さて、余りにも順調にVISAが取れてしまったので若干持て余している。もともと週末には取れずにあと3日くらいテヘランいないといけない想定だったから。どこ行こうかなー!!
実は昨晩iphoneの調子が悪く充電できなくなっており、それにかかっていたので調べ物が進まなかった。
電源が切れるまで電池を消費してから宿に戻り充電しようとしたのだがケーブルを挿してもiphoneが反応しなくなってしまった。これは焦った。地図もVPNも読書も彼に頼っていたから。
まず充電ポートの埃(1年半の旅で奥の方に信じられないくらいの量が溜まっていた。いや、みんな見てみ!?自分が思ってる以上に溜まってるから!笑)を丁寧に取り除いたが充電始まらず。持ってるケーブルや充電器を替えたりして挿したり抜いたりしまくっている間に勝手に電源が入った。充電始まらなかったのは謎だけど最近続いていた接触不良は完璧に改善した。いやー、良かった。本当に。
さてと、候補地は2つ。1つ目はラシュト起点の秘境的な村、マースーレ。こっちは先日シーラーズであったけんと君とドドさんが訪れた町。もう1つはエスファハーン起点の同じく秘境的な村、サルアガセイエッド。
マースーレの方が近いのだが結構観光地化していた、という情報を目撃してサルアガセイエッドに行くことに決めた。田舎町を見たいのもあったしね。そして写真見た印象的にもサルアガセイエッドが勝ってたし。
若干憂鬱なのはここテヘランから片道6時間かかるエスファハーンに再び行かないといけない事かな。やっぱり基本的に同じ町に戻るのは避けたいものだ😁
南のバスターミナルに向かう。メトロの中では小競り合い発生。温厚な人多いけど口喧嘩や殴り合い手前くらいの小競り合いはちょいちょい見てるな。駅の中には年末年始の特設の飾りつけ!
ノーマルバスで200,000のチケットを購入。結構賑わってる。ここ首都だし帰省ラッシュ的な??
サンドイッチ買ったら店員のおっさんがマネーマネーうるさかったが意味がわからなかったので無視。イランではいい人多いけどたまにアジア人差別を口に出してくるやつもいます。出会った日本人の女の子は2人とも痴漢にあったって言ってたし大学生の男の子は日本のお金見せてってなんだかんだやってる間に250ドル抜き取られたって言ってたし大使館によるとひったくりもあるって言ってたし、どっかのアラサーは両替でやられてるしね。「人がいい」という評判が前面に押し出されてる感があるがそれなりに注意が必要な国ではある。
バスの中でsimの力を発揮して情報収集。僕は旅丸shoさんのこのポジティブな記事だけを見てサルアガセイエッドにいきたいと思っていた。(ってか今更だけど旅丸blog面白い。情報だけでなく内容が面白い。)
しかし彼以降に行った人の情報見てると「好意で泊めてもらってると思っていたら帰るときに2人で一泊1,500,000(約4500円)請求された」とか「ずっと付いてくる中学生くらいの男の子のセクハラがしつこかった」とか「泊まった家の人にバスの時間嘘つかれて乗れなくなりグルのタクシーがふっかけてきた」とか「村の人がやたらそれくれそれくれ言ってきた」とかすげーネガティヴな情報が目立っている事に気付いた∑(゚Д゚)。
残念なのは同じ家に泊まらせてもらった旅人同士のやりとりで先に行った人の印象はとても良い、後に行った人は喧嘩別れまでしている。最初は新鮮さと好意で対応してくれていた村の人たちがあ、お金もらえるんだ、と気づいて観光客慣れするということなのかもしれない。「ダークサイドに堕ちた」適切な表現かわからないけどすぐに僕の頭に浮かんだのはこれだった。でも人里離れた山奥の村において、いきなり訳わからない外国人が来たらそりゃ色々な面で変わるってのも理解できる。この後は少しづつ上手に観光地化していくといいなー、いや、逆に旅行者が訪れない方が良いのだろうか。難しいです。
もちろん、自分の目で見ていないので決めつけるのは厳禁だ。それは一応自分の信念。でも、その話だけ聞いてるとなんか行きたい気持ちが薄れてしまった。もう行くための移動開始してんのに笑。まぁ、村の人との関わりが残念でもあの景色は見たいし日帰りチャレンジしてみるか!という方針にした僕。でも真面目に考え始めるとやりとりがかなり面倒くさそう、かつなんか日帰りチャレンジ失敗して結構な額のお金を失う気がしてしょうがなかった。かなり山奥で地図見ててもヒッチとか厳しそうだしね。エスファハーンで誰か道連れ見つからないかなー笑
途中休憩で頼んだチキンと米。がさつさが凄いけどまぁいい!
