相変わらず残念な雨が続いている。この二日間で雨が降っていないタイミングを探してブハラの町を歩いてきた。やっぱりスタートはここから。ラビハウズと呼ばれる池。らくだといい奥の建築といい木といいとてもいい雰囲気。エキゾチック!(←使い方あってるのか?笑)
彼はフッジャ・ナスレッディンというらしくイスラムの神学者だがユーモアに富んだ授業をしたらしく、今でもブハラで人気のある偉人らしい。日本でいうと一休さんみたいなキャラなんだろうな。後ろの旗はウズベクカラー。
ナディール・ディヴァンベギ・メドレセって施設なんだけど偶像崇拝が許されていないイスラム教においてこういう風に生物を描くってのは斬新だったらしく話題になったらしい。
こういうメドレセ、つまり神学校だったのが町中に溢れているのだが現在はお土産屋さん街になってたり中庭でくつろげるようになったりしていた。
正直どれも似たような形、柄であんまり興味をひかれなかったが1つだけ気に入ったのはこれ。
この上部の薄めの色で優しい印象。今まで見てきたのとは全然雰囲気が違う。
この町は刃物で有名らしい。特に鳥を象ったのものが目立った。あれ?ほ、欲しいかも。。。いや我慢だ我慢だ。
色々な国を見ていて民族衣装を着てるのって基本的に女性。男はいたって普通にシャツとパンツというのが多いがこの国では男性も結構民族衣装感出ていて嬉しい。いや待ってよ?帽子だけか?笑
ブハラを歩いていると嫌でも目に着くのがこのタキと言われる建物。交差点を丸屋根で囲ったバザールで関所のような役割もあったらしい。
どれもいい味出してる。
エキゾチック(←合ってる?)なアクセサリーが沢山売られている。確かに細かいチャラチャラが一杯付いてるのってなんかここら辺の地域のイメージとマッチしてるなぁ。
お皿ね!これも至る所で見かける。新しい国に入ると真新しいものが多くて大したものじゃなくても写真撮りまくってしまう。
少しマイナーゾーンに入ってみるか。歩いていて思うのはこの町の魅力って歴史的な建造物と現在の人々のなんでもない日常が上手く溶け合ってる事だと思う。
こんなんが観光客に囲まれることも無くひっそりと残っているのが凄い。
単色なのにレンガだけでこの柄を作り出してる!
派手な色のオールドカーも不思議と違和感なく街並みに溶け込む。
なにこれ!?ちゃちい!!ちゃちいけど味がある!
そして場末の遊園地に辿りつく。大体こういう遊園地って寂れて人も全然いないものだがここはそれなりに家族やカップルで賑わっていた。いや、賑わっていたというのは言い過ぎたけどチラホラ人もおり乗り物もそれなりに動いていた。
そしてこれはなんと!中央アジアに現存する最古のイスラーム建築!900年頃のものらしい。けど、遊園地のお陰でアトラクションの一部に見えてしまいイマイチ締まらない。
でもやはりレンガで緻密に作られた柄はとても良い。
これは廟らしい。
そして中にはベンチが置いてあり決して観光客が多くないので小休止するには最高。上の柄を眺めながら。
バザール発見!
このバザールがブハラで見た中で一番賑わっていた場所だし僕のテンションが一番上がった場所でもある。地元の人の生活が見られるっていうのもあるけどそれ以上に売り買いするおばちゃんたちの民族衣装だよね!
特に若めの人たちは現代的な服装の人も結構多い。そしてこの国では成人女性でも髪の毛を出すことに特に抵抗は無いようだ。
外に出るとお惣菜ゾーン。物売りのおばちゃんたち頭のバンダナがそれぞれこだわってて綺麗ですね!!
僕も参戦して味見させてくれて美味しかった魚の揚げ物を購入。
若干照れ気味で最高の笑顔とポーズ頂きましたー!後ろの通りがかりのおじさんも!ウズベキスタンの人々は素朴でいて観光客である僕に対してもとても暖かく接してくれる。それでいてしつこくなく更に変に嫌味っぽくなく、今のところとっっっっても居心地の良い国。これからも期待です!
皆さんどこいくのー?
西遊記のイメージにぴったりの建物。ウズベキスタンは今でこそイスラムの国だが仏教が栄えた時期もあり、各地で砂漠の中から仏教遺跡が掘り出されつつあるという。ウズベクはまさに三蔵法師も通ったルート上らしい。
魚は宿に帰ってから醤油を付けて食いたかったが小腹が空いたので公園のベンチに座って少しだけつまみ食い。
そしてこの門が更に西遊記をイメージさせてワクワクさせてくれる。砂の城って感じだよね。
城壁の前の広場で見かけたラクダ。このラクダは凄いな!毛深っっ!こちらもウズベク人のお姉さん、素敵なピース有難うございます
入場料を確認すると約$3と高額!しかし城壁からブハラの町が一望できることを期待して入場。しかし残念ながら裏側は見えても歴史的な建物が並ぶメインの方は全く見られず。というか城壁の上はほぼ荒れ地のまんまで解放されているのはごくわずか。幾つかに別れた博物館になっていた。残念。。
さてメインのエリアに進むか!
