セネガルカラバン島で穏やか過ぎる年越しをして今日は出発の日。カラバンからエリンキンに行くボートは朝の9時に出るという。1日何往復かしてるのかもね。お邪魔しましたー!スタッフは変な格好のアジア人に肩組まれて嫌そうに見えなくもないが気にしないことにする。
見慣れつつある景色がお見送りしてくれる。いやー、良い時間をありがとー!
港ではパスポートを見せて台帳に必要事項を記入してもらい船を待つ。
おばちゃんは別の町まで何か売りに行くのかなー?絵になるね!
え?こんな乗れるの?と言うくらいの人が集まってきた。偶然行きと同じフランス人グループがいたが後はみんな現地の人だった。観光客は普通先日見たフェリーの日程に合わせて出入りするのかもしれない。
行きのサイズの船だったら100%転覆だったと思うが若干大きめの船が到着。乗せてもらえないということも無く一安心。セネガルは意外と警察の取り締まりがしっかしりているようで、船はライフベスト着ないと乗せてもらえないし、マリワナも見つかると捕まるらしいし、車の助手席に乗っていても検問のところではシートベルトしろと言われたりもした。
出航!!!
これは、めちゃくちゃ水がかかる。ハズレ席に座ってしまったと思った。が違った。隣の人もめっちゃ濡れてるけど全く気にしてないだけ!!笑。まだまだ甘いな俺は笑
無事にエリンキンの町に到着しウスイ行きのセットプラスを待つ。一緒だったフランス人と話をしてみると彼らも僕と同じ日のフェリーだったが出航の時間が違っていた。もしかしてフェリーも幾つか会社あるのか。。。エリンキンの港を見下ろすこの光景はなんかお気に入り。
やっときたセットプラスは荷物込みで1300と言われた。来たときは800だったのに。相変わらずもう面倒くさかったので何も言わずに払うことにした。ダカール帰るまでは値切るのやめよ。残念なことに手持ちが10000の札しかなく、受け付けてくれるか、また渡した後にちゃんと釣りを返してくれるか心配だったがこれは取り越し苦労で、ウスイのガラ―ジュに到着するとすぐに返してくれた。写真はあまりにも荷物と同化していた売り物の鶏
明日の9時頃にはジゲンショーの港に行かないといけないので今晩どこに泊まるか迷っていた。ジゲンショーに泊まるとなると楽だが10000セフくらい見た方が良いだろう。もう1つの選択肢は、、、、。ということで後者を選びウスイの友の店を訪れた。
よー!アーリュ!!彼は笑顔で迎えてくれた。そしてやはり大丈夫だからうちに泊まって明日の早朝出発しろということになった。明日は遅れられないから絶対7時に家出るよ!と泊まらせてもらうくせに釘を刺して笑。ということで今晩はアーリュ宅に世話になる。程なくしてジョンも通りがかりこちらとも再開を果たした。なんて小さな町なんだ笑。ということで一日の大半を店からのこの景色を見ながら過ごすことになる。
アーリュは通りがかった友人からバイクを借りた。2人乗りで僕の荷物を置きに家に向かう。歩いても5分なのでバイクだと1分で到着する。なんかこの町の緩い感じは急いでいなければいいねー。
店に戻りぼーっと彼が入れてくれる茶を飲みながら過ごす。急に氷を作ると言い出したかと思うと、ランアバウトの向こう側にある役所に向かう。役所といっても日本で考えるような立派なものでは無く、薄汚れた平屋の建物。敷地内には書類待ちの人達がたくさんいた。彼らも当たり前のようにクソ待たされるんだろうな。その片隅にある水道、これが僕たちの目当てで持ってきたポリタンクに水を満パンにして持ち帰る。店に帰ると水をポリ袋に小分けにして冷凍庫にしまっていく。なんか新たな仕事を一つ覚えたようで嬉しかった。
アーリュは普通に僕を残して出かけていく。来た客に言葉なんか通じないから適当に挨拶をしてすぐ戻ってくるから待っててね、とジェスチャーを交えてもう日本語で伝える笑。どうせ英語もスペイン語も通じないなら日本語でも変わらないだろう。
