アンティグアから帰ってきた翌日。まだまだ僕のグアテマラでの楽しみは続く。約半年前にフィリピンで知り合ったマヨさんとゆーきとサンペドロで会う約束をしていた。フィリピンから帰った後2人は別々だったが約1か月前くらいから合流して2人で旅中らしい。
2人とは約2か月同じ場所に寝泊まりし、毎時間一緒に休憩してジュースを飲んだりタバコを吸ったり、一緒に英語の勉強、、、、はしていないか、という感じの仲(笑)不思議なものでフィリピンで一緒にいた友達というのは期間は僕の場合は長くても4か月な訳だが、閉鎖されたコミュニティだったからか、それとも寝食も共にしたからなのかはわからないがもっと前から知っており、安心して会える。もっと言えば日本で会ったことが無い人がほとんどなので外国で会う方がしっくりくるのかも(笑)さらにもっといえば特にこの2人のように同年代の場合、やはり仕事を辞めて外国に出る、という選択肢を取ったわけで、事情はそれぞれ違くても内面的に通じるところはあるのだと思う。
2人を待つためにパナハッチェルからの船着き場で待つ。
のんびりとタコスを食いながら座っていると1人の青年がギター片手にスペイン語で熱唱を始めた。やはり何を言っているのかわからなかったがなぜか聞き心地の良い歌だった。
この待ち合わせというのも中々難しいもの。なぜかと言えば僕たちは基本的に宿やカフェなどを離れてしまったら連絡の手段が無くなってしまうから。なので集合場所と時間はもちろんの事、会えなかったときにはどうするか、ということまで事前に決めるようにしている。今回は多少の時間のズレはあったものの、特に問題なく会えた。時間に関してはこの船自体が気まぐれなのでしょうがない。
あー、そういえばこの上の写真の船着き場がボートで一杯だったから200mくらい離れたところに到着したんだ最初2人の顏が見えて安心したのにあっち行っちゃったから急いでトゥクトゥク捕まえて向かうと、2人は「HUKKY見えたからあっちに下して!」と日本語でごねている途中だった(笑)ということで
約4か月ぶりくらいの再会
とりあえず僕が泊まっている日本人宿は一杯だったので良さそうな宿を一緒に探してチェックインした。
翌日は遂に例のサンシモンに会うのを目的に3人でサンティアゴに向かうことにした。サンシモンとはグアテマラの密教。僕が宿を出る前に2人に今出るからあと10分くらいで着くわ、とラインをしたのだがふと地元の友達の家に遊びに行くかのように連絡しているのが面白くなった。こんなグアテマラの田舎町で(笑)
そしてなんと、この日は僕、1枚も写真を撮らなかったのですサンティアゴ自体は2回目で新鮮味なかったしな。ただまぁとりあえずサンシモンさんには会えたので文章でお伝えしようと試みます。
ボートを降りてお土産屋の通りを歩いていると何人かトゥクトゥクの運転手が景色のいいところ、とかなんとか言ってくるのだが最後の方に小さめな声(な気がした)で「モンシモン」と言っている気がした。多分サンシモンのことなんだろうな。なんで声小さいんだ。とりあえず様子を伺うために断る。
昼飯を探して市やメルカドを見つつ坂の上のパルケまで上った。屋台でタコスを食った。しかし町の中にやはり「ここにサンシモンがいるよ!」的な看板などは無かったので、噂で聞いていた通り素直にもう一度トゥクトゥクの運転手に聞いてみることにした。
つかまえて聞いてみると知ってるよ。3人で往復Q60と言ってきた。高いので断る、とじゃあQ30で良い、と。一撃で半額の割引(笑)ちなみにここ等辺では通常一人当たり町内だとQ5なので往復なら妥当な値段。それで了承し乗り込む。意外と遠い。期待に胸を膨らませつつ10分近く乗っていただろうか。街からは少し離れたところで歩いて探すのは厳しいだろう。
遂に到着。運転手には待っていてもらうためにまだ金は払わない。見た目は少し奥まった普通の家でどこに入れば良いのかわからない。すると手慣れた感じで1人の男性が近寄って来て案内してくれた。そして入場料は「Q2で写真を撮ったらQ10だよ」という説明は忘れない。
