところには行ってないけど歩いただけで十分すぎるほどにアムスという町を感じたあきらさんと僕。アンクルに連絡することもなく2人でビールを飲みながら歩いて帰ったのでした。