天気予報をでは雨だったが降りそうで降らない天気だった。寝たいだけ寝てからなんか面白そうなものがないか調べ始める。
あった!チベット医薬文化博物館!そうと決めれば早速バスの行き方を調べて向かう。バスで降りたのは車通りも多くない静かなところだった。
到着!凄いよね。見た瞬間にチベット感漂ってるもんね。どこから感じるんだろう。白とえんじと金の色?てっぺんの塔?形?全部か\(^o^)/
チベットの医学と文化についての展示がされている。なんと入場料は無料!一か所だけ有料の所があるけどそれは後述。
そもそもチベット民族とはチベット高原上に分布する民族の事。世界四大医療の1つに数えられるチベット医薬はすでに6000年以上の歴史があるらしい。地元の医学経験に基づいたうえで、インド医学、西洋医学、漢方医学の長所を取り入れ、チベット医学界の各学派の知恵を融合して形成されたものらしい→参照
展示品はとても興味深く医学に関しては手術道具、薬の調合に使用した植物や鉱物や動物などの標本、辞書の様な医学経典、偉人の紹介、医学に関するタンガ(仏画の掛け軸)など知識が無くてもとても楽しめた。
文化に関しては天文学や世界の真理を描いたようなタンガ、伝統的なアクセサリー、革で作ったバッグ、武器や鞍、カリグラフィーなど。
僕の一押しは地下にあるチベットの伝統的な服装のところ。本当に独創的だった。でもその一方で現代のファッションショーとかでモデルさんが来ていても浮かないんじゃない?という気もした。これは本当に素晴らしかった。
地下にはなにやら診察室ようなものもあった。もしかしてチベット医薬に基づいて診察してくれるのだろうか。
そして最後に取っておいたのは有料ゾーン。料金は60元(約1000円)。有料ゾーンに展示されているのはなんと1つの展示品だけ。それに1000円払う価値、、、、、あります!!!!!何があるのかと言うと「中国蔵族文化芸術彩絵大観」という巨大なタンカ。タンカとはさっきも言ったようにチベットの仏画なのだがその幅は2.5m、長さはなんと618m!!ギネスブックに認定されているらしい。
そこには18万3000の人物が描かれているらしい。再び参照させてもらうと「設計には23年間、作成にはチベット族、蒙古族、漢族、土族の師匠400人がかりで4年間かかりました。このタンカはチベット族の宇宙観、人類の起源、チベット族の歴史、宗教、哲学、天文、医学、風俗習慣、名勝古跡、装飾図案などを表現しており、全く一つの百科事典のようです。」「金粉や銀粉、天然鉱物の顔料を使い、1000年経っても退色しないということです。」→参照
凄くない?という事で見始める。驚いたのはその絵のクオリティと色の鮮やかさ。大部分の構成として、真ん中にドンっとその部分の中心の人物や神が書かれていて、背景はストーリー仕立てになっていたり、小さい神で埋め尽くされていたりと一切の抜かりは見あたらなかった。またここにも医学の部分があったり、有名人の伝記があったり、曼荼羅模様の部分があったり、鳥葬や未来の絵があったりと本当に盛りだくさん。書くのも大変だけどそりゃ設計に時間かかるわ。
そして618m隠すことなく全部展示されている。展示室の入り口と出口は大して離れていないのだが中はかなり複雑に入り組んでおり、10分もタンガに沿って歩いていると方向感覚を失う。618mだからね笑(途中で切れ目があった気もするけど。。)。最初は丁寧に見てたけど全部はマジで無理だ。後半は華麗にスルー気味で見たけど僕は2時間もそのタンガを見ていたことになる。
めちゃくちゃ楽しかったじゃねーか。西寧意外とアツい町なんじゃないか?出口のところではお土産屋があり、なにかチベットらしいものを1つ買おうかと思ったが魅力的なものが見当たらずすぐに出た。
雲は消えて晴れていた。
すぐ近くには病院。もしかしたらチベット医薬使われてるんじゃない!?ワクワク!
めしめし!炒面。
結局雨降らなかったなー。
宿に戻ってシャワーを浴び洗濯物を干していると、共有スペースにいた人たちが一緒に酒を飲まないかと誘ってくれた。中国人しか泊まれませんと書いていただけあって皆中国人だったが一緒に楽しく飲ませてもらった。小さなポリタンクみたいなのに入った強い酒でカンペイしてからやはり一気に飲む。小さなポリタンクみたいな容器を見るとグアテマラで吐いたクーシャを思い出す。
この日本の歌知ってる?と口ずさんでくれた曲は確かに聞いたことはあったがかなり古い曲と思われ、僕は歌詞までは知らなかった。
その中の1人はここ青海省の青海湖周辺が出身のチベット人だという。日本人をとてもよく思ってくれているらしく明日一緒に青海湖に行こうと誘ってくれた。このときはマジで成都行きのチケットを捨てる事を悩んだが、ビザを取得しないといけないのと先の日程に余裕があるものでは無いので泣く泣く遠慮することにした。
彼曰くチベット語の1,2,3と日本語の1,2,3は似ているらしい。彼があまりにも日本人大好きだと言ってくれるので、後日改めて「日本 チベット 関係」と調べると出てくる出てくる。話は戦争の事からなんと遺伝子レベルの話まで。特に一つ目のやつは是非読んでみてほしい。→チベットは日本の恩人て本当?、チベットと日本人
彼の自慢の彼女は漢民族らしく、その時いた中で唯一英語を少し喋ったので助かった。良い出会いをありがとう!!!!彼らの間に民族がどうのこうのという事は関係ない。とても仲が良くて見ているだけでなんか幸せだった。途中からお互いべろんべろんだったから名前も聞かずに分かれちゃったな笑!