朝顔を洗いに廊下に出ると誰かが寝てる。。そういえば昨晩僕の部屋のドミのベッドからマットだけを持ってった人がいたな。それなら部屋で寝ればいいのに。廊下の方が涼しいからかな。日本人の感覚からしたら人の行き来が多い廊下を好んで寝るとか信じられないけどね。
準備を終え4:30頃に出発。門から出ると迷彩服を来た警備員が笑顔で見送ってくれた。実は昨晩部屋が落ち着かずにあまり眠れなかった。ドミに1人だったんだけど急にセキュリティが不安になって寝てる間に誰か入ってくるという光景が頭を過ったからだ。警備員いるなら安心だったな。彼が買収されない限り。。。笑
宿を出ていきなり度肝を抜かれる光景を目にした。
え?バスもう一個分以上荷物詰んでんじゃん。昨日無かったよね?夜の間に積んだの?ってかどうやったらこういう風に詰めるの? え?いやこれ改めてみてもマジでやばいな。やりすぎでしょ!!笑
まだ暗い時間なのだがちらほらと人影。バイクタクシー略してバイタクが声を掛けてくるがしつこくはない。感じの良かった青年2人組は英語を喋ってくれ朝から気分は上がった。 挨拶から会話につながるところが素敵なところ。
ガラ―ジュに到着。思ったより人は少なく、僕が乗るジゲンショー行きと他の場所行きの計三台くらが同じ時間に出発するようだ。昨晩チケットを買ってから不安だったが正しかったようでほっとした。荷物はなんと2000セフと言ってきた。は?調子乗ってんじゃねーぞ、って始めようかとも思ったが僕の前の現地人も2000払っており明らかに小さい荷物の人も1000払っていた。もうチケット買っちゃってるし、この時間に来ている人たちというのは明らかに早く到着したい人たちで、別の移動手段を取るのも難しい、という完璧に足元を見ているような悪質さを感じたが現地人が文句を言いつつも払っているのを見て素直に払うことにした。
やはり7人揃ったら出発。昨日のうちに七人にチケットは売っているようで最後の1人が遅刻してきたのでそれを待っているようだ。セットプラスの車は上のこれ↑。ドライバー込みで8人が乗るのだからそりゃ狭い。ちなみにバスもあるらしくその方が安いらしい。もう少し言葉が出来れば、、、とかいってもしゃあないね。
チケットをよく見ると「6」という数字が書かれていた。これは恐らく六番目に買いましたよという事だろう。本当はもっと早かったのにアジア人だから悪いところにしておこうってされたのではないかと勘ぐってしまうが真相はわからない。
昨日と同じポジションに落ち着き動き出す。序盤は昨日よりも道のコンディションが悪い。工事中でう回路に回されたり、赤土が舞っていたり、速度を落とさせるためのがったんが超頻繁にあったり。一瞬浮き上がって天井に頭が当たるので 右側頭部は軽くたんこぶになってしまった。
車は相当ガタが来ている。ハンドルが常にビビってるし、ギアを変える時の異音はやばいし、ドア閉める時は超強く締めないとダメだし、窓閉めててもどこかから埃入りの隙間風入ってきてるし笑。
しかし見慣れない光景をたくさん見られたのはこのルートをとって良かったと思う点。まずアフリカっぽい家。でかい町の間にある小さい町の家はどこもこんな感じ。塀で囲まれており集落のようになっていそうなところもあった。
生活感あふれる光景。井戸の周りで洗濯をして干しているシーンも見られた。
例のコルダを越えたあたりで途中休憩。どこに行ってもフランスパンを山積みにして特製の具やチョコなどを挟んでくれるサンドイッチ屋さんがある。驚いたのは焼きそばパンがあったこと。チョコパンとそれぞれ100セフとリーズナブル。
トイレはどこかわからず単語も分からないので立ちションするジェスチャーをすると屋外のぼっとんみたいなところに案内してくれた。手を洗う水道は無かったのだが、みんなペットボトルを持ち歩いており前の人がそれを使って流せと貸してくれた。街中でも頻繁に足を洗っている人を見かけるのはイスラム圏の特長だろう。
さぁてあと半分頑張ろう!
