予定よりも1日早く宿を出る事にした。理由は自分なりに見たかった他国での日本人の村の生活を少し垣間見る事ができたから。居心地最強だし安いので幾らでもいられたが、このあとの予定に余裕を持たせるためにもこうすることに決めた。4泊だったので丸3日、時間に縛られることも無くのんびりと生活した。もしかしたら平和すぎて少し退屈に感じていたのかもしれない。短かかったがとても満足したし本当に見に来て良かった。日本人の勤勉さ、プライド、文化の継承は素晴らしい。
出発当日の朝。昨晩みんなと遅くまで盛り上がっていたので3時間も寝れなかった。馬鹿だよね(笑)。そんなもんです僕は。
朝4時半に起床し、パッキングを済ませて残しておいた小林での最後の楽しみを実行。納豆卵かけご飯with麦茶!最高過ぎる。納豆も売ってるし普通に生卵食えるのだ。
最後の最後まで日本を堪能し、お父さんとお母さんへの置き土産で朝からガラスのコップを一つ割って出発(笑)5時過ぎなのに1人の宿泊者とお父さんが起きてきてくれた。2人に心からの礼を言って宿を出る。やはり行ってきますと行ってらっしゃい。
街灯がないため太い道に出るまではマジで暗黒。途中野犬に吠え立てられて恐怖だった。太い道までたどり着きバスを待つ。
そして全然バスが来ない。5:30のやつ乗り過ごしてしまったのだろうか。別にそこまで急いでないのでアサラトの練習をしたり日記を書いたりして待っていると約1時間後に来た。ちなみに綺麗な二階建てのバスみたいなのは止まってくれないようだ。
寝不足のせいで爆睡して気づけば終点のシウダデルエステに到着していた。少し歩いてバスターミナルへ。
人気ねー。いつもより少しだけ警戒。
イグアスの滝周り、すなわちパラグアイのシウダデルエステ、ブラジルのフォスドイグアス、アルゼンチンのプエルトイグアスと三つ巴になっている。少し細かい説明をするとシウダデルエステ⇄フォスドイグアス⇄プエルトイグアスとなっておりパラグアイ⇄アルゼンチンの直行はできずにブラジルを通ることになる。これは川の都合でそれぞれ橋が1本かかっているがパラグアイ⇄アルゼンチンには橋がかかっていないようだ。しかし基本アルゼンチン側の国境しかバスは停車しないらしい。なぜ?(笑)そしてここではこの部分については日帰りならスタンプ押してもらわなくても良い説がある。僕も聞いただけなので本当かは不明。
ということでパラグアイのシウダデルエステからブラジル側の滝を見てからアルゼンチンのプエルトイグアスに行きたい僕の作戦は
シウダデルエステ(パラグアイ)
↓(イミグレはスルー)
フォスドイグアス(ブラジル)
↓
国立公園(イグアスの滝)
↓
フォスドイグアス
↓
シウダデルエステ行きのバスに乗るがパラグアイのイミグレで降ろしてもらう
↓
出国スタンプ
↓
イミグレの前でプエルトイグアス行きのバスを捕まえ、再びフォスドイグアスを通ってプエルトイグアスへ
↓
アルゼンチンのイミグレで入国スタンプゲット
むむむ。面倒くさい。しかしブラジルビザが無くてもブラジルに入れるということについてラッキーと思わなければいけない。(後から考えると最初ブラジルに行く時点で出国スタンプ押して滝見終わったら上手くバス乗って直接アルゼンチン行っても良かったのかな。わかりません。)
シウダデルエステのターミナルの前の運動場
そしてその予定通りターミナルの人に聞いてブラジルのフォスドイグアス行きのバスに乗った、筈だった。少し寝てからGPSを確認すると見事にパラグアイとブラジルのイミグレをスルーして僕はブラジルに入っていた。これ、本当にいいのか?笑。ましてやブラジルのビザは取るのが少々面倒くさい訳だが、ここではバス乗っているだけで入国できるのです笑
しかしここからが問題だった。停まると思っていたフォスドイグアスのバスターミナルを通過し明らかにアルゼンチン方面に向かっているのだ。それはまずい。なぜならぼくはまだパラグアイから出国していないから。運転手にここで降りたいから止まってくれ、というがアルゼンチンまでの直行だから無理だ、と言われる。まだパラグアイのスタンプ貰ってないから、と必死に粘るが運転手のペラペラエスパニョールが僕には理解できなかった。
もうしょうがねーか!なるようになれ!と思ったがやはり万が一このあとの強制的にアルゼンチンのイミグレを通らないといけない、となったら密入国的な事になるのではないか、、、と一抹の不安は拭えない。ブラジルのイミグレはバスごと華麗にスルー。
アルゼンチンのイミグレに到着すると全員バスを降りていった。運転手のところにもう一度行くと、先ほどの僕が言いたかった事を理解してくれていたらしくあのバスに乗れ、と教えてくれた。つまりアルゼンチンとブラジルのイミグレ間で止まっていたバスに乗ってフォスドイグアスのバスターミナルに行った。ルールはよくわかっていないがとりあえず予定のルートに乗り安心。。中々焦りましたからね!