店でぼーっとしてるだけで色々面白いものが見れる。現代日本では見ないようなでかい携帯を持ってる人や、お祈りの時に額を床に擦り付け過ぎで色が変わっているのを見せつけてくるおじさんや、お洒落な布地の服の後ろから超目立つピンクのブラの紐を明らかに見せつけている女性など。面白いわー\(^o^)/
アーリュはムスリムなので1日5回お祈りをする。まさに目の前でお祈りしているのを何度か見た。こんな経験も中々無いだろう。ちなみにお祈りの前には手足口をすすいで体を清めてから開始する。みんなそれようのやかんを家に置いてたりする。
2人で昼飯を食うと、昼過ぎには一度店を閉めてアーリュの実家にお邪魔した。ってかアーリュの住んでるところから歩いて5分くらいのところ。なんせ小さい町ですからね。
親戚の女の子と戯れてから市場で働く親族のところに顔を出す。これは彼の日課のようで家族に1日一度は会いに行くようだ。本当に家族を大切に思っているのを感じた。やりたいことがあって金を貯めたいのならダカールのホテルでもう少し働けばよかったんじゃ無いかなーと浅はかな事を聞こうと思っていたが家族のそばにいることには変えられなかったのかもしれない。
アーリュの家でたっぷり昼寝をしてから再び店を開く。この日アーリュはやたら働きすぎで疲れているアピールをしてきた笑。確かに営業時間だけ見ると長いかもしれないけど。。。。やることといったら茶を飲んで通りすがり人を捕まえて会話をし、たまに接客をする感じ。あ、今日は氷作ったか!笑。客とは言ってもバゲット二本とか歯磨き粉一本とか単三電池二本とかたばこ5本とか茶一杯とか小分けの水1つとかそういうものばかりで、毎回20分くらいかけて店の外に陳列する民芸品や布などの観光客向けのものは売れたのを一度も見なかった。僕が見た中で唯一高価そうだったのはキャンプなどで使うバーナーが1つ売れたところだろうか。
毎日台帳は付けているのだろうか?売り上げから新たな事を始めるために必要な金額に達するまでの目処は立てているのだろうか?ちゃんと売れ行きをみて商品の吟味はしているのだろうか?正直「自分は働いている」とは思っているだろうが長い時間店を開いているだけのようにも感じた。いや、その新たな事を始められるかどうかも彼にとってはインシャーラなのかもしれない。
彼はまず土地が買いたいらしいのだがその金額も教えてくれた。正直言って僕たち日本人からしたら出せない額では無い。というか正直安くすら感じる。そして彼は自信家でそこらへんの奴と違って観光の勉強をしてきているから土地があれば俺は何でもできると言っているようにも聞こえた。どうしても見立てが甘いのではないかと心配になってしまう。もちろん数日関わっただけの僕に彼の何がわかんだって話だけどね。そしてその事業がうまく行くかどうかも彼にとってはインシャーラなのかもしれない。
しかしそんな中で僕をもてなすために今日も二食も準備してくれたのだ。それだけで今日の売り上げが吹っ飛んでしまっているようにすら感じる。それは言い過ぎか?本当にいい奴で感謝もしてる!!育ってきた環境が違い過ぎるから僕たちの日本人との間隔のズレを感じるのは恐らく当たり前なのだろう。友達としては本当にいい奴だし感謝も尊敬もするけど一緒に仕事をするというと本当に難しいと思う。その点ダカールで頑張ってやってるかずくんは凄い。
これがまさにカルチャーショックというやつなのだろう。一緒に生活させてもらったお陰で新たな気づきを沢山得て、新たな考え方に触れられた。本当に彼を批判しているわけでは無く、超パンピーな日本人の僕が感じたことをここに残しておきたかったから少し踏み込んで書かせてもらいました。こういうのが「旅をして新たな価値観に触れる」ってことなのかもしれない。
そんな事を考えながら茶を飲み今日も夜は更けていく。時計も見ないので気づくと23時。下手したら人生で最後かもしれない星空水バケツで体を綺麗にして就寝。彼と生活をしたせいか水を浴びているときに、今日一日元気に楽しく過ごせたことに対して感謝の気持ちを抱いていることに気付いた。
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