家のリビングくらいの大きさの部屋の真ん中にはサンシモンさんがいらっしゃいました。ほぼ人間と同じくらいのサイズでジャケットを羽織っておりネクタイには紙幣が挟まっている。サングラスをかけ、口には細めの葉巻のようなものをくわえており町中でよく見るようなカウボーイハットを被っている。ぼくがネットで見ていたのはもう少し黒めな装いに首にはバンダナを巻いているイメージだったがここのは違うようだ。左右には宗教的に位が高い感じの男性が2名椅子に腰かけていた。服は普段着の様だった。この服装だが、もともとこの地の宗教は合ったわけだがスペインに進行され、キリスト教が布教された。その時にスペイン人からの弾圧を免れるためにこのような服装を着せてカモフラージュしたという。。。。
部屋の片側には地元民らしき人達が5人くらい椅子に腰かけており神妙な面持ち。僕たちは部屋の反対サイドに座った。後ろにはクロスやキリストの像などが並んでいた。やはりキリスト教との融合、という部分はあるのだろう。左右に座っていた人よりも年配の男性がサンシモンさんの前に10本以上のろうそくを立てた。僕たちはまさにトリックの世界に迷い込んだような気分だった。若干やらせじゃねーよね?という雑念を持たざるを得ない。
最初観光客らしき人は僕ら3人だけだったが途中から欧米系の人達も入ってきて結構人で溢れた。
すると一人の青年が呼ばれサンシモンと正対して座る。なぜかジャケットとマントのようなもの着せられて、ベールの付いたカウボーイハットを被らされる。するとサンシモンの左右の2人がサンシモンの手元にラムのボトルを用意したり、煙草に火を点けてくわえさせたりする。もちろん彼は吸わないので思いっきり焼きまくって火をつける(笑)。先ほどの年配の男性と更に別の男性が青年の左右にひざまづくような感じになりそのうちの一人がお経のようなものを唱え始める。
このお経のようなものが長く続いた訳だが、反対側に座る現地民たちは神妙な面持ちを崩さない。僕ら以外の観光客は入ってきてからものの5分くらいで出て行った。そのうちの一人だけがちょくちょく写真を撮っておりサンシモンの左右の人からQ10だよ!と厳しい指摘を受けていた。その人はスペイン語がわかっていなかったのだろうか、出る時に若干金のことで揉めていた。そして出際にまた1枚とって出て行ったのだがサンシモンの隣の男性がその人の背中を指さしながら仲間に何か聞いている。あいつまた写真撮ってるけどQ10払ったのかよ、と言っているのは言葉が理解しきれなかった僕らにも明白(笑)サンシモンの左右の男性たちはあくびをしたり金の話ばかりしていた印象。あー、あとサンシモンが吸っている煙草の灰の始末も彼らの仕事の様だ。
僕たちはお経の後になにが始まるのかを期待して待っていたのだが、少し飽きてきたし3人一致で帰ろうか、ということになったのでQ2づつ準備すると左右の2人がすかさず回収に来る。他の人のお金はサンシモンのネクタイの裏に刺されたのになぜか僕らのお金は別の場所にポイ、と置かれた。
ということで、自分たちの心の中だけに秘めておきたかった(しなんかこれで写真撮ってQ10取られるのがとても癪だった)ので写真は遠慮しておいた。運転手はどこからか買ってきたアイスを食いながら待っていた。3人できゃきゃ言いながらサンシモンを回想しつつサンティアゴの船着き場に戻る。サンペドロに早く戻ってもすることも無いのでぼーっと工事現場を見ながら1時間くらい過ごして船で帰った。僕的には念願のサンシモンに会えたので楽しかったが、交通費をかけてまで見に行く価値があるかと言われれば疑問。シェラの近くのスニルには温泉もあるのでサンシモンを見て温泉に入って帰ってくるくらいが丁度いいかも(笑)
翌日は僕の宿が空いたということで2人の引越しの日。とりあえず朝起きてから2人の宿に向かう。宿の人には実は僕もここに泊まってるんじゃないか、と思われているくらい行き来した気がする。2人の宿は暖かい湯の出がいまいちだったようだが、中庭は綺麗で居心地は良かった。
ここでマクラメをしたり
仲良く3人で一服したり
何もせずにのんびりして過ごしたりした。ほぼ毎日晴れで気温も暑すぎないし相変わらず最高な気候。こんなところで時間にも終われずにのんびりできるなんて最高の贅沢だと思う。
明日は木曜日なのでボートとチキン乗り継いでチチカステナンゴの市に行ってくるー!
P.S. 最近このブログにコメントしたいのにできない、という話をいくつか聞きました。恐らく原因は2件。①コメント者欄のところに最初から「HUKKY」と入っており、しかもそれが固定されていて消せない場合がある。②そもそも海外のIPアドレスからのコメントを受け付けない設定にしていた。
改善すべく設定をいじってみたのでもしよければ再トライよろしくお願いします