朝飯を食い荷物を整理して臭かったこの宿をチェックアウト。すっかり忘れていたのだがカードキーのデポジットが£5帰ってきた。考えていたよりも少し多めにポンドが残ってしまったので保存食かつ非常食としてお菓子を少々と無くなりかけていた歯磨き粉等の洗面具を買った。
とかやっているとVictoriaのバスターミナルに到着したのはバスの出発時間の10分前くらいになってしまったがセーフ。そうです今回のドーバー海峡越えはなんとバス。そんな手段があることさえ知らなかったがヨルダンに居た時に出会った旅人からその情報を聞いていた。しかもこれ安いです。ロンドンからベルギーのブルージュという町まで5時間くらいかかるのだが€13。早く取ればもっと安いかも。
まずはUK側のイミグレに到着。Victor Hugoと呼ばれるモールに到着したかと思うと下ろされてパスポートをピッてされる。これで出国完了なようだ。空路だと一切チェックが無かったが少し違うんだな。
さーてフランスに戻りますかー
とまだ海を越えてないがすぐにフランス側のイミグレ。ここではパスポートを回収されてすぐにスタンプが押されて返されるだけでかなりザルに感じたがUKから入ってきているから、というところなのだろうか。またシェンゲンからの出国チケットが~とか言われないか心配したのは無駄だった。
バスはこのまま海底トンネルを通る、訳では無かった。 僕はそう思い込んでいたのだがイミグレを通ったバスは線路と車用のホームみたいなものが平行に幾つも並んでいるところに進む。今まで通ってきた道路が線路に吸収されてしまうかのような異様な光景だった。何かわからないが自分がどこかよろしくない場所に送られてしまうんでは無いかというような恐怖心があった。ポーランドのアウシュビッツ強制収容所のガイドを予約したところだったのでそこと重ね合わせてしまったように感じる。
バスは大きめの車両みたいなものに乗り込むと前と後ろはシャッターで仕切られる。
他の人は慣れっこのようで物珍しさも感じさせない。でも確かに面白いな。トンネルを車で自由に行き来できるわけでは無くてフェリーの電車版みたいな感じでドーバー海峡を越えていく。
なんだかんだ言って結局寝てしまった僕は気づくとフランスを越えてベルギーに入っていた。良い眺めだねー。アイスランドが自然のままの綺麗さだとしたらここは人間によって昔ながらに整理された田舎らしい綺麗さだね。
最後列の席を陣取っていた4人組の10代のバックパッカーは聞きなれない言葉を喋るなーと思っていたらベルギーの田舎の町で降りて電車を待っていた。彼らが他の人と流暢な英語で喋っているところも見た。10代で気軽にご近所の国に旅に出れるとか本当に羨ましい環境だよね。出入国のお手軽さといい言葉の事といい距離的な事といい。
さて、目的のブルージュの町に到着。良く見どころが少ないと言われるベルギーだがなんとなく歩き方を見ているときに目に付き来たくなったこの町。詳細は後日にするとして電車の駅を越えて宿に向かう。
おー読めないねー。。ベルギーは公用語としてオランダ語とフランス語とドイツ語があり過去には住民同士の言語戦争なるものがあったらしい。この北部はオランダ語が強いということでこれは恐らくオランダ語だろう。
宿にチェックインして買い物をして料理する予定でいたが目に入ったケバブが猛烈に食いたくなり駅前の広場を眺めながら夜飯にした。
駅のすぐ前ではこんな自然がお出迎えしてくれる。
なになに?橋の上でやたらカメラマンが狙いすましてるんですけどー。
よくわからないけど便乗して撮影した写真はこれ。うーん。僕の実力不足です。
宿に向かって公園を歩く。ちょっと待て。綺麗すぎんだろ。完璧に俺が好きなやつだろ。夜飯から五分も経っていないが早速ベンチに座りぼーっとする。後日昼寝しに来たいな。
宿に向かって住宅地に突入。ちょっと待て。綺麗すぎんだろ( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)
こんななんとなく来ようと思った町が大当たりって、嬉しいことだな。宿もいい感じだし(高めの€18だけど)街並みドストライクだしブリュッセルの滞在を減らして延泊しようと密かに誓ったのでした。