~2023年5月30日より3ヶ月予定でヨーロッパ旅に出ました!~
wordpressに移行したことにより、若干エディターの使い勝手に手こずっています。少しずつ改善していきます。

中国 東チベット

DAY606① 中国:アバの草原 放牧×乗馬×バター・チーズ作り

4時頃にテントの隙間から覗く月明かりで目を覚ました。
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なんかやたら幻想的な感じがしてカメラを取り出してしまった。が、寒さでしばらく温めないとデジカメもiphoneも電源入らず笑。撮影してから小便がてら外に出て空を見上げるが雲がかかっていてイマイチだった。明日の夜は綺麗に見えますように。


朝は明るさと足音で目覚めた。ヤクの。

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一番高いところに登って360°見渡す。あ、、、、幸せだ。
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馬君おはよう!
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まだ6時過ぎだがおかあさんは働いており既に数頭のヤクが離されていた。

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知ってた?ヤクってめっちゃ愛くるしいよ。臆病なところと牛とは違ったつぶらな目が可愛い。

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彼は絶対に長老だ。カラフルな飾りはツェタルをした証らしい。ツェタルとは離生のことで屠殺を禁じることでその家畜たちの生命を解放する行為らしい。もののけ姫の世界だな。

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おかあさんは自分の中で決まっているであろう順番で搾乳をしていく。まずは母ヤクのすぐ近くに繋がれている子ヤクを離す。すると自分の母ヤクのところに行きミルクを飲む。おかあさんはもちろんどの子ヤクの母ヤクがどれとか全部把握している。プロですからね!そして子ヤクがある程度ミルクを飲んだら再び繋ぎ搾乳を開始する。
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最初から手でやるよりも出が良くなるらしい。衝撃的だったのはおかあさんがたまにヤクの肛門から空気を吹き込んでいた光景。これも出が良くなるんだろうなぁ。ちなみにおかあさんはマスクはしてたけどね。そして搾乳が終わると母子セットで離す。今朝だけでこの木桶二杯分くらい溜まってた。

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全てのヤクを離し終わると糞掃除。これが中々の重労働。まずは小さいカゴに糞を集める。起きてきたお父さんがカメラマンをしてくれる。

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そしてこの大きなカゴに溜めていく。

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大きなカゴにそれなりに溜まると担いで干しスペースへ。まだ湿ってるから重いし標高高いし斜面だし結構大変。

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そして均等に広げていく。
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おかあさんはもちろんどういう順番で干したから今日はどこ回収とか把握している。

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ここまで基本的に全て女性の仕事らしく、おとうさんはヤクに関しては手伝わず馬の手入れだけ少ししていた

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するとどこかに行くからバイクに乗れというお父さん。草原でニケツ!

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今日は天気も良くどこを見ても美しい。おとうさんの鼻歌も飛び出した。

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たまに内臓を直撃するような凸凹にも遭遇しながら進んでいき1番近い町に到着。やってきたのお友達のうちのようだ。数珠職人??
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108個の石やサンゴを繋げていく。これから仏教圏周る訳だし一つ数珠持っててもいいな。良さそうなのがあったら早めに買うか。

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そのあとやってきたのは何やら人が集まっている草原。面白いことにこれは乗馬の練習会のようなものらしい!

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各々自慢の馬たちを引いてきている。男性は大体こんな感じの服装。チュパという民族衣装で顔は布で覆い目だけ出している。ちょっと盗賊っぽいのだが着こなしがかなりかっこいい。なんか侍を思い出した。ピンクの帯はこの地方のものなのかもしれない。

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顔なじみばかりのようでおとうさんが1人に声をかけると僕に乗れという!あざっす!ということで乗馬体験。

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そして遂に練習が始まった。どういう順番か知らないが誰かが声をあげると一箇所に集まり始める。そしてなんとなく全ての馬が揃って前を向いたらなんとなくスタート!!いやスゲーな!!!鞍付けてないからね。。ニーグリップだけですよ。。ズームしまくってるから画質悪いけどどうぞ!


