~2023年5月30日より3ヶ月予定でヨーロッパ旅に出ました!~
wordpressに移行したことにより、若干エディターの使い勝手に手こずっています。少しずつ改善していきます。

スペイン

S2DAY20 カミーノ4日目:パンプローナ しばし作業日すなわち別れ

昨日の約束通り6時に起き出して6:30にズビリの橋に集合。朝日が綺麗だー。

宿泊したアルベルゲは本当に橋の隣で最高の立地だった。テラスでタバコを吸っているおっちゃんにも手を降って別れを告げた。そういえば昨日の爆音パーティは深夜までやっていたらしく、近くのアルベルゲに泊まっていた人は寝られなかったらしい。気の毒だが僕たちのアルベルゲは影響なかったので良かった。

昨日一緒に歩いた4人のメンバーに加えて、ルーカスが台湾人のサンドラを連れてきたので今日は5人で出発!

発電所らしきもの。ちなみに6:30に出ても前を歩いている巡礼者は普通にいます。むしろ平均よりも遅いほうかもしれない。

道中教会があるとクレデンシャルにスタンプを押させていただきます。これ宿泊したアルベルゲだけではなく、カフェとかレストランとかでも言えばもらえるっぽいけど忘れがち。最初から全部もらってたら良かったけどもういっか!ちなみにクレデンシャルのスタンプいっぱいになったら、新しいのを買えるはず。どこで??知りません!!その時考える。

小麦の黄金色が本当に美しい!

少し雨がパラパラしつつも幸いにも大振りにはならずに歩き続けられ、午後は晴れてきた。ルーカスは猫の写真を撮るのが好きっぽい。

今日の前半は先頭のボガトが一人でめっちゃ飛ばしていた。昨日もあったように彼は悩んでいたので、いっとき一人で歩いて自分の考えを整理したかったようだ。故郷に残してきた大切な人たちについて考えており、そういう時間も自由に取れるし、歩いていると何かしら考えてしまうので良い時間だよね。(全部歩くと30日間も時間があるわけですがwww)

一気に3時間くらい進んだところでルーカスとサンドラと僕は3人で小休止、その少し先で全員で合流し後半を歩き始める。これたまに有るんだけど
①上りが急だけど距離が短くなるルート
②基本平坦だけど距離が長くなるルート
少し迷ったけど全会一致で①を選択。

前半で体力を奪われていた僕は急な上りでどんどん遅れていくが、ドンマイ!気にせず気に入った風景は写真を撮りつつ進む。

上りクソきつい。。。。。ヨーロピアンのおじちゃんおばちゃんは本当に元気で尊敬する。僕ももう少し健康に気遣った生活していかないとあぁはなれないな。

パンプローナ手前のビリャバという町が良い感じだった。閑静な住宅街という感じなのだが、子どもたちが元気でベンチのある広場があり、商店街も良い感じだった。ちなみにどの町でも言えることだが町の中心から少し離れているところのほうが、挨拶をしたときに快く返してくれることが多い気がする。

と、休憩しつつ疲れてとぼとぼ歩いていると前でかなり先に行っていたはずのボガトが手を振っていた。「最後にお別れを言いたくて待ってたよ。1時間も待たせるなよ!」「ごめんごめん!」と笑って再開。

実は僕は今日でこのグループを離脱することを道中でみんなに伝えていた。みんな僕より若く体力も有るのでペースを合わせようとするのは今日みたいに大変だが、目的地はあらかじめ決めておいて、ところどころ一緒に歩きタバコを吸って休憩し、離れても町で再開してアルベルゲでビールを飲んで一緒に飯を食う時間が最高の時間に感じていた。

ボガトは色々悩んだ結果、故郷の人々のことや膝の調子が悪いこともあり、パンプローナからバスでゴールの近くの町まで行き、最後に少し歩いてコンポステーラを拝んで帰ることを決断したらしい。

昨日と似た話になるが、やはり自分はmatureではないからこの選択が正しいかわからないし、周りからは仕事もやめてカミーノも途中で止めたのか、みたいに思われるのが怖かったが、大切な人の事を考えると帰るのがベストだと思ったとのこと。
良いんじゃないでしょうか。それぞれのカミーノだし、将来また歩きたいと思ったらまたパンプローナから再開すれば良い。カミーノを通して改めて自分にとって大切なものをゆっくり考えられたのは大きな成長ではないだろうか。

