キューバ最後の朝もあまり眠れずに7時過ぎから共有エリアの椅子でぼーっとする。朝からきつめの日光。
体調は更に良くなっている。発疹も残っているのは胸のみ。
今日からとりあえず魚以外のものは少しづつ食っていいと言われたが万が一のことで出国できないと最悪なので今朝も果物とグアバジュースだけ飲んだ。
洗濯物をピックアップし、同じく日本に帰るあずささんと宿であーりんさん、まりこちゃんを待つ。相変わらず水がダメだったので2人ともシャワーを浴びれず、トイレも少し我慢している状況だった。
4人でキャピトリオの前でボロタクシーを拾おうとすると道の向こうからこっちに渡って来い、と一台のタクシーが停まっていた。どうやらこちら側で停まってはいけないようだ。そういえば先日革命広場に行く時もここから拾ったのだが、出発した瞬間に運ちゃんが警官に止められてなんか書類見せてたっけな(笑)
ぼろぼろだったが値段を聞くと4人で10CUCだった。キャピトリオ→空港は15とか20とか聞いていたのでこの値段で納得して即決。
相変わらず意外と遠く、40分近い道のり。体調不良に泣かされた6日間だったが、振り返れば病院を始め、果物や水分を手に入れるための地元民用の店に行ったり、また現地の人の家に泊まるような形だったり、とそれなりに地元の人と触れ合い、生活を垣間見る、くらいはできたかな、と思う。しかし万が一もう一度来る機会があったら次は東の方のサンティアゴ・デ・クーバまで行って音楽を楽しんだり、さらに田舎の街を見てみたいなぁ。その時まで今のキューバがそのまま残っている保証も無いけど。
ということであまり良い思い出を作れなかったキューバだが敢えて何が好きだったか、と聞かれると空と雲。これが本当に綺麗だった。真っ青なキャンパスに多種多様な白いもくもくが乗っかっている。
空港に到着してチェックインを済ませ、空港内の換金所で残りのCUCを円に戻そうとする。CUPは1CUC分も無かったのでカンクンの日本人宿で誰かにあげる。しかし二か所回っても円が品切れだからセキュリティの中の所に行け、と言われる。まぁ、もちろんサービス精神というものは、無い。待たせてごめんね感や、待たせたのに円が無くてごめんね感は一切ない。たまにサービスというより気さくで笑顔な人はいるが。
出国手続きは無いようなものだった。セキュリティを抜け超わかりにくい換金所で聞くとここではアメリカドルしか扱ってないよ?とのこと。出ました出ました(笑)もう率の悪いアメリカドルでもいいか、とも思ったが疲れて早く椅子で休みたかったので日本人宿での交換を目指そう。
ゲート前では3人がマラカスを振っていた。三人は体調に泣かされ続けた僕を哀れに思って励まそうとしてくれていたのだとろう。これやってるといい事あるよ、という口車、いや励ましに乗せられ3つも買い、飛行機を待っている間4人でマラカスを降り続けた。また無駄なものを手に入れてしまった(笑)
アエロメヒコでは日本語吹き替えの映画が見れ、Lifeを見始めた。良い評判は聞いており、そのとおりでとても面白かったのだが、ハバナ→カンクンは約1時間なので見切れず、そのうち全て見ようと誓った。この映画を見ていて改めてアイスランドには絶対行きたいと思った。そしてグリーンランドにも興味が出てきてしまった。
空港では荷物が出てくるのに50分くらい待ち、さらにADOのバスを50分くらい待ったが、あーりんさんが持っていたトランプのお陰で楽しく過ごす事ができた。こういう待ち時間で空港やバスターミナルなどで座り込んでいる人たちに昔は嫌悪感があったが全く気にならなくなってしまった。周りの目はあまり気にならず、邪魔にならなければいいか、と思うようになった。こういう待ち時間に仲間がいると楽しく過ごせていいもんだな、と思う。
結局朝の10:30にハバナの宿を出てカンクンの宿に着いたのは6:30位だったがとりあえず体調が万全で無い僕にとって、連絡が普通に取れ、水が普通に使え、24時間のコンビニがある、又大陸に戻ってきた、という状態にとても安心した。しかも1週間くらい過ごしたカンクンは僕にとって既に大分馴染のある町になっていた。空港に着いた時には帰ってきた!感すら感じた。
4人で宿に着くと先日のガク君に続いてメキシコシティで一緒だったトモさんが到着していた。こおいう偶然の再開は本当に嬉しいしこれからもどういう再開があるのか楽しみ。
やっと落ち着いた状態で自炊出来るので、魚は避けて好きなものを入れていつものパスタを食った。48時間ぶりの炭水化物はいつもの自分の日本の醤油味だがとてもうまかった。キューバはレストランで食べた時も、特別美味いかと聞かれればそうは思わない。あれ?高い所で食べてないからですか?笑
ただCUP払いのアイスやジュースは上手かった。また僕が食べれなくなってから知ったプレート料理は上手そうだったので再び、万が一行くことがあったらリベンジしたいなぁ。
共有エリアで良く知った人たちと会話を楽しんでから明日からのことを考える。とりあえず眼鏡の堕天使の説明がスペイン語交じりで不安なところがあったので明日はメキシコの医師にも話を聞いてみよう。正直なところ、食べ物で何か出たりした経験のない僕にとって、今回の経験は本当に怖いものだった。一生魚食えないのかなぁ、とか日本に帰ってアレルギー検査したほうが良いのかなぁ、とか結構本当に一時帰国も考えた。
とりあえず今後の方針を考えるためにも明日メキシコの医者のセカンドオピニオンを聞きに行くことに決めて、大陸で地に足が着いた状態で、ゆっくりと落ち着いて床に就いた。
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