起きました。体調は、、、現状維持!!うむ、まぁ良しとしよう。鉄ワインの効果。
さて今日どうするか。チェックアウトの11時までに路頭に迷わないように決めてしまおう。
選択肢
① キエフの高い宿に泊まる
②気になっていたハリコフに向かう
③本来の予定のオデッサに向かう
①もうそんなに見たいもの無いんだよね。今日一日あれば十分。高い宿に泊まるくらいならバスに乗ってでも別の町に行こう。
②東の方の町ハリコフ。もうちょっとでロシア。リヴィウで話したウクライナ人家族がここ出身ということで初めてその町を知った。かなり東でドネツィクからも近めなので正直治安が気になっていたがどのウクライナ人に聞いても、え?ハリコフの事言ってんの?大丈夫大丈夫!みたいなノリ。これは大丈夫なやつだ。ネットで調べても旅行記があまり出てこない町だしよりロシア間を味わえそうで魅力的。でも、体調不安+次のオデッサまでのアクセスよくなさそうだったので辞めた。もう二度と行くことも無いと思うけどこれもこれで縁だろう。ちなみに元気だったら行ってたねこれは。
③よしオペラも順調に見たし予定通りオデッサに向かおう。残念ながら寝台列車が無いので情報不確かなバスで行くしかないか。面白いことに寝台列車よりもバスの方が二倍くらい値が張るとの噂。まぁ一泊分の宿代込みの移動代ということで手を打とう。オデッサは週末でもお手ごろな宿を見つけることができたのでオッケーだがバスのチケットゲットしてから予約しよう。
そういえばウクライナの観光地って言えばどこを思い浮かべる?僕は愛のトンネルだったんだよね。線路が走っていてその周りが緑の葉でトンネルみたいになってるやつ。最初は行こうと思ってたんだけどさ、結局、男一人(と一匹)で行ってどうすんだっていう気持ちになったんだよね笑。しかも若干アクセス良くないし。だからすぐ切りました。結構1人旅だとこういう思考になるときあります。
Googleより
チェックアウトを済ませてメトロの駅に向かう。やっぱこのトラム好きだ。乗ってないけど。
途中でケバブを食す。ポーランドで300円切ってる!と喜んでいたがここだと120円。全く言葉でのコミュニケーションは取れなかったがなんかおっちゃんと意気投合した。
この長距離列車も停まる駅のロッカーにバックパックを置いておくことも考えた。しかしまたここに寄る手間を考えると宿のスタッフからのバスターミナルにも大きい荷物預けられる、という情報を信じて持っていくことにした。もしもロッカー無かったりチケット買えなかったりしたら残念だなー。
Central bus terminalはメトロM2のDemiivska駅から歩ける。地下通路を通って高架を越えていく。
バスターミナルに到着。やばいな何も調べてこなかったな。どうやらオデッサはОдесaと書くようだ。まだ簡単な方で良かった。時刻表みたいなのもあったが結局よくわからないので一番でかい窓口の1つに行く。今日の日付とKyef21:00~みたいな適当なメモを見せながら「オデッサ、トゥデイ、ナイト」と言ってみた。こっち向きのディスプレイには今日発の三つの便が表示されていた。夜発は23時のがある。これこれ!と言ってHow muchと聞く(よく見たらディスプレイに書いてあったけどね)。How muchは通じていなかったようでそこからは人数だとか値段だとか時間だとかがごっちゃになってカオス状態。そこで見かねた後ろの人が助けてくれて何とか購入。あざっす\(^o^)/。375だったので約1500円か。しょうがない!
荷物も預けられた。ロッカーではなくカウンターでおばちゃんとやりとりするタイプ。60円くらい。いつまでだみたいなことを聞いている気がしたのでチケットの時間を見せると22:00にはここ閉まるから!みたいな感じを手で×作ってで表現してくれた。良かった良かった。
身軽になり、また今日路頭に迷うことにならずに一安心。メトロに乗って今日一つ目の観光地へ。メトロの路線図と地図上での目的地の近くの駅を照らし合わせて向かう。
チェルノブイリ博物館。1986年に起きた世界最大の原子力発電所事故。旧ソ連で起きたものだが現在はウクライナの領土内にありウクライナに処理義務があるらしい。そもそもチェルノブイリがソ連だったってのは知ってたけどウクライナ領だと知ったのはつい先日。ツアーも催行されてるらしいけど僕はこの博物館に来ました。
なぜ林檎なのか調べてみるとチェルノブイリという名の語源が林檎に起因する説や、アダムとイヴが食ったリンゴは正教会では原罪よりも生命を象徴する説や、伸びてゆく枝が避難民を表しその枝になった実が次世代の子供たちを意味するすなわちチェルノブイリの悲劇を象徴する説等が見つかった。又リンゴに含まれるペクチンが放射能の排出に良い、とかカリーナの林檎というチェルノブイリに関する映画もヒットした。帰ったら見るリストに追加。結局明確な理由はわからなかったんだよねー。
丁度ツアーかなんかで同じ年くらいの若者30人くらいの団体とかち合ってしまった。ポケットに手をつ混んで笑いながら仲間と話していたり、館内でポーズを取って写真撮影をしていたりあまり真面目にこの博物館を見学に来た人たちでは無かった。
しかし、彼らが30分くらいで出ていくと客は僕1人。入場料50の他に50でオーディオガイドが借りられる(更に100がデポジットだが最後返却)。日本語もあるので借りて2時間以上かけてゆっくりと見学した。中には福島に関する展示もある。
