「 ヒカルさんご飯ですよー」とGregの号令で目を覚ますと目の前には焼きそばと唐揚げ。美味いなぁおい!!GregはFacebook大好きだが何故かあまりタグ付けはしないのでなんで?と聞くと日本人はプライベートを大切にするからタグ付けされるの余り好きじゃないんでしょ?。なんと僕への気遣いをしてくれていたのだ。感謝の気持ちと共に「君はもう日本人だよ」と褒めた時に「本当に日本人になりたいよ」と言った時の彼の顔はなんか少し寂しげに見えた。日本人でもいろいろな境遇な人がいるので一概には言えないと思うが基本的に経済的又文化的に自由、が与えられている国のうちの一つに生まれたことは感謝しないといけないと思う。UAEにおいても人種によってやはり給料に違いがあったりするのは普通らしい。
すると正装になりはじめる一同。そうです。今日は金曜日なので礼拝があるらしい。キリスト教は基本日曜日だがここはイスラムの国。金曜日が休みで礼拝の日なのでそれに倣っているらしい。僕も連れて行ってもらうことにしたがVISITORなので私服で大丈夫とのこと。
昨日友人から借りたという車に乗って教会に向かう。
フィリピンは東南アジア唯一のキリスト教国であるが、彼らはキリスト教の中でも末日聖徒イエス・キリスト教会、いわゆるモルモン教徒。昨日お会いした皆さんのコミュニティもここ発祥のようだ。
モルモン教と言えばアメリカで強い勢力があるイメージがあったがこの国でもあるようだ。Gregももともとは別の宗派だったが数年前にモルモンに改宗したらしい。ちなみにカトリックやプロテスタントからは考え化が異端、とされているらしい。しかし宗教を持たない僕からしたらもとから形があるような無いようなものを信じているのだから自分の信じているものを信じれば良くて異端、とか言われる筋合いは無いような気もするが。皆の話を聞いていると2年間海外に宣教しにいっていたとかも言っていた。
宗教の話は僕にとって興味深い。Tシャツを着ているの等僕一人だが皆笑顔でWelcomeしてくれる。当たり前なのだが聞かれる質問は「宗教は何?」である。僕は「日本人の多くは基本的に無宗教だと思う。でも多分仏教徒です。」と曖昧な答えをした。みなさん御存じのとおり生まれた後の七五三は神道に基づき神社に行き、クリスマスの時はキリスト教に基づきパーティをして、死んだときは多くの人が仏教に基づいて葬式、埋葬をする。初詣などは神社でも寺でもよい、とされているらしい。最早日本人にとっては宗教、というよりは独自の文化、だと思う。ただ、最近思うのは僕含め都合のよい時しか神を信じない日本人だが、それにもかかわらず「良心が痛む」とか「ばちが当たる」とか言って自制するのはある意味凄いことだと思う。
そして教会の中に入り座ったときに僕は危機を感じた。こ、これは寝てしまうやつだ。正直言って厳しい雰囲気では無い。皆正装こそしているがあくびはするし足は組むしスマホはいじるし子供は走り回るし。要は信じる気持ちがあれば良いのだろう。。ということで僕はたまに瞑想にふけりながら礼拝を終えた。すると上で経典の授業があるという。や、やばくね?しかも英語でしょ?皆に促され教室に入る。教科書みたいなのもあるのだがなんと教会内にWifiが飛んでいて無料で経典をダウンロードできるのだ。しかもなんと日本語にも対応している。僕も一応ダウンロードして話を聞いてみる。
今日のお題は「信仰」についてのようだ。学校みたいに何章を開いてくださーいみたいに始まりホワイトボードを使って授業を進めていく。部外者の僕が居ても気にする人はいない。信仰心を育てるのはデリケートな種を育てるのと同じですよー、っていう内容だった、、、気がしてる笑
よーし終わったぜ!ご飯食いに行こう!「え?今から新しい兄弟の洗礼があるから見ていくよ。」は、はい。。洗礼を経て初めて教徒として迎え入れられるようだ。先ほど授業をしてくれた人と洗礼を受ける本人が白装束のようなものを来て登場。その時まで気づかなかったのだが教会の後ろの方には腰洗い層くらいのプールの様なものがある。そこが洗礼の会場だ。そこに2人で入っていき先生が本人を沈める形で顏含め全身が一瞬に水に浸り、すぐに立ち上がる形で終了。中々見れるもんじゃないよなー!ラッキー!
ということで貴重な経験をして教会を後にする。遂に昼飯だ。車でヤスアイランドというリゾートの島のショッピングモールに向かう。到着!相変わらず恐ろしい位のエアコンの効き具合だ。駐車場からの自動ドアが開くとブワッと冷たい風に包み込まれる。上からでかい紙屑みたいなのアートがぶら下がってるよー。
フードコートで昼飯。日本と同じくらいの物価だったかなー。そのあとは少しだけブラブラ。ショッピングモールはどこでも同じようなものだ。ここはやはりいままで見てきたよりも広くて豪華な感じだったけどね笑
これはローラーコースターレストランというらしく注文したものがグルグル回ってテーブルまで運ばれてくるらしい。
そしてショッピングモールに併設されているのはFerrari World!面白そうじゃないか!
ショップのあるここまでは無料なのだが中に入るチケットを見てみるとなんと500(14000円くらい)越え。いくつかチケットにグレードは有るようだが高すぎる。。正直そこまでフェラーリに興味ないし雰囲気は味わえたのでここまで。
ショッピングモールを後にして開発中の未来都市や面白い形のビルに連れて行ってもらった。
そしてあっというまに夜飯、のはずが何故か自分のオフィスに車を走らせるGreg。忘れそうになるが砂漠なのでこういうところもあります。
そして会社に到着して彼に付いて一緒に入っていくと
なんと、今日はファミリーデイというやつらしく家族も呼んで軽くパーティしちゃおうよ!という日らしい!僕はファミリーじゃないけど無料です!2日連続タダ飯!!ありがたや。5年以上この会社で働くGregは社長から表彰されたりしていた。なんというのだろうか、オフィスは日本の会社では中々見られないような外国独特なラフな雰囲気が漂っており風通しが良くまた新しいアイデアが生まれやすそうな空間だった。
腹いっぱい食って帰途に着く。日本の仕事場よりもストレスが少なそうだけど実際働いているとどう感じるの?と聞いてみる。Greg曰く現地のUAE人とかエジプト人が全然働かないからそのしわ寄せが来るのでそれがストレスだと。なんとこの国、UAE国籍の人口が20%に達しない。つまりほぼ外国人によって成り立っている国なのだ。UAE籍ならば国からの手当てなどがあるらしいがやはり外国人はそうもいかないらしくやはり色々ある世の中だなーと感じた。ということで多国籍に対応できるようにか、この国では英語が使われている。ほぼネイティブレベルで英語を喋るフィリピン人が活躍しているのも頷ける。
家に帰りシャワー。「水がいい?お湯がいい?」と聞かれる。これは軽くカルチャーショックだった。なぜなら例えば南米にいる時。宿を選ぶときにはちゃんとお湯が出るかを確認してから決めていた。しかしここでは高温の為水がお湯になってしまうので水側を捻ってもお湯が出てくるのだ笑。夜であっても。ということで水を取れるときにバケツに水を溜めているようだ。しかし、部屋はエアコンで寒いので普通にお湯を使ってシャワーを浴びるのでした。