朝飯はプラム。好きだから許せるがやはり炭水化物を食べたい。自分の部屋の様になったこの空間ともお別れ。運よくほぼプライベート空間みたいなところだったのでかなり居心地が良かった。
お気に入りの街並み、公園を通って電車の駅へ。ブリュッセル行きの電車は結構頻繁に出てそうだったので事前にはチケットは買っておらず発券機で購入した。これ土日だと半額になる説があるが残念ながら今日は平日なので€14。さようならブルージュ!!
ホームへ行くときに改札とかは一切なく完璧に素通りなのだが車内で切符チェックがある。1時間くらいでブリュッセルに到着してしまう。ブリュッセルには北、中央、南の3つの駅があり僕の宿は少し中央寄りだが最寄りは南だったので降りるのはどっちでも良かった。というかそもそも今乗ってる電車がどの駅に停まるのかもよくわからずに乗り込んでいた。しかしよくわからないが最初の停車駅が調べていた「南」だったのでラッキー。超絶わかりにくいことにオランダ語とフランス語で書かれておりしかもそれが全然異なる。ブリュッセル部分はいいとして"MIDI"と"ZUID"が同じ意味なのだ。更に悪意を感じるのは"MIDI"ってなんかミディアム的なノリで中央かと思いきやどっちかの言葉で南を表すらしい。不公平感を出さないために何かの読み上げも1日おきに言語を変えるなどするらしくこの国の複雑さというか多様性を感じる。
さてさて宿に向かいますか。
そうえいば彼、タンタンはベルギー出身らしい。
ブリュッセルと言えば治安が良くないイメージがある。ネットで調べていると特に南駅は良くないとかなんとか。そういえば昨晩ブルージュの宿で同じ部屋の人がスリにあったとかいう話もしていたな。気を引き締めて行こう。そして実際にあまり良くない空気感を感じた。12時ごろに駅から出たのだが人通りが無い訳ではないのだがまばら。数人にたかられたらやられそうな感じ。そしてなんか周りの目、というか上手く言えないが気を付けないといけない場所に思えた。
がしかーし無事に宿に到着。まだチェックインはできないから荷物を置いて観光に行きましょう。なんか疲れが大分残っているし今から半日しかないので全部見ようとはせずに見たいものだけを狙い撃ちする作戦。
もちろんタンタンもいますよー。
幾つか見かけたコイン屋さん。
ベルギー国旗ってあんまり見慣れないかも。
ここら辺はムール貝を使ったレストランが並ぶ。アジア人多め。
さてさて最初の目的地はベルギー愛好家である、あやの氏からのお勧めのお店。知らなかったがベルギーで有名な食べものの1つにフリッツつまりフライドポテトがあるらしい。
おすすめのサムライソースをかけて頂いた。サムライソースはピリ辛。確かに外はサクッ、中はホクホクだ!
そのすぐ近くにあるのはJeanneke Pisすなわち「小便少女」。え?小僧だけじゃねーんだ!彼女は細めの路地の奥でひっそりと用を足していました。
いや、ひっそりじゃねー!モロにだ!生生しい!!ってか檻みたいなのからは出してやってくれ。ズームは辞めておこう。。。笑
なんかいたたまれない気持ちになった後はギャルリー・サン・チュベールというアーケードを通ってみた。アーケードと言ったら洒落乙だけど日本語だと商店街だよね。ヨーロッパで最も古いギャルリーの1つらしい。
あ、いや、確かにお洒落だわ。笑
ヨーロッパらしい良い時間が流れているねー。
デザートにはワッフルを食おう。トッピング迷った。けれども自分に言い聞かせた。ベルギーではもうビールは飲まないからいいだろう。はいトッピングしました。ちなみにションベン小僧の近くには€1ワッフル、と看板を出す店もあるので試してみてもいいかも。
広場を見ながらのんびりとデザート。
僕のイメージの中でブリュッセルと言えば小便小僧とEUの本部という2点だった。ということで少し離れているけど先にEU行ってみようじゃないか。
地図を見ながらなんとなく東の方向に進む。
中央駅を通ってみる。
途中鯉のぼりのある謎の場所に迷い込んだりしつつもそれなりに順調に向かう。
芝生の綺麗な公園を発見。丁度飯も食って眠くなってきていたので久々に芝生に寝っ転がっての昼寝。身ぐるみはがされたら洒落にならないので人通りが多いところを選んでリュックは腕に絡ませてしばし休憩。
ここらへんからなんか今までとは雰囲気が変わる。人通りは減り警備が増え、物々しい場所もあるし歩いている人が皆スーツを来ているしなんか上流階級に見える。
さらに近づいて来ました。欧州連合旗がずらーっと!中々見れる景色じゃないな!なんか興奮する。もっとたなびいてほしい!
