~2023年5月30日より3ヶ月予定でヨーロッパ旅に出ました!~
wordpressに移行したことにより、若干エディターの使い勝手に手こずっています。少しずつ改善していきます。

スペイン モロッコ

DAY296 スペイン:セビリア→モロッコ:タンジェ 第五の大陸

今日は久々に旅の緊張感を味わえた一日でした。

今日は一度ユーラシアからおさらばしてアフリカに向かいます。オーストラリア→北米→南米→ユーラシアに続いて五個めの大陸。建前上、南極大陸以外には行ったことになるんだな!ということでスペインの南部からモロッコに向かいまーす👌


宿から30分くらい歩いてサンセバスチャンのバスターミナルに向かう。スペインに来てからご近所韓国人をよく見かける。目が合うとお互い多分相手は日本人or韓国人だろうーと思いつつももしかしたら同じ国の人?という微妙な感じになるが結局Hi!と挨拶しておく笑。注意しないといけないのは韓国の人は日本語が少しわかる人結構います。だから油断してると日本語で話しかけてくれます。

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バスは2:30くらいで20ユーロ。イベリア半島の南端の港町、タリファに到着。イベリア半島は一時イスラム勢力が台頭したところでもあり、また純粋にモロッコから近いから「タリファ」ってなんかアラブっぽい名前なのかなーとか考えるターミナルから出ると灼熱の太陽は健在だったが港町らしい涼しい風が強烈に吹いていた。「強烈に」、これ重要です。町をぶらぶら見ながら港に向かう。

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全体的に白いのだが細くて入り組んだりしていたり、人もアラブ系らしい人がとても多かった。

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おぉ!城壁!
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そういえば、アルケミストって本知ってますか?恐らく旅人界では深夜特急に続いて有名な本だと思う。僕は旅に出るまで知らなかった。この本はスペインアンダルシアの羊飼いが自分の心と付き合いながら、自分で見た夢をもとにエジプトまで宝を探しに行くという物語。ゆかちゃんからスペイン、モロッコの地名出てくるから読んどくと面白いかもよー、と勧められたので読んでみた。その中で主人公の少年が城壁の上に登ってアフリカ大陸を見つつ風を感じる場面があるがもしかしたらこれがモデルなのだろうか!チケット買って時間あったら上ってみようと、と思っていた

 港に到着。

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そうです!船でジブラルタル海峡を越える、というロマンあふれる国境越えをしに来たのです!参考までにですがskyscannerでスペイン⇔モロッコ間は2000円台から出てきますが有名なライアンエアなどのLCCだと預け荷物が普通に人間よりも高かったりするので注意が必要です。港のチケットカウンターには2社あったがどちらも高速船で35分、37ユーロだった。30ユーロと聞いていたがしょうがない。話を聞いてみると「今日は風が強いから港が閉まっています」



( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)



「隣町のアンヘシラスなら開いてるよ」別にこの町に宿泊もしたくない僕達はアンヘシラスに行く選択肢しか無かった。今は昼なので順調にアンヘシラスから乗れれば日暮れまでにはモロッコのタンジェに到着できるだろう。来た道を引き返してバスターミナルに向かう。もちろん城壁を上る気力は無かった笑。途中あった店でケバブ食ったが味はともかくとして量は半端じゃなくここ最近で最も腹が膨れた。

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バスターミナルに戻ると30分後に2.5ユーロでアンヘシラス行きのバスに乗れた。30分で到着。ここも風強くね?本当に大丈夫か?