このバスはフォスドイグアスのバスターミナルの正面のバス停に停まった。バスターミナルから滝までレアルで払ってバスに乗った。宿で他の宿泊者に多少のレアルを替えてもらっていたので楽だった。バス内では「オブリガード」が聞こえてきてブラジルにいる感が増した。
30分少々で終点の国立公園に到着。滝を見るにはこの国立公園に入る必要がある。
入場料をカードで払い園内のバスに乗り込む。滝を見る、以外にも動物が見れるところやカヤックのようなものに乗れるところなどアクティビティーがあるようだ。
滝は素晴らしかった。見た感じ2段になっており視界に余裕で入りきらない幅だった。
このイグアスの滝は僕が出発前から来たかった場所の一つ。比べたいが余りにナイアガラの滝も見てきたのだが迫力が違った。そこらじゅうで大量の水が溢れだしている。しかもこの日は運が良く水が多かったらしく大迫力を感じられた。
滝、滝、滝!テンション上がるー!!
見て回れるところもナイアガラよりも趣向が凝らされていた。ここでは滝の下側と上側の両方が味わえる。
上側を見るとこれ
下側を見るとこれ
さらに奥を覗いてみるもしぶきで良く見えない。
虹も見えたがしぶきが凄すぎて大した感動無し
うぉーー!テンション上がるーーー!!!滝のしぶきが凄すぎて強い雨風を受けているレベル。同じ宿だった人に餞別でもらっていたカッパをリュックごと被ったが少しはみ出たハーパンはビチョビチョになりカメラを出すのも憚られた。
ここは滝が横から見えるところ。
デビルくんを出して写真を撮ろうとしていると結構みんなノリノリで何枚も撮ってくれるから助かる笑
当初の予定だと今晩はアルゼンチンのプエルトイグアスに泊まって明日はアルゼンチン側を見る予定だったが僕はこちらで満足しきっていた。聞いていた話ではブラジル側では全景が、アルゼンチン側ではより間近に迫力を感じられるらしい。ちなみに滝壺に突っ込むアクティビティーがあるのはアルゼンチン側のようだ。しかしブラジル側でもそれなりに近くで見れたし十分な迫力と水量は感じられた。何よりも水しぶきをもろに感じる事が、できたのが大きかった。
ということでアルゼンチン側やーめた(^o^)/*この満足感のまま終われれば悔いなし!(後日談ですが水が多すぎたせいでアルゼンチン側のボートは出なかったらしい。そういうこともあるのか)
自然公園の中には可愛らしい鳥もいた。
この動物、あなぐま?が気持ち悪いくらいそこら中にいる。
帰りに新たな相棒を仲間にしようかとも思ったが結構いろいろなことを考えて辞めた。
ということで予定通りシウダデルエステまで戻り出国スタンプゲット。ブラジルのローカルバスは入り口のお金係りに金を払ってからゲートを通過するタイプ。
シウダデルエステは電化製品が充実していると聞いていたので少し見ようと思っていたが日曜日だからかショッピングモール的なのも軒並み閉まっていた。
いやショッピングモールはやってろよ!一応開いていたところに入ってみたがほぼシャッターが閉まっておりいや、それなら完璧に閉めとけよ!思った。しかし一斉に休む、というのは普通の事であって日本が異常なのだろうか。
閉まっている店のショーウィンドウから小型ドローンやゲーム、電化製品を、見ていると充実度は分かる気がした。
さてスタンプ取得後はイミグレのすぐ前でプエルトイグアス行きのバスを捕まえる。
待ってる間にかっこいい重機がいて見入ってしまった。
プエルトイグアスのイミグレまで直行。無事3度目のアルゼンチン入国を果たしてプエルトイグアスの町にたどり着いた。
ブエノスまでのバス会社は数社あり、安くて10800ペソ(約8000円)で都合の良い時間のがあったのでチケット購入。バスを待っているとなんと!!!これからパタゴニアを一緒に回る約束をしていた石川夫妻に遭遇!!僕は2人もベネズエラからブラジルに来ていることは知っていたがてっきりもうブエノスについていると思っていた。しかもなんと同じバス(笑)
ということで3人で再会を喜んでから20時間近い夜行バスに乗り込んだのでした。
にほんブログ村