ゆっくり寝る予定だったが朝日で6時ごろに目が覚めた。洗濯をして屋上に干しに行くと雲ひとつ無い、また、風もない快晴だった。鏡張りの時は少し雲があったほうが良い、とも聞くがここまで気持ちの良い快晴ならそれはそれで良い。
ツアーは午後からなので少し町に出てみる。久々に民族衣装を着た人たちを見たのと同時に中米の、特にグアテマラが少し懐かしく思えた。しかし残念ながらウユニの町では日本人の評判が良くない、との話がある。なぜならば過去に宿泊していた人たちのマナーが悪く、日本人が出禁になったこともあるとの噂。その話は忘れていたのだが、メルカドなどで話しかけた時の冷たい態度などを見てその話を思い出した。もちろん全員が全員ではないのだが残念な話。だからこそマナーを守ることを心掛けた。
まずはバスターミナルに行き次の目的地ラパス行きの値段と時間を下調べ。僕たちはもし今日のツアーで満足したら明日の夜行で出発しようと思っている。これはウユニの町に来る日本人としてはかなり短いほうだと思う。白い方、鏡張りの方、昼間、夜、又天気が満足いかない、等みんな5回くらいツアーに行くらしい。
今日は日曜なのもあるのか市も出ていたので3人でぶらぶら。お目当ては「リャマ丼」そうです。ご飯の上にリャマの肉が乗ってる奴。幾つか売ってるところがあったが人が多かったところでお持ち帰りした。
これ6ボリバール(100円くらい)なのだがコスパ最強。肉自体はラム程の匂いは無く硬めの肉で特別美味しくは無かったがコスパ考えれば僕は毎日でも食える。腹が減っていたので同じく6の鶏丼も食って満腹。ボリビアは飯が美味しくないと聞くがこれからも期待中南米ではジュースも食い物もなんでもビニール袋に入れる。
宿は今いるフロアが僕たちしかおらずしかも同じフロアにキッチンもトイレもあるので独占状態で快適過ぎた。
15時にツアー会社に到着。日本人がよく使うのはHODAKAというのとその隣のBRISAというところらしく今日のツアーはBRISAだった。Avenida Potosiにツアー会社が集まっている。同じ宿の人だけで16人集まったので8:8で二台チャーターしてくれていた。割引もあったらしく1人120ボリ。日本人からのオススメの張り紙が一杯してあった。
僕が乗る方の車はけいきさんたえこさん(一ヶ月くらい一緒)、ゆうじさんなおさん(グアテマラからなんだかんだ5回以上再会)、あきらさん(ブエノスアイレスで知り合った)りょうへいくんゆきちゃん(けいきさんたえこさんの知り合い)、と信じられないくらい見知ったメンバーで本当に最高だった。
僕たちのプランは
①水ないところでトリック写真
②水あるところで鏡張り
③水あるところでサンセット
④水あるところで宇宙
という贅沢プラン。
1時間車を走らせる。まずは水無しゾーンだがなんかタイヤの跡だとか茶色い部分があるだとか綺麗じゃない。妥協はせずに"Mas blanco por favor."で4回目くらいの場所で納得。
そして撮影開始ー!昨日も楽しんだがやはり似た価値観を持った日本人同士の方が断然面白かった。ガイドのカルロスは何回も移動させられてテンションが下がっていたので皆んなで持ち上げまくってカメラマンをして貰った。褒められるたびにどんどん乗ってくるカルロス。やはり慣れており上手。恐竜などの小道具は車に積まれている。ここまで来たらみんなの顏徹底的に隠してやる。(笑)
恐竜を蹴とばすはずが顔から食われたたえこさん
靴に乗ってる、的な!
もちろんデビル君でも。皆さん付き合ってくれてありがとうございました!(笑)
初対面のりょうへいくんとゆきちゃん。2人にはこの後素晴らしい写真を撮ってもらいました!
ここで気付いたことはトリックアートを撮る時に日が傾いていると撮りにくい、ということ。どういうことかというともちろん逆光はダメ。しかし真反対で撮ろうとするとカメラマンの影が映りこんでしまう。ということで少し角度を付けて撮影するわけだが少し暗くなってしまったりするのだ。トリックアートなら日が真上にあるデイツアーですね!