皆本当にかっこいい。男でも惚れる。

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そして用が済むとそれぞれ散って自分ちの方向に帰っていく。その光景がまた素敵。

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僕たちも戻り朝飯!暖炉の上で湯を沸かしたり調理したりする。もちろんおかあさんが。

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出してくれたのは

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ミルク粥とミルクティー。もちろん両方ともヤクのミルクだ。生活には欠かせないものなんだな。脂肪分が多いようであまり直には飲まないらしい。カザフもそうだったのだが、なんかミルクティってちょっとお洒落な感じがするけど牧畜民にとっては昔から一般的に飲まれていたのかもしれない。


そしておとうさんがなにやら怪しげな箱を出し始めた。

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これは一家に1つはあるツァンパボックスらしい!実は僕はずっとこのツァンパを楽しみにしていた。

主にオオムギの変種であるハダカムギ(裸麦、学名:Hordeum vulgare L. var. nudum Hook. f.、 繁体字青稞 /qīngkē/ )の種子脱穀し、乾煎りしてから、粉にした食品である。
チベット人の主食で、日に3回ほど食べる。年間を通じて食べられる保存食でもある。遊牧生活をしているチベット人は、粉にしたものをヒツジの皮袋に入れて保存、携行している。                   
                              wikiより

まずは器に茶を入れてからヤクバターを溶かす。そしてヤクチーズと大麦の粉を入れて器で混ぜ混ぜ。おとうさんがデモンストレーションを兼ねて作ってくれた。手を洗っていないのが若干気になったがここではそんなことは言っていられないよね笑

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そして完成品がこれ!ツァンパ!朝飯で食う家庭が多いらしい。正直言って味は5段階中2かなー。でも食えなくはない!この地で貴重な食い物なのだ。残さず頂く。

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家の中はこんな感じ。ドアのところに立って写真を撮っているので決して広くはなく、必要最低限のものしかない。煙突の周りは若干空いており雨や雪が入ってくるが暖炉の熱ですぐに蒸発してしまうようだ。おとうさんたちもそうだが、実はテントの他に少し離れた町に家を持っているパターンが多いらしい。でも牧畜をするにはこのテントに住み込むことになるのだろう。このテントは夏と冬で移動したりもするんだって。毎回大変そうだなー。ちなみに基本土足。

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伝統的なものではブラックテントと言うのがあるらしい。これは別のお宅。

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ヤクの毛で編むらしい。
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うちには編み機も置いてあった。冬には自分たちで防寒具とか編むのかな。

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朝飯が終わると食器を洗う。基本外で洗うようだが少しなら中で済ませてしまっていることもあった。一応床にマットらしきものが敷いてあるが地面が出ているところもあり、ゆすいだ水とかはそこらへんにぺっと捨てる。テント内はたまに掃き掃除をしていた。


このテントには電気、ガス、水道は通っていない。まずガスは使わない。電気は日中ソーラーパネルを使ってバッテリーに充電しておく。夜使う懐中電灯もソーラー式で昼間は日光で充電。

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水道は少しだけ離れたところに水道管が通っているようでそこに汲みに行く。かなりちゃちくて壊れてしまいそうで怖かった。

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おかあさんがなにやら機械を取り出した。
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外のパネルで充電しつつバッテリーから電源を取る。

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そこに一度火にかけたヤクミルクを入れていくと

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おーーー!二種類に分かれて出てくる!右側がチーズの素、左側がバター!バターはチーズ側に比べて出る量がかなり少ないようだがこのまま固まれば完成のようだ。


チーズは暫く火にかけると分離してくるのでそれを濾す。

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そして広げて数日間日光で乾燥させて完成。

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チーズの素を越した水はヨーグルトの匂いがしていたが、もちろん栄養はあるようでヤクたちに飲ませていた。ゆうきさんからその液体で顔洗ってみれば?ということで試してみるとつるっとさっぱり!ヤクたちも自分の体から出たものを再び体内に入れている訳で少し違和感があるがほんっとうに無駄のない使い方。

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