朝5時に起床。今晩どこか別の宿を取るのか、それとももうバンフを離れるのか。
1日思いっきりエンジョイして今晩出発する!に決定。飛行機は調べたが直前なので高いし、カルガリー空港まで行く足を考えるのが面倒。よってバス。お得意様のグレイハウンド。バンフ発のケベック着:"2days & 15hours"ですよねー。まぁ今から飛行機取るより半額以下だし大陸のでかさ、自然を満喫するためにもいいか。
こう聞いてもらうと、最初から飛行機とか宿とかちゃんと決めといたほうが早くて楽だし結局安いんじゃないの?とか思うと思うし僕も思う。でも焦らない旅だし急に行きたいところができた時に残念な感じになってしまう。行き当たりばったりになってしまうが、まぁ、楽だしこれも自分のスタイルかなと思っている。
早速今晩9時発で支払いを済ませるとチケットは自分の責任で印刷してきてください、の表示。宿で試みるもプリンターの調子悪いから無理、と追い返される。他の宿に宿泊客のふりして行くことも考えたが時間も迫っていたので今日のガイドに相談することにする。
チェックアウトを済ませ、ツアーが終わるまで宿にバックパックを預かってもらう。
そしてついにツアーの時間が来ました!僕がどうしても見ようと決めたうちの1つロッキーマウンテン。色々調べたり友人に聞いて現地発、日本人経営の日帰りツアーに行くことに決定!!バンフ国立公園とヨーホー国立公園内のロッキーを代表する湖を巡る。日本人ガイド付きで1万円ちょい。悪くない!
ロビーで待っていると 久々にファミリーネームで呼ばれる。もう1人同じ宿から女性が参加。
大きめなバンでトータル9名を各宿でピックアップ。独り者は僕と、大学生の女性2人の3人。あとは2人組が3組だった。いざ湖へ
見どころの1つモレンツカーブ。これは昔カナディアンロッキーを走る鉄道の宣伝写真を撮るときにカメラマンが愛した場所らしい。本当に素晴らしいところだが僕の腕ではかなりいまいち(笑)もしよければネットで調べてみてね。
移動中はガイドから環境保護の話や裏事情などが聞ける。
印象に残ったのは山火事の話。公園の管理局は昔は落雷などにより山火事があった時には、急いで消していたが今は勝手に鎮火するのを待つらしい。むしろ管理局が管理しつつ火をつけることもある。なぜか?山火事にも自然界の中での働きがある。まず古くなった木は弱くなり害虫が増えたりするのでその木を焼いたり害虫の駆除したりするリセット、あとは木が無くなり地面によく日光が届くようになり草が増え、動物の食料となる→動物が増える、といったような話。
次に来たのはモレーン湖。現地の人に聞くと人気一番の湖とのこと。水量も多くいいシーズンは7,8,9あたりらしく今日は土曜日でもあるので駐車場一杯。規制がかかっていたが商用車だったので顔パス。素晴らしい!