意味ありげな銅像もある!
とうちゃーく!なんでかわからないけどやっぱやたらテンション上がるー。頼むからもっとたなびいてくれ!笑
もちろん中には入れないのでグルッと回ってみるだけ。十字型の変わった形をしている。というか周囲にも関係施設があり僕にはどれがメインなのかわからなかったがニュースとかで出るのはこれじゃなかったかなー。
ここベルギーは欧州の心臓と言われるらしい。国土は小さいがオランダ、ドイツ、ルクセンブルグ、フランスと接しておりしかもEUの本部があるのだ。又この国はベネルクス三国の一国(ベルギー、ネーデルランド(オランダ)、ルクセンブルグ)。しかもなんとこのベネルクス経済連合が現在のEUの前身だというから驚きです。日本では位置すら危ういだろうしマイナー感がぬぐえないベルギーだがまさに欧州の心臓なんだな。
そういえばブリュッセルに来てから黒人さん増えたし何故かタジン料理を出す店もよく見るしそういうインターナショナルなところは納得できるかも。みんな言語もかなり器用に使いこなしているみたいだし。
帰りは池にやたら藻が張っている公園を通った。ブルージュといい鳥を大切にしているイメージがある。もしかしたら平和の象徴的な意味があるのかな?しかしそれとは裏腹に公園内で小学生か、中学生くらいの子供のカツアゲシーンを目撃。被害者の男の子は全速力で逃げて振り切ってた。おじさんも気を付けないと。
さてさてあとは有名なグランプラス広場と小僧を見て帰ろう。西側に向かって歩きます。またもや連合系の施設。
偶然王宮の前を通った。
衛兵さんは規則正しく見回りの途中。
路面電車って町がよりお洒落に見えるよね!
そして綺麗に整備された庭。
中心部に戻ってきました。
さーてグランプラス!ここは世界で一番綺麗な広場と見なされているらしい。(どこかでも聞いた気がするが)
が、残念ながらなんかライブの設営中で本来の姿見えず。ざんねーん。
ここは可愛らしいとかいうよりもところどころに金色とか銅像が目立ちきらびやかな印象の広場だった。
さて最後のお楽しみ。お、こいつは偽物か。なんか扱われ方が可愛そうだな笑。
お?子供たちが群がっているぞ。
その先にいたー!小僧!やはりみんなの人気者!写真撮影の子供たちも超テンション上がってるー!
思っているよりも小さいというのはよく聞いていた話だったので全然がっかりはしません。それよりも小僧のなんかノリノリで小便する姿が僕には好印象でした笑
観光を終えて、帰り道に目に入った「KEBAB」の文字。いかんいかん。先日食ったじゃないか。しかも昼にはワッフルトッピングしたじゃないか。宿では夜飯のプラムが待っているぞ。我慢できませんでした。大西洋渡ってから気づいたけどケバブ大好きです。大体パンに挟まってるんだけど野菜と肉とピリ辛ソースで最高の美味。日本でももっとこのスタイル注目されていいと思う!誰か始めてくれ!!あー、罪悪感だ。金使い過ぎたよー。。。と悔い続けても何も始まらない。西欧とはそういうものだ。来ると決めた時に覚悟は決めた。しかもケバブ好きだし。あと物価高そうなのはとりあえずオランダ、ルクセンブルグ、ドイツか。どこも5日以内で駆け抜けることになるだろう。欲を言えばスイス、イタリアもだが要検討だね。なんにしてもその後は東欧に逃げて一息つきます。目まぐるしい感動の観光も素晴らしいけど、自分の旅らしく久々に沈没の醍醐味も味わいたい。