9時ごろに2人で宿をチェックアウトしてグラナダ行きのマイクロバスが出ていると聞いた場所に向かう。2km以上あったためバックパック持ってたらきついかな、と思いタクシー乗る?とトゥーリーに聞くと全然大丈夫だから歩こう、とのこと。逞しい! 宿にあったなかなか味のあるベンチ。
実は僕は今一つ問題を抱えている。先月末からメインで使っていたvisaのクレジットカードが何故か使えなくなっている。最初はATMの問題かと思い余り気にしていなかったが国を変えてもダメなので昨晩電話してみると、不正使用の疑いがあったから止めてます、とのこと。うわーまじかー。どうもここ最近スキミングされたというよりは前にされていたのがこのタイミングで悪用されたようだ、とのこと。
むこうで不審に思うところがあり止めてくれたらしい。メールアドレスとか登録してあって止めましたよ、って連絡してもらえたら嬉しいんだけどな。ということで約8万円分くらい使用確認をされたが身に覚えがなかった。なんかゲーム関係のものだったらしい。しかもそうなってしまうとカードを止めて再発行して番号変えるしかないらしい。そして残念なのは今現在海外の支店などで受け取ることはできないらしい。つまり、とりあえず実家に新しいカードを送ってもらうかどこか海外の住所を指定して送ってもらうことになる。
とりあえずタイミングよく今月末はブエノスアイレスで少しゆっくりする予定だったのでそちらの宿に連絡をして、カードの送り先にしてよい、という許可を頂いてカード会社に連絡した。無事に受け取れることを心から祈っている。前の荷物の件があっただけに。
さて!気を取り直して バス停まで歩く。マナグアは結構暑く、汗ばむ。とりあえず予備のカードで金を下すために近くのショッピングモールに寄った。問題なく下ろせて一安心。
トゥーリーは昨日僕に話しかけてきたことからもわかるようにかなりアクティブ。とりあえずなんか疑問に思うことがあったらすぐにそこら辺の人に聞く。昨日はここら辺の路上で売ってる料理の相場を教えてくれ、とか聞いてた。逞しい!そしてその調子でちょいちょい道を聞きながら進む。僕は調べてあったので知っていたが助言しても我が道を進むようだったので任せることにした。
しばらく歩いている。僕が思っている場所と方向は合っている。すると急に後ろから悪そうな感じの2人組が僕たちを抜かしがてら何か言ってきた。僕が一つだけ聞き取れた単語はペリグロッソ→危険。僕たちの行く先を指さして危険、と教えてくれたようだ。おまえら、見かけによらずわざわざ教えてくれるなんて超いいやつらだな。そして超悪そうなお前らが言うなら本当に悪いんだろうな。言われてみれば確かに昼間から酒飲んだおっさんが絡んで来たり人通りは少なくなっている。
急に超不安になるトゥーりー。そこらへんで座っていたおばさん2人組にも危険なの?と聞くと、危険だよ、と答えてくれた。タクシー乗る?それとも歩く?と一応僕に聞いてきたがタクシー乗ろう、といいたいのがわかったし僕もその方がいいかな、と思ったのでタイミングよく通りかかったタクシーに乗った。若者たちよ、おばさんたちよ、丁寧に教えてくれてありがとう!
ということでUCA(ウカ)、セントロアメリカ大学、というところに到着。ここの前からバスが出ているらしい。タクシーを降りるとすぐに客引きに捕まり小さ目のバスに乗り込む。25コルドバ。約100円。
荷物は手際よく上に乗せてくれた。
全く待つことなくすぐに満員になり出発。通路まで人が一杯だったが僕たちは運よく座れた。約一時間でグラナダの町に到着。 トゥーリーに起こされたのだが、僕は一瞬この町の光景にデジャヴを覚えた。グアテマラのアンティグアに来てしまったのか、と寝起きだったのもあり本当に一瞬錯覚した。アーチ形の通路などパルケの周りがそっくりに感じた。だれか共感してくれる人いますか?
ということで2人で宿探し。4軒くらい回っただろうか。結局2人のニーズも、泊数もプランも違ったのでここで別れてそれぞれ気に入ったところに泊まることにした。トゥーリー、ここまで誘ってくれてありがとう!