展望台まで10分弱上るが運よく”ナキウサギ”(ピカ)が顔を出してくれた。大きめのハムスターみたい。彼らは草食動物で”きーきー”と鳴く。望遠無いから小さい(笑)
続いてリスの参上!普通に野生で出てくるから感動する。
そして、モレーン湖!向う側には10ピークスと名付けられた山が見える
パノラマで取ってみた。
この色についてガイド聞いてみると氷河が動いて岩を削ったときにその成分が解け水に混ざる。それが日光の光を屈折させてこの色に見えるとのこと。ロッキーといえばこの水の色のイメージが強い。実際に見れて感動
新たな大陸へ渡ったデビル君も感動!(久々だけど忘れてたわけじゃないよ)
後ろを向くとこの光景。なんか昨日も言ったけどこの緑色の絨毯みたいな感じにグッとくる。
続いてレイクルイーズへ移動。ルイーズとは昔美しくて人気のあったお姫様から取った名前らしい。恐らくロッキーマウンテン、という時はここの写真が使われるのではないか。向う側にはヴィクトリア氷河が見える。
すぐ隣にはホテルがあり、ここの庭の花を一緒に移した写真も見る。
ホテルの中には世界最大のシカ、ムースの角や
金持ちの象徴、エルクの剥製が並ぶ
このムースって体重800kg、肩までの高さ2m、角の大きさも2m以上なったりするらしい。肩まで2mって顔の高さどんだけだよっ。
ムースに興奮した後は昼食をとる。ガイドがホットドッグを作ってくれている間に少し周りの森を散策。キノコやコケや木の実が沢山。野生動物が沢山生息しているのも納得。
え?これなに?熊が爪研いだ感じですか?実際熊もでるらしい。
うむ!うまい!オーストラリアではべズは材料出すだけでほとんど関与せずユーたち作っちゃいなよ、って感じだったがここらへんのサービスに日本らしさを感じる。
午後の一発目はナチュラルブリッジ。長い年月をかけて岩を削って貫通したらしい。
ナチュラルブリッジもいいけどこの水の色がほんとに好き!!舐めてもいいですかって聞いたら辞めてください、って言われました。
さてさて本日最後の湖エメラルドレイクへ
今日の中で一番濃く見えた気がする。
パノラマで撮ってみた。
ここ実はカヌーで湖上を行くアクティビティあり。僕は行かなかったけど行った人たちは大満足だった。その間ガイドの方と遊歩道を歩きながら話しているとその方は世界一周経験者だった。別にずっとここにいるわけでもなくどこに行くか考えているとのこと。僕より若かったが先輩にいろいろ話を聞かせてもらった。
湖との別れを惜しみつつツアー最後のスポット、タカカウの滝へ。ここナイアガラよりも落差が大きい滝なんだって。しかし天気もあってか地味なイメージになってしまった。好きな人ごめんなさい。
滝の前は温度も低く、植物が成長しにくいらしく周りと比べると成長していない。
よく見るとみんな滝側(右側)から逃げるように成長している。
ここに行くまでの一本道で面白いもの発見。道路の形的にバスは曲がり切れない。だからスイッチバックして上り下りするらしい。最初はもちろん普通に上るが、曲がり角で曲がるのを諦めて、バックで上っていき、次の曲がり角で頭から抜けていく。想像できますか?
僕たちのバンは切り返しで行けたが前のバスはバックで上っていた。すると上から下りてくる車が。ここでのルールはこの場合バスが優先らしくドライバーはホーンを鳴らしまくる。知っている人たちはこのように渋滞を作りながらも待ってくれる。
さーて十分満喫して帰路に。そしたら晴れてきやがった
ずっと曇ったり雨だったりしたけどそれでも想像を超えて綺麗な風景を見せてくれたカナディアンロッキー。旅を通して基本的に後悔したりとか、残念、とかは思わないスタンスに決めている。晴れていたら今回見たよりもさらなる絶景が待っていると考えるとかなりわくわくしてくる。ということでカナディアンロッキーはもう一度来たいところに認定!!※僕の写真スキルの影響で汚く映っているところもありますが実際はもっと綺麗です。
バンフに到着。ガイドに相談すると図書館でチケット印刷できるのでは、とのこと。確かに!ということで昨日に引き続き図書館に行き無事印刷完了。
うまかったー。お手ごろな上にパスタ頼めばパンとサラダも付いてくる。満腹になり宿に荷物を取りに戻る。
このあと約3日バスなので宿のトイレで歯を磨いたり、下着、Tシャツを変えたりする。シャワーを浴びれないのは残念だがしょうがない。
たった1日のステイだったか結構名残惜しく感じた街バンフ。ここはまた来れるといいな。
昨日の朝下ろされたグレイハウンドのバス停に行くとオフィスは閉まっている。チェックインとかしなくていいのか不安だがまぁ待つしかない。するとツアーで同じだった女性と遭遇。同じくらいの時間のバスでバンクーバーに戻るらしい。共にした時間は短かったけど同じ冒険を終えた仲間のような気分(向うはどう思ってるか知らないけど(笑))
改めてバスのチケットを見るとケベックまでで乗り換えなどの影響で計8枚無事に到着できるかどうか一抹の不安。
まぁなんとかなるだろう!まだ見ぬ大陸東側をめざして僕はバスに乗り込んだ。