朝6時に出発。25日もいた宿は自分の中で二番目の長さ。
朝早いにもかかわらずかずくんとたかひろくんに見送ってもらう。
さて僕が今から向かうのはセネガルの南部カザマンス地方。なぜそこに行きたいかというのは後々話すことにして、ダカールから向かう場合面倒くさいのはセネガルに横たわるガンビ
①ダカール→ジゲンショーの夜行フェリーに乗る。
これがベストな選択に違いない。
②ダカールからガンビアを突っ切ってジゲンショーに向かう。
③ ガンビアをぐるっと迂回してセネガルだけを通っていくパターン。ダカール→タンバクンダ→ジゲンショーと陸路で向かう。時間かかるし金もかかりそうだし何より情報も少なく面倒くさい。しかもタンバクンダ⇔ジゲンショー間にあるコルダという町は治安がよろしくないということで滞在は避けたいところ。どうしよう。
④調べてないから詳細知らないけど飛行機?
②と③で迷っているときに運命の出会いがあった。昨日昼飯を食いに行ったときにJICAの隊員さんなどもそこに飯を食いに聞いてた。その中の1人がなんとタンバクンダ周辺が任地で明日の朝戻るというではないか。こんなもんもう一緒に行けって言われてんだろ絶対。とりあえず今はガンビア通るなって言われてんだろ絶対。それを聞いて即「明日一緒にタンバまで行っていいですか?」とお願いした。ということで③を選択。
今日はクリスマスだしタクシー少ないかもと言われていたが宿を出るとすぐに発見。
バスターミナルに到着すると、セットプラスというやつの乗り場に向かう。これはバスではなく、7(セット)人乗りの乗り合い車だという。周りの人にタンバクンダというと皆親切に教えてくれる。バンを想像していたが待っていたのはシティワゴン型の車。狭そうで若干乗るのが憂鬱になる。
昨日待ち合わせしていた隊員と合流。連絡先も交換せずに「明日タンバクンダ行きのセットプラスのところに7時ごろで!」というノリだったので会えて良かった。華麗なフランス語で早速チケット係と話を付けてくれた。運賃は9500セフで荷物代が1000だという。普通500でしょ?と粘ってくれたが先に来ていたおじさんも500払ったんだよーということで折れることにした。
助手席に1人、2列目に3人、3列目に3人。めちゃくちゃ狭いです。特に3列目が狭いけど3列目になってしまった。早く来たもの順で良いところに座れるがお金を払って交渉次第で良い席と替えてもらうことも場合によっては可能らしい。しょうがないから二人で後ろに座る。
乗り合いなので7人揃ったら出発するというスタイル。僕たちが最後だったので乗り込むとすぐに出発。いやー大きいおばちゃん来なくて良かったー\(^o^)/もしふたりおばちゃんだったら地獄だったろう。ちびの僕たちは良いが身長の高い現地の男の人は足のやり場もなくかなりつらいと思う。横からではなくおばちゃんは前からも僕たちの領域を侵してくる笑。
ご一緒させてもらったのはかみちゃん!ほぼ同じ年の女性でなんか気も合いすぐに意気投合した。ジゲンショー行ったらフランス語もあんまり通じなくてウォルフ語になりますよ、と言われたときに僕はかっこよく言い放った。「そんなもん俺には関係ないね。そもそも俺はフランス語も喋れないのだから。(`・ω・´)キリッ」。そう本当に別にどっちの言語で来ようと僕には関係ない。幸いにも彼女はフランス語の他にセネガル人が話すウォルフ語も少しわかるという。ということでせっまい中で有り難い言語講習をしてもらった。最早ね、ごちゃまぜで教えてもらったからどれがフランス語でどれがウォルフ語かわからないけどそんなことはどうでも良い!マスターなんて鼻から考えておらず挨拶とかろうじて旅行できればなんでも良いのだ。感謝感謝!!