港に着くとタリファとは比べ物にならないくらい多くのフェリー会社がカウンターを並べていた。どこもタンジェ行きは30ユーロ。運行しているようだ。しかしアンヘシラス→タンジェは正確にはタンジェというよりもタンジェの新港に到着してそこからはバスに乗って町まで行かねばならないとの話。しょうがないので17:00発のチケット購入。すぐにチェックインしてから出国手続きをし船に乗り込んだ。思った以上にでかくて立派な船、だが中は自由席でガラガラ。

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20分遅れくらいで出発するとすぐにジブラルタルが見えてきた。ここはイギリスの海外領土で地中海の入り口でもあるので「地中海の鍵」と呼ばれて重要場所らしい(Wikl様より)。昨晩同じ宿に泊まった日本人の男性から話を聞いて行きたくなったが今回は見送ることにした。これ1人だったら寄り道で一泊してたな。でも、昨日は2人と一緒にいたお陰で予定していなかったひまわりを楽しめた!一人旅か仲間がいた方がいいかどうかと聞かれれば僕の旅は我ながら良いバランスが取れていると思う。1人だと不安だから、というのではなく自分も相手も一緒に旅したい、と思って尚且つルートが似ているのならそんなことはあまり無いので一緒に行こうと僕は思っている。1人の自由さはもちろん制限されるがそのお陰で楽しめることも多々あるのだ。

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くつろいでいると何やらパスポートを持って並ぶ人々。どうやら船内で入国手続きらしい。何1つ質問されることなく増補した最終ページに適当にスタンプ押されて終了。笑

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フェリーは1時間かからずに到着するという話だったがまず出発に20分遅れ、到着間際で何故か1時間以上待たされ、結局2:30くらいかかってアフリカ大陸、モロッコに到着した!今はスペインよりモロッコの方が2時間早まるので少しだけ得した気分だったのに遅れたせいでお得感が無くなってしまった。でもモロッコに来たぞ!

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船を出るとすぐに送迎バスが待っており新港のターミナルまで移動。港は町など無く本当に港だけなようだった。ターミナルでATMを見つけモロッコの通貨、ディルハムをゲット!モロッコの言語はアラビア語とフランス語。ヤバすぎるよね。指さし会話帳なんて持ってません。数字はもちろん「こんにちは」も「ありがとう」もわかりません\(^o^)/ちょっとは調べとけよ! 

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インフォセンターでは英語で町へのバス乗り場を聞く。ターミナルを出て左側に向かうとすぐ右側に一般道に向かって上る道があるのでそのまま真っ直ぐに行くとモロッコ人の男性2人もローカルバスを待っていた。バス停の標識なんてないし正直ローカルバスが本当通るのか、通っても止まってくれるのか不安過ぎる。ちなみにさっきのターミナルからタクシーも乗れます。バスが来なくてしびれを切らしたモロッコ人男性たちがタクシー捕まえてシェアしないか?と誘ってくれた。ローカルバスだと7ディルハムと聞いていた。このタクシーだと6人乗って1人あたり35ハム(勝手に略しました)だったが日暮れが近づいていたし英語を喋るモロッコ人がいたので安心して同乗させて貰った。こういう道で不安げに待ちます。

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ドライバーはかなり飛ばしたが町までは30分以上かかったと思う途中先ほどまでいたユーラシア大陸の影と海に沈もうとする夕日が美しかった。そして車内に流れる聞きなれないと正直怪しくも聞こえるアラブ系のミュージックがよりモロッコ感を増してくれた。これはM-popなのだろうか。

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勝手にアフリカというと肌が黒い、というイメージがあったがほとんどの人はアラブ系の顔をしていたのが意外だった。モロッコはイスラムの国だもんな。


僕達は港にに近いメディナ(旧市街)というエリアに行きたいのだがタクシーはTanger Villeという電車の駅までしかいかないという。誘ってくれたモロッコ人2人に礼を言って別れる。まだメディナまで遠かったので全く通じないなんらかの言語を使ってドライバーに頼むがそこまでは行けない、と言われてる気がする。結局少し行ったGareというバスターミナルまで行ってくれた。ここで他のタクシーを捕まえろ、ということだったのだろう。日もまだあったのでしつこい客引きを追い払って歩くことにした。