道にはろばやら牛やらがふらふらと出てきたり立ち止まったりする。
となりの赤ちゃん。ぐうかわ\(^o^)/お父さんが写真撮れと勧めてくる笑。でも最後まで僕に笑顔を向けてくれることはなかった。。。
井戸は頻繁に見かける。日本が建築したという給水塔もみかけた。電気が通ってない家もありそう。
ちょくちょく見かける異様に盛り上がった赤土の岩みたいなやつ。これ多分蟻塚だよね?余裕で僕の身長よりも高い。
だんだん赤土だった景色が変わり始めた。
出発してから7時間くらいでジゲンショー到着。遠かった。ケツ痛い。。
今日の最終目的はここでは無く更にバスを乗り継がないといけないが僕にはジゲンショーで済ませたいことがあった。それは帰りのフェリーチケットの購入。2日掛かって疲れる移動をしてきたわけだがフェリーなら乗ってるだけで半日くらいでしゅっっとダカールに到着するのだ。
ということでバイタクの客引きを断りながら一度ガラ―ジュを離れる。
港までは思ったよりも遠く、20分近くかかった。
最近ヤギをやたら見るのだがこやぎさんめちゃくちゃ可愛いです。「めぇぇぇぇぇ~」の声がまたたまらない。
港に着くと入り口の警備員にチケットを買いに来たと必死に伝える。すると今日は閉まったから明日の朝8時以降に来い(と言われた気がした)。明日来るのでも十分面倒くさいが少なくとも週に何便くらいのフェリーが出てるかくらいの情報は経たうえで明日来るか決めたかった。しかしそれを聞きだすのは僕には無理だったのでダカールのかずくんに電話をかけ、直接警備員と喋ってもらった。どうやら週に4回出ているらしいが彼はその販売状況までは知らないとの事だった。十分!あざっす!明日もう一回来てみるよ。
一瞬このジゲンショーに一泊してチケットを買ってから出発することも考えたがまだ昼過ぎで時間がもったいない気がしたのでやはり最終目的地に向かい、明日チケットを買いに戻ってくることにした。
ガラ―ジュに戻り最終目的地までの移動手段を探す。実はここは余り情報を持っておらず、どれくらいの頻度で出ているもので値段が幾らくらいかというところもわからず心配していたところ。しかしそこらへんの人に目的地を伝えるとチケット係のところに連れて行ってくれた。数人の男たちが説明してくれたのだが、セットプラスとバンともう一つ何かあるようだがそれはわからなかった。一番安かったバンをチョイス。荷物代混みで1300セフ。運悪く一番最初で集まるまで待たないといけないが、ここまで来てしまえばそこまで急がないのでのんびりと待つことにした。
ガラ―ジュは結構広い。どこまでが今から出発する車で、どこからがただ駐車しているだけだったり、整備中の車なのかわからなかった。若干カオス感が漂ってる。
しばらく時間を潰してバンに戻る。1人の男に促されて一番早い人用の助手席に座ろうとすると後ろから物言いしてくる男。が結局僕が一番早く来たと納得してくれたようですぐに笑顔で握手を交わした。僕がチケットを買ってから1時間くらいで出発。セットプラスもあることを考えると結構頻繁に運行している区間の様だ。
助手席はさっきまでとは比べ物になら無いくらい快適で気持ちよく居眠りをした。そういえばダカールに飛行機で到着してすぐに黒人たちに囲まれてタクシーだとか両替だとか言われたときは怯えも感じたわけだが気づけばその感情は無くなってる。黒人たちに囲まれ、というかぎゅうぎゅうに詰め込まれて何時間一緒に居ても特になんとも思っていないというのは間違いなく成長だと思う。ブラックアフリカを狙ってきただけあるなこれは!
