ナガレから2度目の遠征。今この宿にいる人で僕が次帰ってくるときにも残っているのは1人だけ。前日の夜は皆と話をしたり完成していない人のマクラメを仕上げたりして過ごした。
朝6時に起きてパッキングをする。また大きなバックパックと少しの荷物は宿に置かせてもらう。早くパッキングが終ったジヨさんが朝飯を作ってくれていた。3人で掻き込み出発。宿のみんなと別れを惜しむ。僕はまた戻って来るが2人はほんとに最後。大体こういうときは「いってきます!」「いってらっしゃい!」と言って別れる。日本人らしくて好き。
シャトルバスだとQ50、チキンバスだとQ35ということで2人は荷物も多いのでシャトルで行くことにしてチケットを買っていた。シャトルはこういうハイエース。
サンペドロからアンティグアは大体3:30。とりあえずアティトラン湖周りの山を越える。今回の相方は酷い山の揺れとカーブだが即効で寝る元看護師のうし君と、やっぱ飛行機のチケットキャンセルしてナガレに戻ろうかな、とナガレを出ることを惜しむ韓国人だけど日本語ペラペラのジヨさん。
2人とも面白い(笑)うし君はあたまぐらんぐらんして隣の人に迷惑をかけていたので最初は後ろから肩を抑えていたが信じられないくらい起きないので途中で迷惑覚悟で諦めた。ジヨさんは「来年の年越しもみんなでここに集まりましょ!」と。一時間に一回くらい思い出しては寂しがっていた。ほんとにサンペドロでの生活が楽しかったようだ。
休憩した時にとても綺麗な庭があった。吊り橋なんて洒落てる。
アンティグアの町に到着。僕はすぐに自分が好きな町だと感じた。ちなみに前行ったシェラは好きではないと感じた。あくまで個人的感想。聞いた話だとスペインが攻めてきたときになかなか諦めずに戦ったのがアンティグアで、すぐに降伏したのがシェラだから今も町同士仲がよく無い、という噂。
街並みはここらで定番のコロニアルでカラフルなやつ。他の町と比べても石畳感が強く趣はあるけど車とかバイクとかのガタが早く来そうだな、とか勝手に考える。町の中には多くのペンキ屋さんがあった。
うし君が予約してくれていた日本人宿に到着。実は僕は日本で旅のことを考えているときはここシェラでスペイン語の勉強をしようとしていた。これは日本人旅人にとって定番。しかしキューバで出会ったゆーすけさんからサンペドロの話を聞いてすぐに切り替えた。なので日本から出る前にワクワクで胸を膨らませながらアンティグアの日本人宿の場所を地図で確認したりしていた。その場所に自分が立っていると思うと感慨深い。治安が悪いと言われるグアテマラ。イメージだと目をぎらぎらさせた奴らばかりのエキサイティングな国だと思っていたが場所を選べば現地人の笑顔がほんとに素敵な国。
宿にチェックインするとサンペドロで出会った旅人達数人と偶然再会した。運が良いことにドミが一杯だったので3人部屋の個室にドミと同じ料金で泊まれることになった。
今日やることは幾つかある。
1.うし君とジヨさんは3日後に前僕がいたメキシコのサンクリに行くのでそのシャトルバスの手配。
2.ここにきた目的であるアカテナンゴ登山のツアー探し
3.僕はこの後中米を下るので米ドルが必要。アンティグアのATMではドルとケツが選択できるところがあるということでドルを下ろす
4.マクラメ用の糸と石をゲット
まず1。客引きに話しかけられサンクリまでQ320と言われる。友人が250で前に乗ったと聞いた、とホラを吹くと250がシャトル代でそれ以上がおじさんの取り分だから260までしかまけられない、と言われた。しばらく話しているとお前ら気に入ったからあそこのエージェントに言って俺の名前出して事情説明しろ、と言われた。おじさんの取り分なくなるじゃん。と言ったが気に入ったからいいよ、と。ジヨさんは疑っていたがちゃんとしたエージェントオフィスだったので250で手を打った。
2.アカテナンゴツアー。幾つかのエージェントで話を聞くとケツ払いとドル払いがあった。どこもツアー内容は一緒で1泊2日のツアー費、宿までの送り迎え、食事、テントと寝袋レンタル、ガイド付きで安くてQ250(約4000円)。一か所だけ同じ値段でさらに水も付いてくるところもあったが、水はすでに準備済みだったので最初に目をつけた水無しで感じの良いところで手を打った。この他に入山料のQ50が必要。ちなみに泊まった宿で申し込むと同じ内容で、275➕50なのでQ25安くなった。
3.ATM。聞いていたATMで降ろそうと試みる。ドルを選べるATMは大きくて赤い$マークのステッカーが貼られていた。が、最近僕のJALカードのICの調子悪い。不安が的中してエラーが出る。ICのところ拭いたりして4回目で読み込み成功。しかしすったもんだした結果やり直しになったりカードが出てこなくなったりして焦ったが、結局別ののATMで無事に下ろせた。最初はATMの1日の限度額を超えていたようだ。悪化しないようにICの部分大切にしよう。アンティグアで降ろそうとしたけど金が出てこなかったのに後日明細をチェックすると降ろしたことになっていた、という話も聞いたので要注意。僕は最終的に友人に聞いていたソカロの西側の通りのBACという銀行を使った。ちゃんと係員もいて安心。
4.5calleのマックの前にある石屋に寄る。サンクリよりも石の品ぞろえが多かったように感じる。3人で1時間くらい物色してそれぞれ気に入った石を買う。僕は前から気になっていたタイガーアイをメインに幾つか買った。今日思ったのだがサンクリを出るときに師匠のひとりから貰ったラブラトライト。ずっと綺麗だなーと思い、僕の一番のお気に入りだった。この石屋にも10個近く大きめのラブラトライトがあったが僕の石に敵う輝きと色を持っているものは見当たらなかった。改めてこの石が好きになった。これからも素敵な石に巡り会えたらいいなー!
途中で観光スポットの時計台を見つけた、が生憎すぎる雲。また晴れた日に見たいな。アンティグア、といえばここと十字架の丘と街に点在する廃墟となった教会あたりが有名な観光スポットだろう。
時計台の奥の土産屋は超規模デカかった。
理解が難しい謎の生物。
そして初めて出会ったサンシモン様。あ、怪しすぎる。しかしパッと見怪しくても心から信じている人がいるのは事実。僕は誓った。絶対にサンティアゴに会いに行こうと。
それなりに順調に全ての用事を済ませ、スーパーで今日の夜飯と明日の朝飯を買って宿に戻った。夜飯はジヨリーダーによるパスタとワカモレとセルベッサ(ビール)。ワカモレとはアボガドを混ぜた奴。潰してトマトや玉ねぎなどの野菜を混ぜたペースト。今までちゃんと食べたことなくて正直興味なかったがめちゃくちゃ美味かった!作り方も教えてもらったのでこれからの節約生活に活かそう。
夜飯を食った後は3人でマクラメ(笑)一応、恥ずかしながら僕がマクラメを教えた2人。僕も基本的な事しかできないけどなんとか教える事は出来たと思う。気づけば最近はマクラメが僕の中で意外と大きなウエイトを占めているなー。3人でゆっくり一緒にできる最後の夜だったので楽しみながら編んで就寝した。
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