一同満足して水ありゾーンに向かう。少しずつびちゃびちゃしてきて少し先には鏡が見えていた。半ば諦めていた鏡張りだったのでいざ目の前にすると胸が高鳴るのを感じた。あんまりこんなことないんだけど。しかも!ほぼ無風(^o^)/雲無いけどもうそんなことはいい!360度鏡張ってるぜー!!テンション上がるー!!
皆んなで写真撮りまくろうぜ!!ひゃっほー(^o^)/
"UYUNI"
鏡ばってはいるがちょっとした風や人が動いた時など、全く波が無い状態を狙うのは難しい。これは綺麗だ!しかしスタンプ疲れた!もう下側はいい!(笑)
そして更に日が傾きサンセットこれがまた美しい。。
思っていた以上に夕焼けの時間は長く皆で思う存分写真を撮り景色を楽しんだ。夫婦でこんなにお洒落な写真。ぜ、全然羨ましくなんてないし。。
みんなの良いカメラで撮ってくれるということで調子に乗ってかっこいい写真頂きました この為にわざわざアサラト持って行ったのです。
そして日が完璧に落ちて夜タイム。実はウユニの夜の鏡張りを綺麗に見るためには雨季で水がある、天気が良い、以外に条件がある。それは新月であること。なぜならば月が出ているとそれが明るすぎて他の星が反射しにくくなってしまうから(多分ね)。そして4月の新月は7日。今日は10日。正直そんな変わんねーべ、と思っていたのだが来てみてその意味を痛感した。しかし、今日は21時過ぎに月も沈むらしい!しばし月も込みで楽しむ。あれ、星ってこんなに沢山あったんですか??完璧に僕が見てきた綺麗星空No1更新。
もちろん寒いわけだがそんな事も忘れるくらい贅沢な気分。けいきさんと買ってきたワインを開けて皆んなでラッパ飲み。このツアーでコンデジだけで旅しているのは僕だけ。皆撮影上手すぎるしカメラも高性能すぎる。自分には使いこなせない感ある。いつもみんなの綺麗なカメラで撮影してもらう、という、図々しい奴です。かっこよく撮れてるなー。デビル君も写ってるよ。
そして月が沈む。この、ウユニの夜の鏡張りで空の星が綺麗に反射してる状態は通称"宇宙"と呼ばれる。僕は仕事してた時に先輩の修平さんからウユニ行ったら宇宙してきてね!と言われたのがとても印象的で昼間よりもこの宇宙を楽しみにしていたのだ。正直少し風が出てきてしまい完璧な宇宙、では無かったかもしれないが僕の心は本当に満たされた。5回以上来ている人も今日が最高だったという。
もちろん天気にも恵まれたが僕の心がここまで満たされたのには他に理由があるのは自分でも明らかだった。
それは今一緒にいる仲間たちとこの景色と今という時間を共有できたこと。もともと孤独な一人旅を初めて約7ヶ月。この旅で出会った、皆んなと偶然(いや必然?)の再会を果たして今一緒に最高な時間を共有できている。
美しい、というよりも幸せ、を強く感じたこのツアーはマジで最高過ぎた。景色を見ながらここまで幸せ、と強く感じたのは初めてだ。自分の目で世界を見てこよう、と出発したこの旅。正直言ってウユニも写真が美しすぎて本物はそうでもないのではないか、という疑念があった。しかし、これはもう、何も言えない。話題になってみんなが見に来る理由が本当にわかった。こういうのを自分の目で確かめる為に旅に出たんだが思っていた以上に人との出会いが素晴らしい旅になっていることに改めて気づいた。
ツアー終了時間の22時になり一同大満足の中車に乗り込む。遠くに少し町の光が見えるだけの中でガイドはどうやって湖から町に繋がる道を探すのだろうか。もちろんカーナビなどない。星??感覚??
町に戻りカルロスに感謝のチップを渡して宿に戻る。3人でカップラーメンを食いながらしみじみと今日のツアー本当に良かったなーと余韻に浸ったまま眠りに着いた。最高な一日終了。ということで予定通り明日の夜行でラパス向かいます。
※皆さん写真本当にありがとう。自分だけだったらこんな素晴らしい写真たち撮れませんでした
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