~2023年5月30日より3ヶ月予定でヨーロッパ旅に出ました!~
wordpressに移行したことにより、若干エディターの使い勝手に手こずっています。少しずつ改善していきます。

エジプト

DAY338 エジプト:アブシンベル→アスワン→カイロ ラムセス王の自己顕示欲

部屋は南京虫とかいそうで怖かったので電気を点けたままアイマスクをして寝た。一晩中庭に繋がれた犬の甲高い鳴き声が部屋に響き渡っていた。かつてここまで酷い宿に当たったことは無い。まぁ下調べしなすぎたのも悪いか。


他の観光客と違って折角この町に宿泊したので地の利を活かそうと朝5:30に宿を出発。人はまばらに歩いている。町から遺跡までは歩いて20分くらい。

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アブシンベル神殿は1ポンド札なようだ。全然見ていなかった笑
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パブリックな施設の国旗は劣化して破れたのにそのまんまになっていた。

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入り口には1人警備がいたが挨拶だけで通してくれた。遺跡の敷地に入っても廃れを感じざるをえない。壊れて倒れたままのごみ箱。もうちょっと綺麗にしたほうがいいんじゃないかい。そして人が1人もいない。これは朝早く来た回が甲斐がある!

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6時前に到着すると僕は今日1番目の客だった。チケットは113(学生は63)なのだがいつも通りの釣りがない、というやりとりをしてから購入して入場。

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ナイル川越しのサンライズだー。なんか少し霞んでたけどそのほうが「ナイル」の雰囲気にぴったりな気もした。

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歩いていると3人の係員にチケット持ってるのか?と話しかけられた。どうやら早すぎて不法入場してきたのでは?と疑われたようだ。ビシっとチケットを見せて歩いていると3人のうち1人のおじちゃんが付いてきた。彼は客が悪いことをしないかの監視員のようだ。そして見えたのはー

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素晴らしい!これは見る価値あるな!。

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これはアブシンベルの小神殿。6体のうち4体はラムセス二世という王で残りの2体は王妃のネフェルトアリ2世らしい。自分を4体も作るとはやるな。


そしてすぐ隣にあるのはアブシンベルの大神殿!これこれ!この迫力!個人的にはヨルダンのペトラより好きやで!!見張りのおっちゃんがあのサイズです。そして朝日で赤く焼けているのがたまらなくぐっと来た!

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座っている4人の顔を右から見てみましょう。

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3、崩れちゃってるので見えない。下に落ちたまんまでこうなってる。

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全部お前やないかーーーい\(^o^)/お前とか言ってごめんなさい。全部ラムセス二世様です。凄い権力があったっぽいのがよくわかりました。


小神殿も大神殿も撮影禁止で中に入れる。特に大神殿は中にも立像が8体もあります。もう野暮な質問は止めてください。期待通り8体全て彼です。しかもこっちはオシリス神という神の姿をしているらしい。そこらじゅうに壁画が残されておりコウモリが飛び交っているのが良い雰囲気を助長させていた。奥の部屋には年に2日だけ朝日に照らされる、といったようなカラクリもあるらしい。この奥に見えてるやつね。おっちゃんが入り口からならいいよ!とのことで1枚だけ。

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壁画と象形文字かっけー
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王の前には何かしらの守り神だろうか
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監視員のおっちゃんとなんか仲良くなり2人でベンチに座ってゆっくり。はい、まだ僕以外誰もいません。聞くとツアーが来るのは朝の7:30頃だという。貸し切りだぜーぃ。
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おっちゃんは張り切って写真撮ってやるというのでお願いしました。写真を撮るとどこかに去っていった。空気椅子きつかった。笑

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よく見ると、細かく分けられた跡があるのわかる?実はこれらの神殿は以前はもっと低いところにあったらしいのだがダムを建設した時に水没の危機に直面。そのときに手を差し伸べたのが現在世界遺産を手がけるユネスコ。なんと細かくブロックに分解して現在の場所(60m高いらしい)に移設したというのだ。素晴らしいね!しかもその後これをきっかけに世界遺産、という制度が創設されたそうな。まさに世界遺産のさきがけの遺跡なのだ!

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ということでラムセス王の視線の先には水です。

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夜には音と光のショーというプロジェクションマッピングみたいなのも見られるらしい。

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見るのは1時間、いや、30分で丁度良いかも。ラムセス王と対面しながら少し休憩してツアーのバスが来るよりも早く帰途に付く。少しずつ町が起き始めたようだ。

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13時まで宿で過ごす。明るくなってから見るとマジで廃屋だ。アスワンにおいてもアブシンベルにおいても一時は観光客が多かったのかな、という印象も受けるが現在はいろいろなものがちゃんと機能していないように感じた。栄え、を維持するのは難しいんだろうなぁ。

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バスは行きと同じく35ポンド。昨日は人が多かったが今日は6,7人。ふー、よかった。これで夜の電車に乗れる。そいえば行き帰りのバスも含めて本当に1人も観光客見なかったな。。あの町に泊まっていた他の観光客は居たのだろうか。


エジプトの音楽を聴きながら砂漠を行くのも悪く無い。
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たまにポツンと町があったりもする。 

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帰りは駅の近くでも停まったのでタクシーに乗る必要も無く楽だった。ナイル川を見ているとクルージングツアーの客引きが寄ってくるのでゆっくりとは見れなかった。

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電車は19:45でまだ3時間近くあったので飯を食って店に居座る。エジプト人はツーリストプライスをふっかけた後に周りの現地人にかましてやったぜみたいにニヤッと笑うのが可愛いようで結構イラっとする笑。あんまり観光客に嫌な気持ちにさせちゃうともっと外国人減っちゃう。。
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暑いので町を歩く気も起きない。店のおじちゃんによると日本人は冬にたくさん来るとの事。その店で大分時間を潰させてもらったので出る時にシャーイ(茶)を頼んだが無いとの事。諦めようとするととおじちゃんが持ってた飲みかけの茶をくれた。全体的にグラスが信じられないくらい汚なかったが親切を有り難くいただきました。ありがとう!

相変わらず何度も周りの人に確認しつつカイロ行きの電車に乗り込む。帰りは一等車だ!二等車は四列だったが一等は三列でしかも足元が広くリクライニングも結構倒せた。広い分快適だったが切符のチェックとか、途中から座れない人が通路や連結部分に溜まるのは同じ。二等は140、一等は240で二倍するなら二等でもいいかなーというのが正直な感想。僕にちょうど良い時間の電車はこれだけだったが他にもクラスがあるようなのでネットで確認してみるとよいと思う。 
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また15時間長いなー。今回の観光は移動が占める割合が多すぎた。もう少しゆっくりとここらの町を回りたかったね。やはり僕はのんびり派の旅人です。

今日の隣の席の男性はヌビアの人だという。ヌビアとはエジプトの南部からスーダンにかけての地域らしい。アラブ人よりも肌が黒めだった。言葉が通じなかったが彼は買ってきたパンなどをご馳走してくれた。途中から隠れて僕の写真を撮り始めたり電話番号を聞いてきたりして僕は少し怖くなった。急に電話を始める彼。仲間に僕の写真を送ってカイロで電車から降りたら拘束されてオレンジのつなぎを着させられたらどうしよう。ということで電話番号は適当に教えて気を張っての電車旅になってしまった。思えば食い物に睡眠薬が入っていたらどうしよう。気にし始めるとキリが無いが結局彼は翌朝カイロの駅に付くと僕よりも先に降りていき、幸いにもただの取り越し苦労に終わったのでした。

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