朝起きると停電していた。3泊で2回目。宿のスタッフもそれについて全く触れてこない。部屋の掃除もあんましてないし最初の印象よりかなりダウンだな。準備を済ませ出発!と思ったが釣りが無いから明日渡すと言われていた事に気づいた。その会話をしたスタッフおらず。他の人に英語通じず。もういいや。行こう。80円だけどパン2個食えたな。早めから催促しとくべきだった。反省。
バスターミナルまで2kmくらいなので歩く。再出発して2ヶ月くらい経ち17kgの荷物には慣れそこまで負担では無い。水買ったりパン買ったりして財布の中を掃除。
ターミナルの前ではダミ声で「キエフキエフキーエフー」と呼び込みをする強面のおじさん。いやー!久々のこの感じいいね!そして意外とこういうおじさんは優しくチケットを見せるとあっちだと教えてくれる。なんかその後色々言ってたのはわからなかった。
チケット持ってターミナルの画面で時刻表見てると何故か僕の乗るはずのバスが出てこない。カウンターのおばちゃんにチケット見せて聞くと一言「ノーバス」出たー(*´Д`)そういうことー?何故と聞いても「知らない」。ということで何事もなかったかのように1時間後のバスに振り替え。人数集まらなかったのか?一応丁寧に差額の25円くらいが戻ってきた笑。
そういばウクライナ→モルドバと抜ける時に気をつけないといけないことがあるらしい。それはモルドバの東端に縦長に伸びる沿ドニ。そう沿ドニ。世界中にはいわゆる「未承認国家」というのが存在する。定義は詳しくは知らないけど認めない他国があったらそう呼ばれるのかな。僕が今まで通ってきたところだとパレスチナと台湾だろうか。
沿ドニ正しくは沿ドニエストル共和国。国際的にはモルドバの一部だが何が問題かというと沿ドニはモルドバの政府が管理できていない場所らしい。そしてウクライナからモルドバの首都キシナウに行こうとすると東端に構える沿ドニを通るかもしくは迂回して通らないルートがある。
通った場合。なんとモルドバのパスポートチェックがない状態で入国することになってしまうらしい。よくわからないけど沿ドニに入る時も沿ドニからモルドバに出る時も普通にしてたらモルドバのスタンプが押されないということか。出る時は沿ドニ通らずルーマニアの方に抜けるから恐らく問題になるだろう。
ということでチケットのおばちゃんには「ノードニエストル?ノードニエストル?」と聞いたが通じない。そういえば自称首都がティラスポリだったな。「ノーティラスポリ?ノーティラスポリ?」「ノー」うん、まぁ信じるか笑。
ターミナルはネットもあるしそんなに悪くなかった。
バスはコレ
ではなくコレ
一応座席番号が決まっていたし混んではいなかったので快適だった。
ウクライナの出国審査ではパスポートが回収された後、僕だけ車から降ろされて荷物を全て開けさせられた。でもなんかアラを見つけて金を取るみたいな悪い感じでは無く素直に協力するとすぐに終わった。車に戻ると隣のおばさんがパスポートを渡してくれた。そこは本人に直接返してほしいけどね笑
モルドバの入国もパスポート回収されてスタンプ押されすぐに終了。あれ??これユーロの印じゃん。まさかシェンゲン入ってないよな?入ってるとなるとこのあとの計算が狂ってくる。宿ついたら調べよう。
モルドバ入ってからは凄いスピードで飛ばす。国境超えるとすぐに牛やアヒルがお出迎えしてくれた。写真は休憩地点。いやー、なんか名前の印象とここまでしっくりくる国って珍しいんじゃないかなー^ - ^。。
オデッサを出て3:30くらいでキシナウ到着。ヨーロッパ感全然しない。
まずは建物の中のATMで金を下す。いくら下ろそう。モルドバは3泊4日の予定。でも宿も3泊で1700円だったし。4500円分で勝負。
到着したのは北ターミナル。この町には少しずつ離れた距離感で北、中央、南のバスターミナルがある。宿のある中央の方まで歩くのは少し遠そうだったので乗ってきた車の運ちゃんに聞くと周りの男たちも4.5人寄ってくる。来たーーーー(゚Д゚)この感覚。みんな親切心3割、興味7割いや親切心7割、興味3割で助けてくれるのです。そして今までの経験上大体何語でも中央は「セントラル」「セントレ」「センター」みたいな感じでcentまでは固い。だからセント〜と濁せば伝わる気がしてる。
教えてくれたのはバス、ではなくてマルシュトカというバン。ここまで乗ってきたのもこのジャンルだろう。中央に出るには178番に乗れば良いらしい。下ろしたてで細かい金が無いのが気になるところだが178に入り50の札を出すといやな顔せずにお釣りをくれた。30円(1レウが5.2円)
油断してるとすぐに超満員。動けないくらいの勢いで立ち乗り笑。そして乗り降りが激しい。え?もう降りんの?くらいの気軽な乗り物らしい。
バスのおじちゃんにここだと下されたのはちょうどセントラルのバスステーションだった。ここから宿はまだちょいあるがしょうがないか。すぐ前には賑やかな市場。雰囲気は完璧に南米だが向こうほどガシガシ来ないのはちょっと寂しい。そしてやはり珍しいアジア人は結構見られる。
おーー!!これってざくろ?剥けてるの初めて見た。今晩のデザートに切り開いてくれてるのを購入。相変わらず数字も全く覚えていないので指とリアクションでやりとりするしかない。今後の為にも電卓買おうかな。
こういうところを通ってると楽しくてちょっとした距離であってもあっという間。スリにだけは気を付けよう。
信号は付いてるけど交差点の分かりにくさが半端じゃない。ってか車の停止線も無い。
道の舗装は途中でやめてしまったようだ。このモルドバはヨーロッパの最貧国とも言われるらしい。子供からおばあさんまで確かに物乞いが多い。そして結構みんなお金あげる。助け合い精神。物価高いところだと通り過ぎるけど少し心にゆとりがある今は少しだけあげる。
結構並んでいるパン屋さんを見つけたのでミーハーに並んでみた。その間も大きい荷物を後ろと前に背負ったアジア人は見られまくる笑
どうやらプレッツェルが有名らしい。幾つか買って宿に向かう。宿は超わかりにくい。これだけど看板無し。ウクライナでもそうだったけど敢えて分かりにくくしてるのは外国人が集まるホテルならではの防犯対策なのかもしれない。
ピんポン押して待っているとかわゆすな犬が寄ってきた︎しかしこいつ甘噛みしてくる。見た感じ飼い犬だし大丈夫だと思うけど狂犬病が怖いね!
おーい入れてくれー。
宿のオーナーはイタリア人。モルドバはEUに入ってない事を確認した。一安心。なんかモルドバとEUとの連合協定が締結されたらしい。その結果EUと同じスタンプ使っているのか。でもEUでは無いというのが難しいところだ。
プレッツェルうんまー!!!これはマジでうまい!正直言って今までプレッツェルとか硬くてパサパサしてて味も大して無いけど見た目なんかオシャレだからそれ目的で食ってるんでしょ?という擦れた考えがあったが撤回。これは美味いです。
パン屋さんの場所は確かこの青いピンのあたり。上の赤いピンは観光地の門と大聖堂。
デザートのざくろ。赤いトウモロコシ食ってるみたい。味は結構酸っぱめだった。
1人の日本人女性と1人の韓国人女性も宿に泊まっていた。宿のシャワーはやたらイケておりマッサージ機能もあるということで試す。イマイチだったけど疲れていたのか20時には就寝。
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