ということで僕は一泊の予定だったので荷物を置いて早速町に出る。アンティグアと似ているかも、と言ったが、やはり違いは人が少なめでごみごみ感が少ないところだろうか。うまく表現できないけどアンティグアよりものんびりとした雰囲気を感じて僕はここグラナダの方が好きなことに気付いた。
カラフルな家とシックな屋根が綺麗な青空に映える。
馬タクシー。
メルセー教会。汚れが歴史を語っているようだった。しかし僕が見てきた教会の中で一番中で写真撮影をしている人が多かった。運がいいと塔に登れるらしい。
サンフランシスコ修道院跡。歩き方の見どころにはここ1か所しか載っていない(笑)が中までは入らず。
セントラルパルケもアンティグアのそれとどことなく似ている気がした。もうそう思っちゃってるからそうにしか見えない笑。
現地民がみんな食っているやつが気になる。何か聞くとヴィドロン、と言っていた。三回聞いたから確かだろう。芋みたいな株みたいな白いやつの上にチチャロンみたいなのと野菜が乗っていた。そう、結局何か良くわからなかった。しかし満腹感はあった。
スペイン語学校もあるんだな。なんか格調高いっぽい町だし意外とのどかで勉強するには良さそうに思えた。あ、そういえばアンティグアもそうか(笑)
そして黄色の可愛らしいカテドラル。広々とした場所にあり開放感が良かった。
後ろから。本当に空に映える。
隣には大きく国旗を掲げていた。
ラジオ局?
カテドラル隣のカルサダ通り、という遊歩道を歩いてみる。開放的なテラス席のレストランやカフェが並ぶ。今日は気持ちの良い風が吹いておりとても気持ちよさそうだった。
歩いているとふと一軒のアクセサリー屋が目に入った。マクラメ屋さんだ。久々に素晴らしい作品たちに見とれてしまった。ただ広げてでかくしただけでは無くて、丁寧さとオリジナリティーを兼ね備えているような気がした。紐のエンドが僕が知っている日本人らしい形のものだった。試しに師匠とかいるの?と聞いてみると「サトウ」。?え?日本人?と聞くとなんとそうらしい(笑)彼はコロンビア人だが彼のマクラメの師匠はさとうさん、という日本人だって(笑)
あんまり載せるのもあれなので1つだけ。かっこいい!(日本でウケるかどうかは別として(笑))
ホントに気に入ってしまい1つ買うことにした。10分以上つけたり外したりして一つ選んだ。$35だったがなぜか僕にとっては$100以上の価値がある気がした。よし、頑張って真似してこの人の技術を盗もう!ふと目に留まって良かった。まさに一期一会だな、、と思っていた。僕は礼を言って湖の方に向かった。
そこまで人が多い訳でないのがとてもいい。地元の人たちが社会人野球の試合をやっていた。のどかだなぁ!
観客もちらほら。
そこら辺の家には色鮮やかな綺麗な花も咲いている。
湖の手前には綺麗に整理されたモニュメント。本当に綺麗でほのぼのできていいところだよ!グラナダ!
そして湖!ジャーン!
き、きたねぇ(笑)この湖、世界で10番目のでかさの淡水湖。。。そそしてこの湖に浮かぶオメテペ島は淡水湖にある島としては世界最大らしい。。。うむ。。湖の周りには海岸線かのように休憩できるところが準備されている。
隣の公園を少しだけ散歩。牛を見たり、ブランコに乗ったり湖で遊んでる人たちを見てぼちぼち帰ることにした。
またマクラメ商のヘラルドの店の前を通る。まだ3時過ぎだったので彼の作品でもゆっくり見してもらおうと声を掛けると、時間あるなら俺の技術教えてやるから練習してけば?
え?マジで言ってんの?ぜ、是非お願いします!というと彼は彼の作品に良く見られた編み方を実演して見せてくれ、練習用の糸までくれた。編みながら話をしていると、彼も旅人でマクラメを売って資金を稼ぎながら動いているらしい。グラナダにはもう二週間くらい居るんだって。毎日商売しているようで通りがかる現地の人達も知り合いが多い。金がない時には宿とかでも代わりにマクラメを差し出すという筋金入りのプロだけど僕より若い26歳。思えばマクラメをやっている人たちというのはみんな自分の技術や作品を隠したりせずに共有してくれる。素晴らしいな。誰かに何かを与えられる、というのは素晴らしいことだなと思う今日この頃。
約2時間集中して編んだり、彼の作品をじっくり見させてもらった。しかも練習の為に自分の作品たちを写真撮っていいよ、という彼。
僕は明日出発する予定だった。しかしこんなに惹かれる作品を作る人に会うことも余りないだろう。ということで明日も来ていい?と聞いてみるともちろんだよ、また新しいことをやろう!と言ってくれた!やったー!!また1日ゆっくり彼の作品、技術を見れるぜ!
ということでグラナダ1日延泊を決定するのでした。帰りにホットドッグを買って夜飯を済ませる。
来て良かったな、と夕日に照らされるカテドラルを見ながら思うのでした。
思えば飛ばそうと思っていたニカラグア。トゥーリーと会ったのもグラナダに来たのももしかして必然だったのか、とか難しいことを信じ始めた最近。とりあえず今日習ったことを復習して明日は久々に1日中無心でマクラメしてきます🙆