広くはないが展示品は充実していたように感じる。事故当時に働いていた人たちの記録、原発稼働開始時及び終了時の動画、当時のソ連が事故を隠そうとした証拠、わずか5cm四方くらいしか原発事故の事を取り上げていない新聞、奇形の動物、放射線量の検知器などなど。
知識が多くないので余り多くは語らないが特に印象的だったのは、危険性を知っているいないにかかわらず多くの人が被害を食い止めるために命を張ったという事実。もちろんそれにより被曝して亡くなった方や障害者となった方も多くいる。国がそもそも事故の事を公表しなかったのが大きすぎる。それによって何も知らずに周辺で生活を続け被爆した人もいた。日本政府はそこらへんどうなのでしょうか。
そういえばチェルノブイリでは事故があり、避難指示が出たがその後帰宅困難となった30km圏内の人々には比較的スムーズに新しい住居を与え、またその圏内でも住み慣れた場所がいいということで帰還するお年寄りは黙認されたという。日本と異なることも沢山。
奥には被爆した沢山の子供たちの顔写真がある。この子供たちのほとんどが現在放射能に関連した健康障害を抱えている。僕よりも少し年上の年代ということか。
日本政府はこの博物館に74000ドルの資金援助をしたらしい。しかも福島の原発事故の前だね。
あれあれ?思った以上に長く滞在したな。気づけば16時を回っていた。実は世界遺産にもなっているという少し離れたところにあるペチェールシク大修道院に行こうと思っていた。ここ中々良さそうなんだよねー。でも、辞めよう。昨日のソフィアとかで結構満足したからね。そしてやはり体調は余り優れないから寒空の下余り歩くのも良くないだろう。
ということで皆さん。風邪に良い食べものっていうと何を思い浮かべますか?
これでしょ!SUSHI!絶対健康にいいよ!うん。
やたら目に付いたチェーン店に入ってみた。入店すると「イラッシャイマセー」と言われる。キャラはサーモン太郎といったところだろうか。
この形は!と思い醤油をひっくり返すとー
わが故郷千葉県から来ているではないか!そして箸は外国人が使いやすいように結構な手間をかけたバージョンも用意されている。そういえばアムステルダムの店では箸上手に使ってる人見たな。
多めに頼みました!風邪気味だからねうん。なんか握りずしのマグロとかサーモンは2ランクあったけど安い方で行ってみた。そして冷えた体にはうどんでしょ!
美味しかったー!当たり前だがローカルよりは高価で全部で700円くらい。握りは一つで80円以上していた。うどんは麺がまさかの春雨だったけど出汁の味は悪くなかった。わさびも本物。
さーて観光は辞めたしバスの時間までどうするか。どっかネット繋げるカフェでも行こう。ふと目に入った気になる店。チョコレート屋さんだ!そういえばポーランドで会った日本人がウクライナチョコレートが有名とか言ってたような気もする。こういう若干チープなカラクリ大好き。ROSHENというブランドらしい。
中も可愛らしい作り
ということで安売りしていたリキュール入りのチョコレートとビスケットを購入した。チョコレートの方は15個入って120円笑。中々高級感のあるおやつとしてこのあと数日間お世話になります。
ゆっくりできそうなカフェないなー。そういえばポーランドでもウクライナでもあんまりバイクって見ないな。よくチャリレーンは有るけどね。とか考えているとその名も"CHILL OUT CAFE"(落ち着くカフェ)という広そうなカフェを見つけたので迷わず入った。すると
スゲー落ち着くじゃねーかおい。
もう乱雑過ぎてどういうテーマかわからないけど細部に至るまで乱雑なのでここまで徹底していると気持ちいい。そして二階もあり結構広い。
ここで充電もしつつ4時間くらい過ごさせてもらった。明日からの宿の予約も完了。ネットもまぁまぁ早く、夜飯時でも客はそこまで多くなく、更に隅の席だったのでかなり快適だった。コーヒー2杯とアイスで400円くらい。Google Mapで検索すると出てくるので気になった人は行ってみてね。メトロの駅が多いあたりにあります。
夜の9時くらいだがとても平和な雰囲気。ベンチでくつろぐカップル、中国系の宗教らしく道端で座禅を組む団体、少しだけいかがわしい外観のお店などなど。
バスターミナルに行き荷物を受け取りバスを待つ。やっぱ夜は冷えるねー。ぼーっと前のバスを見ていた。1人の男が何かこそこそと運転手になんか紙切れを渡すと運転手はスッとポケットに入れる。おい!絶対悪い金だろ!興味深かったが見て見ぬふり。よくあることっちゃあることだ。
一応各番号のところに時刻表があるので23:00オデッサとなっているところで待っていたが直前になっても来ないため近くにいた運転手にチケットを見せるとあっちだと教えてくれた。危ない危ない。ポーランドもそうだったけどバス狭いなー。そしてトイレは付いていて欲しいなー。2時間しないくらいごとにトイレ休憩がある。訳わからないところってなんかテンション上がる。旅を始めてすぐの頃は置いて行かれるのが怖くて休憩のときも全然外出なかったけど、今となっては大丈夫だと判断すると外の空気が吸いたくて率先して出る。こういう時も数人でいたら荷物とか見といてもらえるから楽なんだけどねー。