今日は念願の沈船、すなわち沈没船へ行く日!二週間に一回くらいと聞いていたこの日が運よくここで回ってきた。すみよさんといくえさんと三人で申し込んだ。実は沈船に行くためには30m潜れないといけないので、アドバンス以上の人しか行けないのだ。今セブンヘブンでアドバンス以上のライセンスを持っているのは僕達三人とインストラクターのたけしさんのみ。もっと大勢で行きたかったけどまぁしゃあない!移動費、食費、ダイビング(3本)にかかるお金すべて込みで120ドル。
朝の3:30に宿を出発してシナイ半島の先端にほど近いSharm ash Shaykhという町に向かう。1時間少々かけて到着したのはもう港の目の前。やっぱツアーだと楽だな!
思っていた以上にちゃんとした船で、客室内にはキッチンもあり暖かいのも冷たいのも飲み物はセルフになっていた。スタッフが親切に酔い止めの薬をくれた。参加者は日本人の僕たち三人と韓国人の団体さんと昨日僕が一緒に潜ったドイツ人の女の子だった。アジア人の中で彼女が1人で心細い気持ちはよくわかるので話しかけるように心がけた。
船は沈船に向かって出港し、うつらうつらしてふと目を開けるととても綺麗な朝日が昇っていた。
朝食はセルフで自分で欲しいものを皿に取る。量は十分でお腹いっぱいになる。
大分近付いてきたかなー。岸から離れるわけではなく、シナイ半島の南端をくるっと回って西側の岸沿いを進んでいく。
ウエイトの重さを替えたかったのだがすみよさんが手際よく替えてくれた。そうだよ!今日僕と一緒にいる2人はダイブマスターなのだ。もちろん不安な気持ちはあるが2人と一緒というだけでかなり心強い。左に座っているのは僕達のガイドのアクゥマッド。
さーて準備始めようかー!
さぁ行こう!久々のボートエントリー。水面近くは言われていた通り流れが強いが、スタッフが苦労して張ってくれたロープを頼りに沈船に向かって一直線に潜航していく。沈船のあたりまで潜ってしまえば流れは大分弱くなる。来たーーーーー(゚д゚)!第一印象としては不気味だ。何か妖怪とかが眠ってそうな感じ。全景を撮れなかったのが残念。
一本目は船の周りをぐるっと周る。いやー、当たり前だが人生で初めて見たわ笑。海水に浸ったままになるとこうなるんだなー。
他にもたくさんのツアー客がいるので自分たちのガイドを見失わないように注意しながら船を観察する。
そりゃテンションあがるよ!すみよさん!
これはなんと爆弾らしい。表面に19~と西暦が刻まれていたのだがブレてしまって映らなかった。
多分飛行機を打ち落とすやつ。これは結構しっかりと形残ってた。
最後部に来てスクリュー。
勿論沢山の魚たちが住み着いている。
通路も通っちゃいます!!
一番経験の浅い僕が一番早く酸素を減らし、ガイドの空気を貰うこととなった。でもそこまで皆に迷惑はかけていなそうだったので一安心。ってか改めて動画見てるとやっぱ皆上手だし余裕でかっこいいなー。
少し休憩。一本目の浮上時にミスって塩水を飲んでしまった影響か結構船酔いになった。僕は寝っ転がって深呼吸していれば何とかなったがもっとひどかった韓国人は1人ダウンしていた。酔い止め飲んだのになー。。
気を取り直して二本目ー!なんと、船の中に潜入!まさか入れると思ってなかったから嬉しすぎる!うおーーーーー!
1人だけ通れるようなまさに「ドア」だったところを通って中に入っていく。ライトも持参。船の構造部分だろうか。
いやー、なんだかわからないものも沢山だけど光が差し込んで魚が住み着いていたりするのはロマンだな。気を付けないとすぐに地面の砂を巻き上げたりタンクをぶつけそうになったりする。
左のはバイク
これは車。こんなんが形を残してまだ残っているのが驚き。
もっと暗いところで沢山写真撮ったけどボケてたりしててうまく行かず。長めだけど動画見てみてください!冒険している感覚になると思う!
船に近づいて行ったときにフィンが両方とも取れそうになっていることに気付き、若干テンパるからよろしく!笑。すぐにいくえさんが心配して近寄ってきてくれた。
いやーマジで最高にエキサイティングな冒険だったなー\(^o^)/沈船から離れるのが若干名残惜しい。
水深5mでの安全停止。流れが強すぎてロープに掴まっていても皆こいのぼり状態になる。
そんな中でも彼女はきっちりと決めてくる!笑
ヘタレな男が船酔いに苦しむ中両サイドで元気に昼飯を食う女子たち。三本目は別の場所なので食事休憩中に船は移動する。
何とか飯を腹に入れてから外の風に当ってごまかそう。
さーて三本目行っちゃうー?実は曇りがちなのもあってこんときレジャーとは思えないくらいクソ寒かったです笑
えいっ!
ブルーホールみたいなそり立つ壁系だ!ってかさっきまでと違って流れが無いから楽ちん!
スティングレイ!!
ん??
!!!
やっぱり洋式便器だ!そこの残骸になってる船が便器を運んでいるときに沈没したに違いない。
上がる直前にお願いしてスリーショットを撮ってもらった!最高な想い出。本当に二人と来れて俺は幸せ!そしてライセンス取ったくせに、だが恐らくこの旅中ではこれが潜り納めになるだろう。
お疲れっしたー!
浮上してからは皆でぷかぷかと船がピックアップに来てくれるのを待つ。
チームで集合写真。皆良い顔してんじゃねーか!とか偉そうに言ってるけど、皆初心者の僕に合わせてくれてありがとうね本当にm(_ _)m
港に帰着。エジプト人にタックルされてiPhoneが海に落ちそうになるという危機を乗り越えつつ車に乗り込む。
早くダハブに戻りたいところだが、Sharm ash Shaykhの町で一時間弱時間つぶし。なぜそんなことをするかというと、ここからダハブに戻る道が標高高めのところを通るから減圧症のリスクを減らすために少し時間を置くらしい。
予想外にスタイリッシュで良かったモスク。
モスクも新しいが町自体も新しいようだ。らくだもいるしステージもあるし雰囲気はまるでテーマ―パークだった。
ダイビングの内容も設備もスタッフの頑張りもすべてにおいて大満足のツアーだった。これは120ドル払う価値あるよ。不安もあったけど参加して良かった旅でトップクラスに印象的なツアーだっただろう。思えばダハブに来てすぐに沈船ツアーの話があり、僕もそれに強行で参加のつもりだったが人数がそろわずキャンセルになってしまった。その時は残念に思ったがあの時のままのスキルで沈船に行っていたら十分に満喫できなかったと思う。結果オーライだ\(^o^)/
宿に帰ると三名がアドバンスのコースを終えてライセンスを取得していた。めでたい!みんなでカレーパーティじゃ!!決して長い付き合いではないが中々濃厚な付き合いをしているせいかとても気ごころが知れているように感じる一同。疲れて眠いところだがヤ二ブが始まり眠らせてもらえない。僕は旅中鍛えただけあってここではヤ二ブ常勝です
さて、少しだけダラダラしたら出発の準備だな。