そこらじゅうに国旗が掲げられている。赤い背景に緑の五芒星。思い出すのはイスラエルの六芒星。

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まだ夕暮れ時なのだが町には路駐の車はあるのに人はほぼいない。関係あるのかはまだよくわからないが実は今イスラム教の国であるモロッコではラマダンの真っ最中なのだ。一ヶ月くらい日の出から日の入りまでは飲食をしない、など幾つか守ることが増えるらしい。ちょっと前にトルコで韓国人がラマダン中にパーティしてたかなんかでとばっちり食らって襲撃されてたよね。そうです、昼間は飲食の店閉まるだろうし、酒もより手に入りにくそうだし、禁欲するので(イライラするから?笑)更に治安も悪くなりそうで観光にはあまり向かない時期なのかもしれない。しかも僕たちの滞在中はラマダンに丸被りです。気をつけて行ってきます。

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すれ違う人たちには思ったよりもジロジロ見られなかった気もするが話しかけてくる人はこんにちは!ありがとう!と言ってくる。南米のチーノチーノ!とは違い観光に来るのは日本人、という印象があるように感じた。子供がお金くれ、と寄ってきてしつこかったのだがジェダイの騎士みたいなおじちゃんがなんか怒鳴ると少年は去っていった。ここは先ほどまでいたヨーロッパでは無くアフリカでありイスラム圏でもあるモロッコなのだ。


暗くなり始め、細い道は避けてメディナに到着。メキシコにいた時に出会った大学生がこのタンジェで強盗にあったという話を思い出し常に周りには注意していた。

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バックパックを背負ってメディナ地区に入ると寄ってくるやつがみんな「チープホテル」と言ってくる。いいいい!と言ってるのに僕達が進む方向を指してそうそうそっちの方に進むとホテルだよ、と付いてくる。案内してやった、とか言って金を取ろうとしているのだろう。


宿の目星は付けていたが予想していた以上に迷路になっていてなかなか辿り着けない。車も通れないような細い路上にいる人は決して少なくは無いが慣れないせいもあるのか、僕達は常に気を張っており一刻も早く宿に着きたかった。地図を確認しようと立ち止まるとホテル野郎が寄ってくる笑。スマホを出すのも正直躊躇する。極力明るい道を選んで進んでいたがある路地に入ると前を1人で歩いていた人が道端に座っていた若者に肩を押されて通れないよ、とでも言われているような光景を見た。友人、という間柄には見えない。ただ因縁つけただけなのか、金を取ろうとしたのか知らないが見ていないふりをしてすぐ引き返した。3人いるからまだ少し気が楽だが油断は禁物だ。


そしてなんとか宿に到着。宿というある程度安全が確保され、また閉鎖された空間に安心した。従業員は英語で話しかけてくれた。こんなに遅くなるとも思ってなかったため予約していないのが不安だったがなんとかチェックイン。調べてたよりも高めの115ハムだったがこれ以上荷物持って歩きたくなかった。一泊だけだし。宿の屋上テラスからは今日渡ってきたジブラルタル海峡が見えた。

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これは、モロッコ式トイレなのだろうか。 

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宿の人は押しが強すぎるくらい親切でパスタを買いたいというと近くの商店までついてきてくれて通訳もしてくれた。後でガイド料をせびられるのでは?と疑ってしまったが純粋な親切、だった。パスタ500gとトマトのパックがそれぞれ10ハム(約107円)と高額だった。明日は大きめなスーパー探して価格調査しよう。水は宿の水道水を飲めるという。一応聞いてみると商店では1.5Lが6ハムでそこまで高くないので合わなそうだったら買おう。 


そもそもイスラムの国だしラマダン中というのも知っていたのでスペインでワインとビールを少々買いだめてきた。3人ともとても疲れておりワインを少し飲むとシャワーも浴びずにベッドに入った。フェリーが出ていなかったのが予想外だったがとりあえずよく今日中に目的地のタンジェまでたどり着けたと思う。


ここタンジェはヨーロッパから来た人からしたらイスラム感を感じモロッコの他の町から来た人からしたらヨーロッパ感を感じる中間的な町らしい。

さーて!明日からはどんな旅が待っているのでしょうか!お楽しみにー!

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