今日は朝の7時にメキシコシティで会ったみさきちゃんとバスターミナルにて待ち合わていた。宿を出ると昨晩のムシムシより涼しくて爽やかな朝だった。
朝からジムで筋トレしたり公園でジョギングをしている人もいた。
教会にも人が。メキシコではローマカトリックが主流らしい
少し早くバス停に着いたので見つけた屋台でタコスを食う。さすがカンクンだけあって観光客慣れしており英語で話しかけてくれた。しかしやはり高めでメキシコシティの倍の1つ12ペソ(約90円)だった。別の屋台のおばちゃんはとても陽気でウシ、エビ、ブタ、と日本語で説明をしてくれる人もいた。
昨晩到着したターミナルでみさきちゃんと合流。あっという間の再会だったが嬉しいものだ。歩き方やネットによると他のバス会社からも安いのが出ている、ということだったが空いているカウンター全て回ってもADO busしかない感じだったのでチチェンまでの往復を約500ペソ(3600円)で購入。8:45発、チチェンを16:30発、のパターンしか選べなかった。閉まっているカウンターもあったので昼間に買っておけばもっとお得なのが買えたのかも。
このバスターミナルはWifiも繋がるし巨大な扇風機もあってなかなか快適だった。また、別のバスに乗る日本人の旅人もいて、僕は次に行く予定のキューバの情報を教えてもらったりした。
バスは相変わらず快適で少し寒く、約三時間木々の間を抜けて遺跡の入り口に到着した。色々な会社が観光ツアーをやっているようだ。実はネットで調べるとチチェンに関してはセントロでツアーを組んだ方が安い、という情報を良く目にした。しかし他の街観光が付いていたりセノーテの見学も付いており、また今回はゆっくりと自分たちのペースで回りたかったため自力で来ることを選んだ。
チチェン・イッツァはマヤ・トルテカ文明と言われる文明の遺跡。6世紀ごろのマヤの特長を組む旧チチェン・イツァーと10世紀ごろのトルテカという別の文化も取り入れた新チチェン・イツァーの二つに分かれている。ちなみにここも先日行ったティオティワカンもメキシコの学生証があると入場料無料になるらしいよ。チチェンは物価の割には観光地化されていてやたら高く1500円くらいだったかな。
入り口を入って土産屋さんを抜けるといきなり主役級のピラミッド型神殿エスカルティージョが顔を出す。相変わらず天気が悪い。この形はより北斗の拳を思い出す。モデルにしたのかなぁ。このピラミッドはマヤ歴を表しているらしく層の数、階段の段数などが計算されつくして作られているらしい。
そして毎年春分、週分にはこの神殿の北側の階段下にある蛇頭から神殿の影の影響で羽が生える仕組みになっているらしい。しかーし!その蛇頭を見るのを忘れた僕たち。別の神殿にあった、多分同じような奴だろう、というやつ↓
遺跡内にはピラミッドだけでなくいくつかの建造物がある。この崩れかけている感じがたまらないですな。上ったり触れたりはできない。
印象的だったのはカラコルと呼ばれるマヤの天文台。窓の位置が計算されて作られており、太陽や月、星の位置を把握することで暦を作ったらしい。しかも形もなんか今の展望台っぽいし約1000年前なのにかなり発達していたのを感じる。
マヤ人が信じていたカギ鼻の神らしい。
これは球戯場。
スポーツじゃなくて宗教儀式だったらしく勝ったチームのリーダーが生贄に捧げられたんだって。。。。。。。。え?そんなん勝ちたくないじゃん。て訳ではないんだろうな。
この穴にボールをくぐらせたら得点なんだって。結構小さかった。
他にも生贄の心臓や頭蓋を捧げる台座など独特な血なまぐさい文化の跡が残っている。
最後に訪れたのは聖なる泉、と呼ばれるユカタン半島最大のセノーテ。セノーテとは「石灰岩質の土壌のため、降った雨はすべて地中にしみ込み、地下に無図の溜まる空洞を造る。その空洞の上の地面が沈没してできたのがセノーテ」らしい。地球の歩き方より。
マヤの言葉でチチェン・イツァーとは泉のほとり、という意味。ここには生贄として若い処女や貴金属の貢ぎ物が投げ入れられたらしい。それを聞くとこの色が不気味に思えてきた。というかセノーテと言われるとグランセノーテと呼ばれる綺麗な青いのを想像してダイビングスポットのイメージがあったりするがこういう一面もあるらしい。
土産屋は色鮮やかな布から木彫りの像など多岐にわたっているがこの遺跡中どこにいっても土産屋が並んでいる。誰かがふざけて教えたのが広まったのだろう、本当に皆が日本語で「ちょっと待ってお兄さん」「ほとんどタダ」「最後のチャンス」「こんにちはアミーゴ」などといって絡んでくる。最初は良かったが余りにみんな言うのでうっとおしくなってきた(笑)
しかし、僕の物欲が働いてしまった。マヤカレンダーが欲しい。とても欲しい。しかも簡素化されたマグネットとかじゃなくて一応ちゃんと形を保った奴がほしい。いや駄目だ重くなってしまうだろ。まだ旅は長いんだろ。ここでしか買えないから後悔するぞ。
脳内で葛藤を続ける。結局約15分に渡る根切りの末、1000円を切って購入いいし、頑張って持つし。これからも欲しいものあったら納得して買うし。また溜まったら日本に送るし。(笑)
他にもオリジナルチェスや動物の鳴き声のような笛などカラフルで職人技を感じる土産が沢山あった。目の前で掘っている人もいた。
最初にも言ったがチチェンは観光地化されていて欧米系の観光客もかなりいた。人によっては観光地化され過ぎていて魅力が減る、という人もいるかもしれない。しかし自分と同じような観光客が写真を撮ったり明らかに現地の人じゃない人が沢山いる環境になぜかほっとする自分がいた。
太陽も出てきて余りの暑さで早めに切り上げ、入り口近くのベンチで休憩。その後、少し早めにバス停に向かったが、待っても待ってもバスが来ない。予定の16:30を20分過ぎた時、担当者っぽい人に聞いてみるとなんとカンクンとここで時差が一時間あるからあと40分後だよ、とのこと。うわー、そういうトラップかー。まぁ逆じゃなかったからいいか。
また少し寒いバスに三時間乗ってカンクンに戻った。みさきちゃんを宿に送り、偶然目に入った中華料理屋に吸い込まれる。中華最高!!!そういえば朝のタコスしか食ってない!
満腹で9時の夜道を歩いていると宿近くの広場ではなんかお祭り騒ぎ。
いやいつもやっているのか?それにしても平和だ。カラオケ、なのかライブなのかも行われていた。
シャワーを浴びてすぐにベッドで眠りに落ちた。明日は何もせずにゆっくり宿に引きこもりますしかし安いだけあってエアコンが無いのが厳しい。温度30°くらいあるしね。一週間の予定だったけどキューバ行きの仲間を探しに最後の二日くらい日本人宿に逃げ込もうかな。とか考えています。