車掌の「サマルカンドー」という声で目覚める。焦って布団を片付け、借りていたシーツを返す。乗車してすぐにシーツセットと引き換えにチケットを渡していたが、僕はそのチケットをとっておく必要があった。ウズベキスタンでは滞在中にどこに泊まりました、という証明が必要らしい。だから野宿とか訳わからない民宿は本来は許されていないということ。今回は宿ではなかったのでチケットを残しておかなければ。
車掌もすぐに理解してくれ、降りる前にシーツを返してくれたらチケットを渡すよと言ってくれており無事にチケット回収。面倒な制度だ。ちなみにもう1つとっておかないといけない書類があったらしいのだがそれはすでに喪失済み\(^o^)/ってかそもそも入国の時貰ったっけ\(^o^)/どうすんだよ出国の時\(^o^)/もう行ってみるしかねー\(^o^)/出国憂鬱すぎる\(^o^)/だからこそ滞在証明は全て確保しておかねばならん。
結構早めに起こしてくれたようで同じコンパートだったウズジェンヌ達からご飯を分けて頂いた。
これも食べなさい!お茶も飲みなさい!ありがたいです!
サマルカンドに到着。雨勘弁してくれーー。
宿は観光の中心レギスタン広場の近くを予定しているので来るバス来るバスにレギスタン?と尋ねて乗り込む。町並みを見ているとサマルカンドは思っていた以上にでかくて進んだ町のようだった。
レギスタン広場を通りすぎる。ブラブラするのは雨がおさまったらにしよう(結局2日間観光せず笑)。
予定していた宿を見つけてチェックイン。今はオフシーズンからオンシーズンに向かっているところらしく客は少ないので、別の宿も見てくるわ!と言えばドミと同じ値段でシングルに泊まれる。シングル朝飯付き10ドル。ということはドミならさらに安く泊まれんのかも。
今回の宿では久々に日本人旅人に出会えることを期待していた。結局翌日も晴れ間は見えずトータル3泊することになったがチェックアウトまで日本人とは1人も出会えず。残念。
でも日本人ではないがここでの出会いは中々面白かった。
まずトルクメニスタンから来ていたおかあさんと娘さん。娘さんは流暢な英語でしかも首都のアシュガバードで日本人とも仕事をしているという。やはり石油関係のプロジェクトらしくカワサキとかミツビシとか言ってたので駐在員だろう。彼はトルクメニスタンの言葉勉強していて上手だよと褒めていた。ここでもやはり日本人の印象は良いように感じた。
そして英語を喋るトルクメニスタン人と初めて会ったので聞いてみた。「トルクメニスタンの人は政府とか大統領の事をどう思ってるの?」。すると彼女は少し悩んでから「良いところと悪いところがあるけどトータルでは悪くはないと思ってる人が多い。」というような曖昧な事を言っていたと思う。喫煙とかネットとか制限されているものはあるけどその分公共交通機関とか安いし、制度的には国に助けられているところもある、と。
そしてトルクメ国内では頻繁にLineをしている人を見かけたのでそれも聞いてみるとfacebookとかwhat's upとかinstaとかは既に規制がかかってブロックされてるから今は皆Lineを使っている。将来また規制されたら新しいものを探すらしい。でも彼女もVPNを使ってるって言ってたなー。
正直言いにくいこともあったのかもしれないけど喋ってる感じだと本当に悪くは思っていないように感じた。ちなみに彼女は欧米とアジアの中間くらいのエキゾチックな美女でした。
思えばウズベキスタン入国の時に出会った大学生もカザフの大学通ってるって言ってたし、国として閉鎖的な一方で国際的なところも一応気にしてはいるんだなーと感じた。トルクメスタン人は基本的に外国に出ないくらいの勝手なイメージがあったから。まぁ彼らも出国の時すげー大変そうだったけどね笑
そしてフランスを出発してからヨーロッパを抜けトルコ→イラン→中央アジアと来てここからロシアを通って帰るというイケメン2人組み。彼らの交通手段はチャリ!そしてなんと彼らは兄弟だった。24歳と19歳。素敵だなー!ギャップイヤーってやつらしい。ドイツだと盛んだけどフランスだとギャップイヤーの概念はまだそこまでだという。トルクメもチャリで抜けたらしく、計画的に行かないと本気で5日間で抜けられないから地獄の門には行かずにマシュハド→マル→トルクメナバト→ブハラと東の最短ルートを走りぬいて来たらしい。って事は形は違うけど同じ国境抜けてきたんだ彼らは若かったけど下手な英語にも前向きに付き合ってくれとてもナイスガイズだった。
他にも宿にはフランス人が2人いた。最近結構フランス人とは縁があるなー。そして僕のイメージの中では意外とヒッピーはフランス人のイメージが強くなりつつあるかも。
締めくくりはドイツ人2人。彼らの交通手段はバイク。立派なBMWですよ!彼らもチャリダー2人と同じようなルートでここから折り返してロシアを抜けて帰るらしい。言うまでもなくドイツ人には世界中で会う。何が珍しいのかと言うと、彼らと会うのは3回目なのだ!しかも全部違う国、しかも偶然だからね!
一回目はジョージのバトゥミ。僕がイランのVISA町をしてる時に同じ宿になった。この時は挨拶くらいであんまり喋らなかった。
二回目はアルメニアのカパン。あの大変だったけど良い思い出になってるアルメニア→イランのヒッチハイク国境越えの途中に通りかかった彼らが僕を覚えていてくれわざわざ激励の為に停まってくれたのだ。僕は最初彼らだと気づいておらずやたらノリの良いライダーが応援してくれてるなとか思っていたら、彼らは久しぶり!と。そこで思い出した。申し訳ない笑
そして今回。それぞれの旅をしつつ国を超えて3回会う。これはかなり嬉しい事!しかも彼らはちょうど昨日僕の事を思い出したと言っていた(これはちょっと嘘くさい笑)。別れ際にヘルメットにコメント書いてくれと言うので記念すべき日本人1人目のコメントを書き残した。4回目あるかもよ!!また会おう!
飯の調達。ってか凄い寒い。普通に5℃切ってきてる。やばくない?上着一枚捨てちゃったぜ?笑。帰り際に可愛いらしい売り子さんがりんご飴売ってたので購入。
宿ではお茶をもらいりんご飴を楽しむ。うん、良い時間だ。これでネットが良好だったら文句無かったな。
そんなこんなで晴れ間が見えなかったサマルカンドの宿での話でした。本当は晴れのサマルカンド見たかったけどまだ数日曇りが続きそうだったので諦めて明日はサマルカンド堪能の日にします
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