予定通り超のんびりして集合時間の8:45に部屋を出る。 満席だけあって結構人がいた。夜景はとても綺麗だったが昼間見ると手前にごみが見えてしまう。
残念ながら昨日のかっこいいあんちゃんは昨日遅番だったからか朝には居なかった。恐らく中米を陸路で縦断する、と言ったらまず出てくるのがこのTICA BUSだろう。
息子の出発に抱き合って涙する家族を見た。やはり家族を思う気持ちは世界共通だ。
僕の隣はニカラグア人の60歳のおばさん。僕のヘタレスペイン語に付き合ってくれたのでそれなりに自己紹介とか良かった場所とかくらいの話はできた。バスは約8時間でホンジュラスの首都テグシガルパからマナグアに着く予定。バスの中ではロッキーのスペイン語など、映画がひたすら流れていた。足元は狭めだがシートは座り心地が良く、それなりに倒すこともできた。
いつも通りうとうとしているとあっという間に国境に着く。もう少し酔わない体質だったら本読んだり勉強したりできるんだけどな。結構弱めなのでたまにiPhoneを見るだけで少し気分が悪くなる気がする。ホンジュラスは何故か出国の時にも指紋取られたり写真撮られたりして面倒くさかった。ホンジュラスの入国のスタンプが無くて揉めた、という話を聞いたことがあるがそういうことなのか。ここら辺は4か国で90日以内滞在、というルールなので確認しないと押されないことがあるらしい。
次に少し進んでニカラグアの入国。特別なことは無いがターミナルで渡されていた税関の紙を渡して、荷物を開けてのチェックだった。 子供たちが少しの距離だが荷物運ぶから1ドルくれ、というビジネスをしていた。でも生活がかかっているというよりも友達と遊びがてら、というかお小遣い稼ぎでやっているように見えた。
結局税関で思った以上に時間をくったのか9時間かかり6:30にマナグアのTICA BUSターミナルに到着した。隣のおばちゃん曰くニカラグアはホンジュラスよりは危なくないらしい。しかし夜は気を付けてね、とのこと。現地の人が言うのだからそういうことなのだろうな。しかもおばちゃんは意外と旅行好きで中国とかにも来た事があるという。日本の津波はどうだったんだ、とかいう話もした。おばちゃんにお礼を言って自分の荷物が運ばれてくるのを待つ。
するとオーストラリア人だと思っていたあどけなさの残る女の子が今晩何処とまるの?と話しかけて来た。彼女はアメリカ人の23歳で僕と同じくバックパッカー。近くの宿に行くのにタクシーをシェアする人を探していて同じくバックパックを背負っていた僕に話しかけてきたようだ。
スルーしようと思っていたニカラグアだが隣の席だった親切なニカラグア人のおばちゃんの印象も助けて少し見てもいいな、と思っていた。もし飛ばすならまたターミナル併設のホテルを聞いてみようと思っていたのだが旅は道連れ。彼女に便乗して$15の安宿にチェックインした。それでもそれなりに値が張るけどね。
彼女は1か月くらいニカラグアを歩き回るらしい。明日はニカラグアの一大観光スポットのグラナダに行くと言っているのでそこまで便乗することにした。しかもなんということでしょう。!バスであったおばさんもレオンはしょぼいからグラナダに行きなさい、と言っていたのです。グラナダ一泊してローカルバスでサンホセ向かおうかな。
宿に到着。運転手がでかい荷物をもって階段を上ってくれる。通された部屋はダブルベッドが一つある部屋だった。僕は笑ってしまったけど彼女はとても焦って私たちはそういう関係じゃないの、みたいな説明をしているのを見てもっと笑ってしまった結局小さな部屋に2段ベッドが一つ置いてある質素な部屋になった。
運転手もここら辺は夜歩いても大丈夫だ、というので2人で夜飯がてら散歩に行く。全然地図を見ていなかったがどうやらメインストリートらしい。かなりきらびやか。大分遠くのバスからもカラフルな光が見えた。勉強不足だが将軍様、的な方だろうか。
片道三車線の太い道の左右になかなかスタイリッシュなカラフルの木のモニュメントが並ぶ。結構長い。あれ?ニカラグアのイメージが。。。中米の最貧国じゃなかったっけ。なんにしてもカラフル好きな僕にはぐっと来た。
さらに感心したのは昼間もカラフルに見えるように電球付けてるだけじゃなくて芯の鉄にもちゃんとそれぞれの木の色が塗ってあったし、根元のつくり自体もとてもしっかりしていた。
適当に見つけたところで夜飯を済ませ更に散歩は続く。
夜の8時だが運ちゃんが言っていたように危険は全く感じない。何の情報も無くこの通りを歩いていたわけだが、偶然にも旧カテドラルを発見。大地震で崩壊して、現在は少し離れたところに近代的な新しいものが建っているらしい。新しいの結構気になるけど時間無いから遠慮しておこう。カテドラルのまわりではなにか祭りのような賑やかさだった。土曜日だからなのか祭りなのか不明。
カテドラルはだだっ広い広場の向こう側に立っており綺麗にライトアップされていた。ライトアップされているものは初めて見たが綺麗さに感動し、これだけで来て良かった、と思った。単純でしょ?(笑)
隣には国立博物館
カテドラルの周りの木にはクリスマスかのようなライトアップ。その中に謎のおじさん、ぬーん。
更に道を進んでいくと行き止まりのあたりに木が集結しているところがあった。中々綺麗ではないか。ほんとに。
ここでもイベントが行われていた。
最後はカイトを実演販売していたおじちゃん。
イベントには子供も沢山参加しており笑顔に溢れていた。タクシーの運転手も、飯食ったところの店員も、絡んできたピエロもみんなとても気さく。中米で見てきた中で一番ではないか。明日のグラナダ小旅行が楽しみだ!