始めに、今日は今までで旅をしていて良かった、と一番感じた最高の一日だった書き残したいことが多くあり二つの記事に分けることにした。
朝6時に起床。乾いた洗濯物を取り込み、ルームメイトを起こさないように部屋を出て洗濯物をたたむ。、とここで朝から早速やらかした。部屋の鍵を閉じ込めた(笑)みんな寝ているところノックするわけにはいかないのでやむを得ず寝ていたホテルのスタッフを朝からたたき起こして開けてもらう。ごめんなさい
静かにパッキングを済ませ、みんなには挨拶できなかったが7時過ぎにチェックアウト。こちらの朝は遅く、またスタッフをたたき起こしてしまった。こんだけ暗ければ寝ていたくなるのも納得。歩き始めると飲食店は開店の準備を始めている人が結構いたので危険は感じなかった。
スタッフに聞いていたバス停で待つ。東京スカパラダイスオーケストラのところだった。5:30からやってるから709番に乗れと言われたが人は待っているものの番号の表示が無い。スーツケース持ってて遠くに行きそうなおばちゃんに"アウトブス テルミナル?"と超適当に単語を繋げて聴くと笑顔でここだよと、答えてくれた。今日のテーマは数字。そのおばちゃんにいくら?と聞くとなんとか、と答えてくれる。うん。覚えた10ペソより高いようだ。(笑)結局ジェスチャーで12ペソを確認。
おばちゃんが何か話しかけてくる。もちろんわからないがなんとなく"グアナファト"というと私も私も、ってなった。しかしいくら待っても709が来ず、他の客がどんどん別のバスに乗っていきおばちゃんと二人で30分くらい待ってやっと乗車。ちなみにグアダラハラから近めの観光地とかに行くのはオールドバスターミナルというもっと近くのところらしい。今回使う大きめな都市へのバスターミナルはセントラルとかヌエバとか言ってた気がする。
ガラガラでバッグあっても快適に30分ちょいで到着。やはり数人がかりで念入りに掃除している。来てみないと実際の状況ってわからないものだな。
バスターミナルは綺麗でいくつもの会社が同じような路線でバスを走らせている。
幾つかの会社の値段を見て安かった、PRIMERA PLUSという会社に決定。口コミで調べていたより高めの410ペソ(約3000円)だった。そしていくつか等級があるという話もあったが深く考えずに丁度良い時間に出る奴に乗った。偶然そこのカウンターの人が英語大丈夫だったので助かった。
入り口では軽食をもらって荷物の検査をされ、搭乗。すげぇ!
広いしシートフカフカしているし立派なフットレストあるし、各シートにディスプレイとUSBポート付いてる。中南米のバスはこのように結構しっかりしているとの話。これは少しお高いシートなのかな?今後もバス移動多いので比べてみよう。しかしメキシコはバスが高めで飛行機の方が安い時もあるようだ。
国際空港もあるレオンに寄ってから計4時間で到着。途中でテキーラの原料になるアガペの畑が見える、とのことだったが爆睡だったので見逃した。バスターミナルはトイレが有料だった。バスに乗ってる間にしなかったことを公開。約35円。タコス4つと考えると高い。しかもバックパックしょってたらゲートにつっかえて周りの人に笑われながら向う側にブン投げて通過した(笑)
ターミナルを出るとすぐ前に市バス発見。セントロ行きを確認し6ペソ払う。セイス、は聞き取れたので嬉しかった。ちなみにメキシコのバスはぴったりを準備しなくてもおつりちゃんとくれるようだ。
約15分で運転手がなんか言うとみんな降りていくパターン。それに従って運転手に聞くとセントロだよ、と。ここに下された。
え?トンネル中っすか?(笑)トンネルを抜けるとそこは僕の期待を裏切らない場所だった。
来たーこの感じ!!少しだけこの町の紹介をするとグアナファトは銀山が有名で、至る所にトンネルが通っている。またコロニアル建築(コロニーから来てるんだろうな)という植民地時代のスペイン風の美しい街並みが残り、市街地と周りの銀山が世界遺産に登録されており、近年旅人にも人気の場所。この街並みが見たかった。
実際この場所に立って目の前の光景を見た時僕の不安は綺麗に吹っ飛んだ。しかしすぐに思い出した。
その不安とは。。。。宿を決めていない。昨晩ネットで調べるとどこの宿もやたら高いので今日現地で探そうと思っていた。が、バスの中でふと衝撃の事実を発見。今の時期は年に一度のセルバンティノの祭りシーズンらしい。だから安い宿は埋まり、他の残ってるところも料金上げてたのかな。しかしこの祭り世界的に有名らしく、世界各国からの演目が有料、無料でみられる素晴らしいものらしい。 昔にスペインの内乱で国を追われた芸術家や文化人がグアナファトに行きつき、それを広めたことが始まりらしい。面白い。せっかくならこのレアな状況楽しんでやろうじゃねーか。日本の出し物もあるようだ。
ということでとりあえず荷物置きたいので宿探しから(笑)HOSTELやHOTELを幾つか適当なスペイン語で回るも、空いてない、とかやたら高かったりして疲れ始めたところに、"こんにちは。”と横から女性の声が聞こえた。綺麗な白い髪の毛に眼鏡をかけた優しそうなおばあちゃん。英語と少しの日本語で話してくれる。友人が名古屋にいてお世話になったらしい。パメラおばちゃんと呼びなさい、と名刺をくれる。
宿が見つからなくて困っていると言うと知り合いのところに連れて行ってあげるから、と手を引かれる。なんて親切な方なんだ。 一件目は高い、ということでパメラおばちゃんが断る。二軒目でなんとなくだが、スペイン語も喋れなくてお祭りのことも知らずに日本から来たらしく困ってるから助けてあげて、交渉してくれているようだ。まだ少し高く感じたが、ネットで見た最安よりも安かったしおばちゃんの親切がなにより嬉しかったのでそこに決めた。お金払うまでいてあげるから、と言ってくれたが宿のスタッフが笑いながら私も英語喋れるよ、というのでパメラおばちゃんは「今日か明日またうちに来なさい。あ、でも何時から何時はお祭り見に行くからそれ以外でね。」と言い残して去っていった。
よく日本人の旅人はシャイで喋らないし何考えてるかよくわからない、という印象が他国の旅人には根付いているという。やはり旅人共通語の英語、という言葉の壁もありそれは事実かもしれない。しかし昨日の果物屋さんもしかり、パメラおばちゃんもしかりだが勤勉、とか親切、とかルールを守る、など日本人に対してポジティブな印象を与えてくれている先人達に対して偉大だと思うし感謝、尊敬の気持が生まれてきた。逆にフィリピンでは日本人が戦時中にしたひどい話も聞いた。この後他の国でどんな扱いを受けるかわからないがそれも含めて日本人がどう思われているのか、ということが知りたくなってきて今後がより楽しみになった出来事だった。
宿はホステルだったがなんと個室。しかもベッド二台の風呂付でWi-Fiも良好。初の到着してからスペイン語での宿探しだったが良い経験だったしそのお陰でのイベント発生は幸運だった。パメラおばちゃん、坪屋さんだから最初変な坪売りつけられる、と思って警戒してごめんなさい。明日行っても、売りつけられない、よね?(笑)
この後の街観光行きます