8時間くらいかかるということで言語講習をしておしゃべりをして寝て外を見てというのを繰り返す。走っている間常にどここから入ってくる風と埃。赤土が車に舞い込んでくる感じはパラグアイを思い出した。到着したら荷物は砂だらけだろう。
休憩があるのか、昼飯を食えるのか、すなわち何時間で到着するのか全てドライバーの気分次第らしい。隣にいた足が超狭そうなお兄さんがドライバーに何か言うと次の町でトイレ休憩になった。降りるとダカール以上にタリベと呼ばれる子供たちがお金を入れてもらう用の桶を持って近づいてくる。街並みを見ても明らかに田舎に来ているをの実感してテンションがあがった。タリベというのは宗教指導者の下でお金を集めさせられている子供の事らしい(→参考)。
昼飯はかみちゃんが移動のときにいつも食べるという羊肉のサンドイッチをご馳走してくれた!さっき教えてもらったウォルフ語が全く出てこなかったけどね!笑。
久々にこういうタイプの水!ってかこのサンドイッチ油凄かったけどめっちゃくちゃ美味かったわ。帰りも食いてー!ご馳走様っす!!
そしてタンバクンダの手前の町でかみちゃんとのお別れ。ほんの数時間だったけどまたすぐに会う気がしてる!お陰で有意義な移動時間だった―!あのタイミングでの出会いはまさに運命だったね!ありがとう!
程なくしてとりあえず目的地タンバクンダのガラ―ジュに到着。押し込まれた状態での計8時間の移動は結構きつかった。ケツ痛いし。でも明日も同じくらい移動しなければならないそして明らかにダカールよりも暑いし埃が舞っており不快指数激増。
乗ってきたセットプラスの運転手にジゲンショー!と言ってみる。元々はこのルートを取ると決めた時点でここタンバで一泊する予定だったがもしかしたら次の町まで夜行が出てないかなーとか期待してみた。チケット係のところまで案内してもらい礼を言って別れる。
今日発のやつでジゲンショーまで辿りつけるものは無い(と言ってる気がする)。そして今日発なら途中のコルダまではいける(と言ってる気がする)。コルダは例のあんまり治安が良くなさそうな町。今から人集まって出発したら到着が日の入りごろになる気もしたので諦めた。明日ならジゲンショー直行がある(と言ってる気がする)ので詳細を聞いてみる。時間は朝5時発(と言ってる気がするの)で値段はさっきと同じく9500セフ(と言ってる気がする)。ジゲンショーへの所要時間が聞きたくて紙に書いたり必死にやったが帰ってきた答えは現在時刻から明日出発の5時までの時間。そんなん数えればわかるし笑。結局引き出せた情報はジゲンショーまでの距離が461kmということ。い、いらねー。惜しいけど!!!笑。
もう諦めて素直にチケットを買う。普段大体周りに誰かしら英語をしゃべる人がいてヘルプしてくれるものだがここではその確率はかなり低そうだ。いやー、こりゃあ苦労しそうだな。システムが整っている国だと言葉がわからなくてもディスプレイ見たりとかwifiで調べたりしてとかもできるがほぼほぼ彼らの気分次第で物事が運ぶような場所ではきつい。さっきかずちゃんから「明日」「朝」って単語聞いてなかったらやばかったわ笑。宿のかずくんもかみちゃんも困ったらすぐ電話してね、という神の言葉を僕に授けてくれたがやはりよほどの時でなければ電話したくない。そこは旅人としての誇りもあるのかもしれない。でもそういう人がいてくれるのは本当に心強いけどね!そして諦めずに説明を繰り返してくれたチケットのおじさんにも感謝しないとな。
コーラを買って乾いた喉を潤しかずくんから教えてもらっていた宿に向かう。ここら辺ではでかい町らしいが個人的には好きな田舎感が漂っている。今までコロコロでもそんなに不便ないかなーって思ってたけどセネガル来てから転がすのは厳しそうな道を見るようになった。ってかバックパックの中身かなり抜いてきたのに肩への負担がとても強く感じる。しばらく背負ってなかったからだなー。また慣れるまで時間かかる。。
もう使われていない線路や鉄道関係の施設が残っている。中々立派。
こっちを見ている子供に挨拶をすると「チノワ(中国人)」と言ってくるのでジャポネだよと教えてあげる。タイヤを押してる子供めちゃくちゃ可愛かった。頭に物を乗せている女性は中南米でも見ていたので違和感なくスッと入ってきた。
ゴミやばい!家畜たちがめっちゃ漁ってるし!