1時間弱で到着。
その町の名前はOussouye。読み方はウスイ。( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)
ピンと来てくれた人は読者の中で何名くらいいらっしゃったでしょうか?僕の出身は千葉県佐倉市の臼井という地区。そうウスイです!奇跡のシンクロ!しかもしかも今の時期このウスイでは10年に一度という超レアな祭りをやっているという。どう考えても俺に行けって啓示でしょ!!ということで遠路はるばるセネガルのウスイにやってきた!見てもらってわかるように田舎町だがそれもまた通づるところがあっていいね。いや、臼井はここまで田舎じゃないけどね笑
宿の目星は付けていたが場所がわからず訪ね歩いていると、英語を喋れるおじさんに辿り付いた。彼は周りの人にも聞いてくれ、場所を突き止めてわざわざ宿まで連れて行ってくれることになった。彼はウスイ出身だが普段はセネガル北部のサンルイで社会科の先生をしているという。日本人は好きだと言ってくれた。彼は日本の歴史にも興味があるらしく"mustsu hito"(彼が打ってくれたまんま)を知っているかと聞いてきた。ムツ イトーと言っていたと思う。現代の日本を作った人だと言うが思い浮かばず。分かった人は是非教えてください!
そして宿が思った以上に遠かった。彼は英語を喋らない宿の人との仲介をしてくれた為、スムーズに手続きが終わった。実は祭りの大詰めは今日から3日後だという。思っていたよりも遅めだが帰る日も決めていないのでじゃあ少し伸ばしたい、というと残念ながら最初の2日は空いてるが後の2日は結婚式の団体が来るから泊まれないらしい。彼は友人がやっているという宿にも電話してくれたが全く同じ理由で断られてしまった。祭りのその日に合わせて結婚式をするのが縁起がいいとかいうことかもしれない。
どうしよう。。。まぁいいか!とりあえず2泊してその間に考えよう。おじさんはニヤッとして「自分に出会ってラッキーだったね」というと電話番号を僕に伝えて帰っていった。マジでいい人
移動の埃と汗がやばかったのでシャワーを浴びて昼寝。日が沈む直前に少しだけ散歩に出た。今までの町以上に挨拶が気持ちよく、絡んできてくれる人が多い。田舎ならではの感覚。
隠していた下心を白状するとどっかで夜飯を食べさせてもらえないかなと期待していた。というのもセネガルを良く知る日本人数人からそこら辺の人にお腹空いたって言えば食べさせてもらえるかもよ、という本気か冗談かわからないことを聞かされていたから笑。セネガルにはテランガという日本語で言うとおもてなし、と似たようなことを意味する言葉があるらしい。確かに皆親切だよな!
しかしそううまく行くはずもなく散歩をしていると日が暮れてしまった。栄えているあたりには確かに人が多く出てはいるがまだそこまでお祭り感は感じず、歩いていてもお手ごろな飯屋は見つからなかった。と、片言の英語で話しかけてきてくれた若者。これは頼ろうと思い彼に飯食えるところを案内してもらった。そして彼は僕が1人で飯を食うのを隣で待っていてくれ、最後にはなんと宿まで送ってくれるというではないか笑。いや、知ってるからいいよ、というも大丈夫だからと言う。偶然通りかかった車を止めたかと思うと俺の友達が乗せて行ってくれることになったから乗れよ、と。なんてすばらしい町なんだー\(^o^)/常に後から金をせびられるんじゃないかとか家の場所知られちゃって大丈夫か?とか思う自分が恥ずかしく感じる。
彼はこのあと着替えてからディスコに行って女を物色するみたいなことを言っていた。ディスコがどんなものなのか気になったが今日も疲れていたし、まだ数日いるのでまた機会もあるかなーと思い断った。