暗くなった頃にエスファハーン到着。1つしか宿知らないので前回も世話になったAmir Kabirに行くとまさかのドミベッド空きなし。シングルを渋っていると地下室ならドミと同じ値段でいいよ、いうことで決定。確かに地下だけど汚くないし、2ベッドあって今晩は1人なので快適だった。
さて明日のサルアガセイエッド。調べていたところによるとここから3回か4回バスを乗り継いで山道を進んでいくらしい。最初に宿の人に楽な行き方無い?と聞くと宿に常駐しているツアー会社のスタッフを呼ばれてしまった。まぁ話だけ聞いてみるか。
そして衝撃の事実。「今の時期は道路がクローズしてるよ。」\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/彼によると遠回りしていく方法はあるけど不確実だし片道丸一日は見た方が良いとのこと。しかも4日前に行った時の動画だよ、と見せてくれたのは車でかなり雪深い道を進んでいく写真。ウシュグリを思い出すレベル。舐めてたな。3月だし大丈夫だろ!とか思ってた(これは3/17のお話)。
2日、3日必要だけど個人での行き方教えてあげるよ、と親切な彼。でも明らかに交通量少なくて金かかるし向こうで一泊となると更に金かかるし3日になると日程的にも厳しくなるのでサルアガセイエッドは断念。これはもう行くなってことでしょ!そう思おう!
するとツアーガイドが明日アブヤニ村に行くツアーあってそれなら1日で行けるけどどう?とのこと。飯なしで€20。なんかサルアガセイエッドと似た景色なんだって。しかも、帰りにカーシャーンて町で降りれるからそしたら次の町マシュハドに近くなるよ、とのこと。(カーシャーンてイラン来てから現地人とか欧米人からやたら勧められる町。日本人で行った話聞いたことないけどロンプラとかではアツめに紹介されてんのかも。最初思ったよね、キャシャーン?何その変な名前、って笑)
カーシャーン→マシュハドのバスの空きがあるかと電話で確認し始めてくれたんだけどその間にちょっと調べて写真見たりしてみて自分に正直になると「別にそんなに行きたくない」だった。ツアーの人は凄くいい人で今から断るのも忍びなかったがごめんなさいした。やっぱり見たかった景色はサルアガセイエッドだったんだな。
こういう形での挫折って今まであんまりなかったかもな。でもやはり道路がオープンだったら残念になるリスクを取ってでも行ってたと思う。自分のスタイル的には。
ふー。さて明日からどうするか。ってか何のため金払って6時間かけてエスファハーン来たんだ笑。今から選択肢1のラシュト行くのもなー。
よし、ちょっと早いけどノウルーズ始まる前にトルクメとの国境近くの町マシュハドに向かおう。そこで同じルートを辿る、もしくは逆方向でマシュハドに来た旅人から情報も貰いたいしな。
再びさっきの人にエスファハーンから直行マシュハド行けるか聞くと電車とバスがあるがそのノウルーズの影響で電車は恐らく一杯だろうとのこと。ならバスだな。値段確認するとVIPバスだと15時間で780,000(約2300円)だと言う。た、高い。。結局明日の朝自分でバスステーションに行ってチケット買うことにした。
なんかびっくりするくらい何もはかどってない1日なのにやたら疲れた。まぁこれも旅か。シャワーを浴びて部屋に落ち着く。あれ?化粧水いつもの場所に無いな?忘れた?とバックパックを漁り始めると探して明らかに違和感。自分はこんなパッキングしない。
これは、
間違いなく
漁られた
((((;゚Д゚)))))))
しかしいたって冷静に被害を確認する。なぜ冷静でいられたかと言うと基本的に身から離れるバックパックは丸ごと盗られたとしても致命傷レベルのものは入ってないから。(もちろん大ダメージはあるよ言うまでもなく)。
結果、やはり漁られたのは確実で被害としては予備で持っていたandroidのスマホ一台(と化粧水。いや、これは忘れたのか?笑)のみ。1日を振り返るとやられたのはバスで預けた時だろうな。荷物室の中に人いた?イランのバスはタグとかと付けられてちゃんとしてるんだけどなー。でもそれ以外の時考えられないんだよなー。goproとかハードディスクとか取られなくて良かったマジで。自分の中ではかなり被害少ないと思ってる。あえて言うなら訳わからないクソ野郎が汚い手で自分の荷物漁ったっていうのが気分悪いけどね。
さてどうするか。被害届出してポリスレポートもらって携行品の保険使う?いや、時間と手間がもったいないか。せいぜい降りても数千円だろ。という事で気持ち切り替えて明日に臨むことにしまーす。良く言えば切り替えが早い、悪く言えば泣き寝入りでーす。
VISA関係の心労、移動続きの疲れ、そして今の件。バスの中でもうとうとしたのにすぐに眠りに落ちた。明日は良い事あるかなー。