目当ての宿に入るとドミが最初500セフ(90円くらい)だと言われた。最初はいやいやと思ってもう1度聞き直すが500。もしかして、クリスマスだから超特別割引やってんじゃね?と解釈して500出すとあ、5000です、となり少し残念だった笑。でも1人だから快適でいいわ!wifiもあるしね。
宿の上にはクリスマスのライトアップがされていた。
しばし昼寝してから町に出てみる。
この町ってなんか見るものあるのかな?わからないけどまぁ首都と田舎の間の地方都市ということで雰囲気を味わえば良いだろう。ダカールではあまり見なかったようなかなり簡単なつくりの家が目立った。
やはり結構見られるが手を上げて挨拶すると向こうも感じよく返してくれる。あと女性の御自慢の服見るたびに思うけどやっぱアフリカの布お洒落だなー!ダカール帰ったらもっと買っちゃおうかな。。。
そして若者たちはサッカーに夢中。体とボールが一つあれば楽しめるサッカーというのはやはり途上国には相性が良いのかもとか思った。
先ほどの駅の周りでも試合中。ゴールは二本の木の棒で代用。にしてもみんな足長ー。ギャラリーも結構いるんだよねー。線路に腰かけて観戦。
駅の廃墟は旅中ちょくちょく見る。気づくと当時のホームに立っていた。
モスクに入っていく人もちらほら
暗くなってきたし宿に戻るかー。
宿に近づいたものの食堂の様なものが見当たらない。握手しよーと近寄ってきた子供たちにお腹空いたんだけどーと日本語+ジェスチャーをするとすぐに汲み取ってくれあっちだこっちだとそれぞれの心当たりを指さしてくれる。多数決で多い方に連れて行ってもらう。名前は?と聞かれた(気がする)のでフークダ!というとやはりフークダは言いやすくなんかウケも良いのですぐに覚えて貰えた。連れてきてくれたのはおばちゃんが路肩でやってる食堂。お前らナイスだぞ!
ちょっと贅沢して鶏肉食っちゃった!味付けは上の写真でも見えてるけどこっちで定番らしい調味料のADJAがガンガン入ってるっぽいが普通に美味かった。
帰り際に俺も写真撮ってくれというからカメラを向けたのに照れて何もポーズを取らない左の彼。やっぱ黒いから夜の撮影は難易度高い。
もう真っ暗だ。疲れたから今日は早く寝よう。
宿に戻りシャワーを浴びたり日記を書いたりしていると外からいい感じのリズムが聞こえてきた。ベランダから音のする方向を覗いてみると
なんか集まってる!宿の人に聞くとクリスマスイベントらしい。日本だと24の夜にこういうのやる印象があるけどやはり25がメインなのが世界標準なのだろうか。ってか本当にムスリムの国とか関係なく最早イベントなんだな。
見に行くと中々の盛り上がり。生バンドが伝統楽器を演奏し、司会らしい乗りの良いをおっちゃんが踊ってるおばちゃんたちを捲し立てる。ギャラリーも結構多め。踊ってるおばちゃんは見てるおばちゃんを巻き込もうとケンカばりに思いっきり内側に引きずり込む。
アフリカ最西端のセネガルでクリスマスを迎えるというだけで面白いのに、今この場所でこのクリスマスイベントに参加しているアジア人は僕だけなんだと思うとさらに高揚感はある。やはり旅行者があまり行かない場所に行くというのは達成感、いや自己満足感がある笑
少し暗いけど動画を撮ってみた。とりあえず盛り上がりぐらいは伝われば幸い。注目すべきはおばちゃんたちの激しいダンス。下手したらえ?キレて地団駄踏んでんの?ともとれるが恐らく歓喜のダンスなのだろう。話には聞いていたので生で見られて良かった!
いやー楽しかったなー!去年はまさかセネガルでクリスマス迎えると思ってなかったよー笑。明日も順調に最終目的地に着けますように!!!