青ドームが目立ってきたぞー
絨毯マーケットに寄り道
女の子たちの服装可愛らしい!
来たー!恐らくこれがブハラのハイライトだろう。ここだけは青空の下見たかったけどまぁしょうがない。
このカラーン・ミナレットは1127年に建てられたものらしい。46mもある。上ることができるらしいがぱっと見登り口は見あたらなかった。
やはり模様になってる!好きだわーこれ。このミナレットはお祈りを呼びかけるという役割の他に、見張り、旅人の目印、また袋に詰めた死刑囚を上から投げ落とす「死の塔」という役割もあったらしい。
ここらへんを歩いていると「こんにちは、ちょっとだけ見て行って。ブハラで一番の刺繍」と女の子から上手な日本語で話しかけられた。刺繍も有名らしい。正直覗いて行きたいところでもあったが全く持って買う予定が無いのにその気にさせるのも気が引けたので丁寧な日本語で遠慮しておいた。
さて、最後にメインのエリアを少しだけ離れて到着したのは
いいね!今日町を散歩してるときにポストカードを見つけてからやたら気になっていたやつ。凄いこじんまりしている。多分それが惹かれた理由。手前の木と花がまた良かった。
宿で休憩してから買い物に出かける。お金少しだけ持っていくか。
え?やばい!!笑。100枚の札束で約14ドル。あれです、この国もウクライナのようにハイパーインフレの国です。ということでお買い上げはちょっとしたお菓子とジュース。これで必要な紙幣は
笑えて来るよね。いうことで国民たちは紙屑になるリスクを秘めている(いやもうすでに一枚の価値を考えるとほぼ紙屑、、、)自国通貨じゃなくて安定のUSドルで貯金をしたいと考える。だから正規レートよりも高くてもドルが欲しい。その結果発生するのが闇両替。そのレートがバラバラでなくそれなりに安定してどこでも大体同じようなところに落ち着くんだからよくできてるよね。
宿とかは元からドルで料金表示されてたりする。ってか闇って言っても道とかバザールとかポリスがいてもそこらじゅうで行われているし、ドル表示の宿とかでもスムで払うってなると闇レートで換算されるからね笑。最早正規レートで交換していたら損をするというこの世の中。ってことで数10ドル替えるだけでこうなる。5000がもっと流通してればちょっとは違うんだけど1000がメインなのでしょうがない。
だから町中で何十枚も札を出して売った側が確認するという光景をよく見る。両替商はボストンバックとかにこういう札束を幾つも持ってたいせーつそうに持ち歩くという不便な事態が発生する。もちろん自分も財布に入るのはせいぜい20~30枚位なのでビニール袋とかにいれて札束をリュックに入れて持ち歩くことになる笑。面白いよね。ちなみに2017/3現在、正規レートだと1ドル=約3500スム、闇レートだと1ドル=7000スムとかで丁度二倍くらい。なんだかんだ今まであまり闇両替に縁が無かった僕だがここで経験できてよかった気もしてる。
ちなみに友人から話には聞いていたがベネズエラはこんなもんじゃない。一昔前だと闇両替したらベネズエラで激安生活ができたとかよく聞いたけど最近は闇レートでの値段設定が馴染んできた、というのかなんなのかそこまでのお得感は無いらしい。正規と闇の違いは普通に100倍を超えてくる。これはもうしくじったら爆死するレベル。しくじるとは両替しかり、手持ちドルが無くなってカード切ったときしかり。面白いのは普通に闇両替のレートを公開しているサイトとかがあること。
ちょっと調べてみたらここ最近更に深刻になっているらしく正規レートだと1ドル=約10ボリバール、しかし闇レートだと1ドル=約3000ボリバル。300倍\(^o^)/つまり1ドルの物を食ったときにしくじたら300ドルになるってこと。理論的には闇レートで考えて100ドル分のボリバルを生活費としてATMで下したつもりが、請求される額は正規レートで計算されて30,000ドルになるってこと(ってかATMに札入りきらなくね?受け取るとき何回に分けて出てくんの?実際やったらどうなるんだろう。)。ウズベキスタンだったら「あーミスった!超損してんじゃん!」、くらいだけどベネズエラだったら言葉を発することもできず下手したらそこで試合終了だな。情報収集は怠っちゃいけないとつくづく思うのでした。