最初ボガトとヒーサンに出会った時はその日の最初だけ一緒に歩くだけでこんなに長い付き合いになるとは思っていなかった(と言っても3日だが僕には非常に濃い時間に感じた)。僕は劇的にコミュニケーション力と巻き込み力が高いボガトのお陰で新しい友人ができたし、カミーノの中に自分の場所を見つけることができた。そのお礼を伝えていると自然と涙がこぼれてきた。

最後に2人でスーパーに入り、バゲットとサラミ、ジュースを買ってシェアサンドイッチ。

 

別れが近づいてきた残り3kmくらいを一緒に歩く。ボガトはまだ少し歩くので貸していた膝のサポーターは譲ることにした。お返しとしてピチピチのロンTをくれたが僕は着れなかったのはここで日本人の皆さんだけの秘密。

歩いていると盛大にカミーノから外れており、後ろの巡礼者がなんと走って「道間違ってるぞ!」と教えてくれた。本当に素敵な人が多い。ありがとう。そのグループと合流してさらに歩き始める。2日目のオリソンで一緒だったベルギー人のアンもおり、ボガトはアンにも今後の事を話すと僕より年長のアンも「あなたの決断なんだから何も気負うことは無い。」とアドバイスしていた。
カミーノは途中で一度中断して再開するのも全然OKというのが共通の認識だし、そういう人もザラに居る。

ちなみにアンはフランス語、オランダ語、ドイツ語、英語とスペイン語も少しいけるらしい。信じられないくらいハイスペックだ!これにはベルギーという公用語がいくつかある国柄によるものだと本人は言っていたが、「外国語の勉強をするなら結局好きなドラマとかをその言語で流し、わかる言語の字幕を付けて見まくるのが一番!」とアドバイスを貰った。説得力ありすぎ!w

 

さらに途中でアメリカ人の紳士スティーブンにも出会った。彼は恐らく50歳前後で良い恰幅をしているのだが、荷物は毎回次の町に送り、毎日ご自身のペースでしっかりと歩ききる人。自分の身の丈に合わせた方法で目的を達成するという考え方は勉強になる。彼は僕が英語が得意では無いとわかると非常にわかりやすい英語で接してくれた。子供と接する仕事をしているとのことでその包容力すごかったな。

さて、パンプローナ着いたぜぃぃぃぃぃいいい!スペインに入ってからは間違いなく最大の町。昼間からみんなバーでピンチョスをつまみにワインやビールを飲んでおり活気もすごい。

 

すると先に到着していたヒーサンと出会ったw漫画みたいな展開だが、巡礼者の活動範囲と行動パターンは大体同じようなものなのだ。みんなは同じアルベルゲに行くらしいので僕はここでお別れ。

ルーカスとサンドラに最後のあいさつはできなかったが、彼らは引き続きカミーノするのでまた会えるっしょ!とSNSでメッセージを送った。

寂しさはもちろんあるが、これも自分の選択だ。まぁ永遠の別れではないからな!

そして目的地のパンプローナに到着してアドレナリンのせいか少し元気を取り戻して広場を見に行く。個人的にベンチがいたるところに設置されている町は大好き。

前出の通りパンプローナでは+2泊するので3泊4日になる。仕事やその他のやるべき作業を済ませる必要があり、アルベルゲだと連泊しても昼間出されたりプライベートのエリアが無かったり作業環境としては良くないので、ここでは昨晩個室のホテルを予約していた。

町の中心から少し離れているのでスーパーに寄りつつホテルへ。ちなみにスペインはシエスタ文化が有るので14時~17時くらいクローズする店もあり注意です。中心地から離れると結構新しいデザインの建物も多いね!

 

ホテルは非常にわかりにくい集合玄関(他の会社や住んでいる人たちと同じ入口)になっていた。ここっぽい!と思った建物に入っていく人に話しかけると、「このインターフォンを押してホテルの人に鍵を開けてもらうんだよ」と教えてもらった。ピンポンしてみるとスタッフの方が出てスペイン語でなにか言われた後鍵が開いてエレベーターで上がりチェックインができた。

ホテル生活は明日の日記で書くとして、早速アジアの味が恋しくなっていたので、アジア料理屋さんぽいところでアジアっぽい麺を頼んだ。期待より甘かったがボリュームも有り大満足。

さて、久々の個室で今日は早めに寝よう。

P.S.信じられないくらいどうでも良いですが、最近2000年代Jポップのトップチャートみたいなプレイリストにハマっています。

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