なんかやたら幻想的な感じがしてカメラを取り出してしまった。が、寒さでしばらく温めないとデジカメもiphoneも電源入らず笑。撮影してから小便がてら外に出て空を見上げるが雲がかかっていてイマイチだった。明日の夜は綺麗に見えますように。
朝は明るさと足音で目覚めた。ヤクの。
まだ6時過ぎだがおかあさんは働いており既に数頭のヤクが離され
知ってた?ヤクってめっちゃ愛くるしいよ。臆病なところと牛とは違ったつぶらな目が可愛い。
彼は絶対に長老だ。カラフルな飾りはツェタルをした証らしい。
おかあさんは自分の中で決まっているであろう順番で搾乳をしてい
最初から手でやるよりも出が良くなるらしい。
全てのヤクを離し終わると糞掃除。これが中々の重労働。
そしてこの大きなカゴに溜めていく。
大きなカゴにそれなりに溜まると担いで干しスペースへ。
そして均等に広げていく。
おかあさんはもちろんどういう順番で干したから今日はどこ回収とか把握し
ここまで基本的に全て女性の仕事らしく、
するとどこかに行くからバイクに乗れというお父さん。
今日は天気も良くどこを見ても美しい。
たまに内臓を直撃するような凸凹にも遭遇しながら進んでいき1番
そのあとやってきたのは何やら人が集まっている草原。面白いことにこれは乗馬の練習会のようなものらしい!
各々自慢の馬たちを引いてきている。
顔なじみばかりのようでおとうさんが1人に声をかけると僕に乗れ
そして遂に練習が始まった。
皆本当にかっこいい。男でも惚れる。
そして用が済むとそれぞれ散って自分ちの方向に帰っていく。その光景がまた素敵。
僕たちも戻り朝飯!暖炉の上で湯を沸かしたり調理したりする。
出してくれたのは
ミルク粥とミルクティー。
そしておとうさんがなにやら怪しげな箱を出し始めた。
これは一家に1つはあるツァンパボックスらしい!実は僕はずっとこのツァンパを楽しみにしていた。
主にオオムギの変種であるハダカムギ(裸麦、学名:Hordeum vulgare L. var. nudum Hook. f.、 繁体字: 青稞 /qīngkē/ )の種子を脱穀し、乾煎りしてから、粉にした食品である。
チベット人の主食で、日に3回ほど食べる。年間を通じて食べられる保存食でもある。遊牧生活をしているチベット人は、粉にしたものをヒツジの皮袋に入れて保存、携行している。
wikiより
まずは器に茶を入れてからヤクバターを溶かす。そしてヤクチーズと大麦の粉を入れて器で混ぜ混ぜ。おとうさんがデモンストレーションを兼ねて作ってくれた。手を洗っていないのが若干気になったがここではそんなことは言っていられないよね笑
そして完成品がこれ!ツァンパ!朝飯で食う家庭が多いらしい。
家の中はこんな感じ。ドアのところに立って写真を撮っているので決して広くはなく、必要最低限のものしかない。
伝統的なものではブラックテントと言うのがあるらしい。これは別のお宅。
ヤクの毛で編むらしい。
うちには編み機も置いてあった。冬には自分たちで防寒具とか編むのかな。
朝飯が終わると食器を洗う。基本外で洗うようだが少しなら中で済ませてしまっていることもあった。一応床にマットらしきものが敷いてあるが地面が出ているところも
このテントには電気、ガス、水道は通っていない。
水道は少しだけ離れたところに水道管が通っているようでそこに汲
おかあさんがなにやら機械を取り出した。
外のパネルで充電しつつバッテリーから電源を取る。
そこに一度火にかけたヤクミルクを入れていくと
おーーー!二種類に分かれて出てくる!右側がチーズの素、左側がバター!
チーズは暫く火にかけると分離してくるのでそれを濾す。
そして広げて数日間日光で乾燥させて完成。
チーズの素を越した水はヨーグルトの匂いがしていたが、もちろん栄養はあるようでヤクたちに飲ませていた。