~2023年5月30日より3ヶ月予定でヨーロッパ旅に出ました!~
wordpressに移行したことにより、若干エディターの使い勝手に手こずっています。少しずつ改善していきます。

セネガル

DAY486② セネガル:ゴサス⇄トゥーバ 聖地にて人生で初めて跪く

昼過ぎにお昼ご飯を食べに出かける。到着したのはさっちゃんのお友達のおうち。おかあさんと子供達が出迎えてくれた。


テレビドラマを見たりおもちゃで遊んでいたりする。お客さんが来てもいつもと全く変わらないっぽい時間が流れているのはアイシャの家と同じ感覚だ。だからこそ居心地は良い。でも相手にされないわけではなく最初は男の子が椅子を出してくれ、小さい女の子は僕たちに興味津々だった。誰かが自分の家にいるのに慣れているといった感覚なのかもしれない。セネガル人と仲良くなると「最近来てくれないね。」と軽く怒ったりすねたりするらしい。なんかセネ人て嫌なところもあるけどそういうところもあって憎めないよね本当に。


ドラマを見終わるとみんなでご飯の準備をしてくれ大皿一枚でマフェが出てきた。白米にピーナッツからできたソースがかかっている。子供達と一緒に10人くらいで頂く。美味くて写真を撮るのを忘れていたが、さっちゃんが撮ってくれていた。最後までおチビちゃん達と食べる僕。

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少しゆっくりしていきたいところだったが実は次の用事もあるためみんなに礼を言って出発した。僕にもまた来てねと言ってくれるおかあさんは本当に暖かかった。


別の町に行くのだがここゴサスのガラージュは機能していないらしくそこらへんから出るカールが出発するのを待つか、通り行くセットプラス等を捕まえるしかない。タクシーすらほぼ見ない。苦労しそうかと思いきや初めて3分くらいで用事があり停まった車が乗せて行ってくれるという。彼は薬局に寄っては積荷を下ろしていく。


昨日来るときに通ったジュルベルを通り目的地トゥーバに向かう。ジュルベルで通りがかった立派な教会。実はこの教会セネガルで1番古いらしい。
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トゥーバのグランモスク見えてきたー! 

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さっちゃんがドライバーに帰りについて聞いてみるとなんと僕たちにちょうど良い時間に待ち合わせ時間を決めてくれるではないか。彼は今日カオラックに帰るらしい。ラッキーだ!彼は電話番号を教えてくれ、お金を払って一度別れた。


ここで簡単にトゥーバという町を調べてみるとセネガルで1番の聖地らしい。1887年アマドゥ・バンバという人がムリッド教団という組織を作り、それを通じてセネガルにイスラム教を広めたという偉大な人らしい。現在は国内外で信者4000万いるんだって。ここトゥーバはそのアマドゥ・バンバが埋葬されており、このモスクは西アフリカ最大のものらしい。トゥーバ自体はセネガルにおいて教育や土地の所有権など一部は特別な自治区となっている。

ということでさっちゃんは現地の人と同じとても綺麗な特注服を着てきている!そして女性は布で頭も隠さないといけない。僕は愚かにもハーパンで入ろうとしたときに注意され、長ズボンでないとダメだという。持ってきていてよかった。その人にトイレの場所を聞くと連れて行ってくれるという。歩いているとさっちゃんは腕のところの露出が多すぎるから服を用意してやると言ってきた。しかし周りの人と見比べても変わらないのだ。まぁ肌が白いから目立つというのはあるかもしれないが、これは商売人な気がしてきた。店の中にトイレがあったりすると面倒くさそうなのでさっちゃんの服は断り僕はその場でハーパンの上にジャージを履くことにし、おじさんと別れた。男の人は正装が多いがシャツにジャージの人も多少いた。


実は今日は金曜日でムスリムの人たちがモスクに集まって週一回のお祈りをする大事な日。しかし残念ながらそれはお昼過ぎに終わっている。裸足になりモスクの敷地内に入るとガイドと称する人が2人話しかけてきた。これはアラブ系の勝手についてきてガイド料請求パターンだと思ったので丁寧にお断りした。


時間は丁度夕方のお祈りの時間だったらしく、聖地で跪いてお祈りする人々の姿を見た。見ているだけの僕たちにお祈りしていいんだよ、と青年が優しく声をかけてくれた。


そこはまだモスクのメインのお祈りエリアではなかったため奥に進もうとするとセキュリティの人に止められ、1人の男を連れてきてくれた。彼はさっき話しかけてきた男の1人だった。すいません疑って。僕たちは彼らの聖地にお邪魔してるのにね。ムスリムでない僕たちがモスクの中を自由に歩くのはよろしくないということで彼が付き添ってくれるという。宜しくお願いします!お祈りの時間が終わると中から多くの人が出てきた。お祈りの場所は男女で分かれている。


写真は好きにとって良いと言う。というかおすすめスポットではここぞとばかりに撮れ撮れという感じだった。彼らにとっては自慢の場所なんだ💡
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メインの入り口のところではバイファルと呼ばれる人々が歌を歌っていた。彼らはムスリムだがお祈りも断食もしないというスタンスの派閥らしい。バイファルとはアマドゥ・バンバの弟子のイブラ・ファルが作ったコミュニティ。イブラ・ファルはアマドゥ・バンバのもと、イスラムの教えをセネガルに広めるためにムスリムとしての行いを捨ててまで布教に専念したということで、現代のバイファルはそれに倣っているということ。でも別にバイファル以外のムスリムから嫌われているという訳ではないようだ。宗教は奥が深い。ちなみに今ガイドしてくれている人もバイファルだった。
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綺麗なピンクの壁に使われている石はポルトガル産、床に使われている白基調のマーブルの石はイタリア産、内部の綺麗な装飾はモロッコやナイジェリアから来てるんだってー

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ガイドと一緒じゃなかったらこんな自由に動いて写真撮ってってできなかったな間違いなく。
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まだ装飾が終わっていない部分は多く、外部も改修中だった。
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奥に見えるのは聖水らしい。今いるところから奥には入ることはできない。

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アラビア文字結構好き。 
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お祈り前に手足を洗うところ。 

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内側の装飾がとにかく綺麗で見とれた。細かくてカラフルな装飾ってとても好き!
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残念ながら正面からミナレットが7本見える壮大な景色は逆光。
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裏手からだと3本しか上手く写せなかった。

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ガイドが終わり、別れるときにモスクのためにということでお金を払う。もちろんそれはわかっていたことだが、僕たちが簡単にお金を出し過ぎたせいかあたりまえのようにその場で増額になったのが少し残念な気持ちになった。
 

政府からの援助はないらしくこのようなお金でモスクの改修や装飾を行っているらしい。僕らが出したお金はとりあえずマラブという指導役の人のところに行くとか話していると、まさにそのマラブが現れたのだ。足を引きずりながら歩く彼は確かに偉いオーラを放っているように感じた、気がする。


そのガイドはマラブに気づくとすぐに近づき、跪き頭を地面擦るくらい下げる。その姿はどう見てもマラブに対して「尊敬」という感情を抱いている事は明らかに理解できた。僕には理解するのが難しいこの宗教的な尊敬。マラブがどれだけ凄いか語られた後、お前たちもそこで跪づけとガイドに言われる。まさに郷に入ったら郷に従えで、ムスリムではないが彼に倣った。するとガイドは僕たちの行いをマラブに報告しそれを聞きながら黙って頷くマラブ。マラブがありがとうと言った後に、僕たちが立ち上がると4人で両方の手のひらを上に向けて輪になり祈りを捧げてくれた。僕たちも最後にアーメンと言った。イスラムでもアーメンて言うんだね。


マラブと別れた後もガイドは僕たちに何回もありがとう感謝していると言った。そりゃそうかもしれない。セネガルで言うと中々な金額を出したから。観光地で増額があったら非常に不快で文句を言うことになるわけだが、間近で彼の信仰心を見せつけられたらしょうがないかという気持ちになった。聖地にお邪魔しているというのは間違いないしな。後でガイドから自分たちの家族のご飯にとかそういう単語が聞こえたような気がしたが、モスクの為→モスクの改修や管理費用になる分もあるのかもしれないが間接的にはモスクを管理している彼(そして彼の家族)の為になってもまぁモスクの為、と取れなくもないかと解釈した。


敷地外に出ると彼はカフェトゥーバを買ってくれた。そして電話で僕たちが約束していたドライバーに今の場所を伝え、一緒に待ってくれた。カフェトゥーバ in トゥーバ。

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ドライバーが到着すると僕らの行いをドライバーに説明してくれるガイド。そして2人がやたらテンションが上がったと思ったらなんか宗教的に同じ所属だということがわかったようだ。2人とも大声で笑って連絡先を交換していた。最後別れるときにガイドは、僕は君達の為に何も払ってあげられないけれど神のご加護があるよ、と言っていた気がする。とりあえずありがとう!

幾つか薬局に寄ったあと街灯のない道を100km以上で飛ばし、行きとは違うショートカットコースでゴサスに向かった。めっちゃ強引に抜かすし道にはロバとかが普通に出てくるので夜道の運転は結構怖かった。シートベルト無かったし。確実にあの時死ぬ確率は若干上がってたよね。

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ゴサスに到着し、笑顔でムッシュありがとう!おやすみ!と言って出ると向こうも笑顔でありがとう!おやすみ!と言って去っていった。あ、タダで帰ってこれた。しかも途中一本ずつ水くれたし。もしかして、これが神のご加護か??いやいや、そんな浅はかなものではないに違いない。


僕が大好きな肉料理(名前忘れた)とファタヤとジュースを買って帰宅。

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今日もさっちゃんのおかげで信じられないくらい充実した長い長い1日。まさかセネガルで跪き体験をするとは思ってもいなかったが、実を持って少しだけセネガルの宗教を感じられたのかなーと思う。なんにせよ中々出来ない贅沢な体験尽くしの1日だった

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